逆進化(DE-EVOLVE)とは、マリオシリーズに登場する用語。逆進化銃についても本項で解説する。
概要[]
『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』において、クッパ大統領が用いる技術。生物は混沌とした状態から細胞を形成し、進化によって知能を手に入れたが、逆進化はその逆に知能を退化させ、元の混沌とした状態に戻してしまう。逆進化された生物は知能が低下し、姿も変化してしまう。同作でクッパの手下として登場するグンバは、ダイノハッタンの住民が逆進化させられてしまったものである。
逆進化させられた生物はクッパの手下として働かされたり、クッパに幽閉されたりしていたが、低い知能が仇となって敵の策略に踊らされたり、また完全に自我が消えるわけではないため、その生物本人の意思でクッパに反逆されたりと、なかなかクッパの思うようにはいっていない。
逆進化装置[]
クッパのビルの中にある巨大な装置。対象を椅子に座らせ、装置に投入することでその生物を逆進化させたり、進化させたりできる。装置には「PRIMORDIAL(原始時代)」、「JURASSIC(ジュラ紀)」、「CRETACEOUS(白亜紀)」そして「NOW(現代)」、「ADVANCED(進化)」の5つを示すダイヤルと「EVOLVE(進化)」、「DE-EVOLVE(逆進化)」の2つを示すレバーからなる2つのスイッチがあり、これらの組み合わせで進化か逆進化か、どの時代にまで逆進化させるかを選ぶことができる。例えばダイノハッタン人を「DE-EVOLVE、CRETACEOUS」で出力すると猿顔のグンバになる。
使用者にロックはかかっていない模様で、作中ではクッパを対象にルイージが操作しても問題なく動作していた。だがクッパには逆進化への多少の耐性があったのか逆進化には失敗している。
逆進化銃[]
逆進化装置を小型化し、携帯できるサイズになったスーパースコープの形をした武器。光線を発射し、当たった相手を逆進化させることができる。また、火炎放射を放つ通常の火器としての利用も可能。
作中ではグンバの装備として登場したが、それを奪う形でクッパやマリオにも使用された。
作中で逆進化させられたもの[]
- グンバ
- グンバは逆進化させられたダイノハッタン人の成れの果てである。作中で逆進化が描写されたのは後述のトードが逆進化した猿顔の個体1体のみだが、逆進化装置の機能から推測すると、恐竜のような頭のグンバは「出力:JURASSIC」で逆進化させられたダイノハッタン人である可能性が高い。クッパに操られマリオに襲いかかったが、知能の低さが原因でマリオらの策に何度も嵌ることになる。
- トード
- クッパに反抗する歌を歌って逮捕され、マリオたちへの見せしめも兼ねてグンバにされた。しかし、クッパに操られることなくデイジーたちをサポートした。
- ダイノハッタン王
- クッパのクーデターの際、王はクッパによってキノコに変えられ幽閉されていた。しかし、キノコとしてダイノハッタン中に根を張り巡らせており、そのせいでダイノハッタンの都市はジメジメしたキノコだらけの環境になっていた。また、その根を通してマリオたちをサポートしていた。
- イギー&スパイク
- 厳密には逆進化ではなく進化。あまりにも頭が悪すぎたため、それを見かねたクッパの手により逆進化装置で知能を進化させられた。ただ、賢くなってもそれがクッパの役に立つことはなかった。
- スカペリ
- クッパが地上に侵攻した際、クッパの逆進化銃によって真っ先に撃たれ、猿に変えられてしまった。地上世界では最初にして唯一の犠牲者。
- キノコ
- クッパの逆進化銃から盾とすべくマリオが取り出したキノコ。逆進化銃を浴びるとキノコは巨大化し、光線を防ぎ切った。
- クッパ大統領
- トードを逆進化させたことに激昂したマリオ達に逆進化装置に押し込まれるが、その時はすぐに元に戻っていた。マリオとの最終決戦でマリオとルイージに逆進化銃を奪われ、逆進化光線を撃ち込まれ続けたことで元の姿であるティラノサウルスに逆進化し暴れ回る。その後、さらに逆進化銃を浴び続け、アメーバのような原始生命へと退化し、地面に激しく激突して倒された。
その他の作品での逆進化[]
- スーパーマリオくん
- 単行本9巻に収録の「クリスタル・キノコ アドベンチャー編」で「退化銃」という名称で登場。クッパが使用しマリオ、ルイージ、ヨッシーに放った。ルイージはサルに退化、ヨッシーは進化していない種族であるらしく変化なし、マリオはタヌキに退化したかと思いきやタヌキスーツで退化から身を防いでいた。映画出典であることが明記されている。