テンプレート:コンピュータゲーム 『ワリオワールド』 (WARIO WORLD) は、2004年5月27日に任天堂から発売されたニンテンドーゲームキューブ用パワフルアクションゲームである。ワリオシリーズでは初の3Dゲームとなった作品。パッケージは金塊を模したデザインになっている。
概要[]
ワリオを主役とするゲームでは初の3Dアクションゲームである。トレジャー開発で任天堂発売のゲームとしては『罪と罰 〜地球の継承者〜』に続き2つ目となる。
フィールドやキャラクターはすべて3Dで作られているが、ステージの構成は『スーパーマリオ64』のような箱庭的なものではなく、従来のワリオランドシリーズのような一本道の横スクロールアクションに近いものとなっている。
ステージは全部で4つあり、1つのステージに3つのエリアが存在する。そのうち1つはボスである。エリアの種類は森林・雪山・遺跡・サーカス小屋などバリエーションに富んでいる。プレイヤーは奪われたお宝を回収したり、黒い宝石を倒すことを目的としているネッコロというキャラクターを救出しながら進んでいく。また、ステージの途中にはヒップアタックで行けるいくつかの地下室があり、そこでは謎解きや難易度の高いアクションを要求されたりする。
前述のようにステージは一本道構造で、かつステージ数も少な目となっているので、ただエンディングを見るだけなら比較的簡単にたどり着くことができる。しかしステージ各所には捕らわれたネッコロ達やお宝が隠されており、これらを得るにはかなりの寄り道や高難易度のアクション、謎解き要素などが必要となり、完全クリアするにはかなりのボリュームとなる。
おまけ要素としてGBAケーブルを使ったジョイキャリーに対応しており、、特定の条件を満たした上でゲームボーイアドバンスを接続すると初代『メイド イン ワリオ』の体験版をダウンロードして遊ぶことができる。
ストーリー[]
世界中から集めた財宝で念願の城を建てたワリオだが、その中に紛れ込んでいた呪われた黒い宝石が財宝を食い荒らしてモンスターに変えてしまった。さらにはワリオ城に呪いをかけ不思議な世界へと変貌させてしまう。
ワリオはこの呪いを解くべく、パワフルな身体を武器に冒険に出る。
登場キャラクター[]
- ワリオ
- 主人公。
- ネッコロ
- 黒い宝石を封印していた妖精で、黒い宝石の復活に伴って捕らえられた。助けるとそのステージ攻略に役立つアドバイスをくれる。
- 全ステージで合計40人が捕らえられており、助けた数によってエンディングが変化するようになっている。なお、救助しなくてもクリアは可能で、ラストバトルとエンディング時は箱につめられた姿のまま登場する。
敵キャラクター[]
- タマゴン
- もっとも小さい恐竜のようなモンスター。小型なのでワリオのパンチ1発でやられてしまう。ダッシュアタックでまとめて倒そう。
- ビッグタマゴン
- タマゴンを大きくした中型のモンスター。気絶させ、ジャイアントスイングで複数まとめて一気に倒してしまうとよいだろう。
- トリケラー
- こん棒を振り回して攻撃してくるモンスター。ある程度攻撃するとこん棒を落とし、4本足で歩いて突進攻撃を仕掛けてくる。
- プチラノドン
- 目玉が渦巻き状の恐竜のようなモンスター。鳥形なので空を飛んで攻撃してくる。回転アタックなどで攻撃しよう。
- アンキロン
- 大砲を背中に持つ、アルマジロのようなモンスター。爆弾姉さんを避けつつ回りながら近づき、背中側から攻撃して気絶させよう。
- 骨ゴン
- タマゴンを骨だけにしたようなモンスター。強さは、ほとんどタマゴンと変わらない。無視して進んでもよいだろう。
- ビッグ骨ゴン
- 大きめの骨ゴンで、ビッグタマゴンを骨だけにしたようなモンスター。ビッグタマゴンよりはパンチスピードが速く若干強い。
- 骨トリケラー
- その名のとおり、トリケラーを骨だけにしたようなモンスター。こん棒を持っているところや攻撃方法などは、トリケラーと同じ。
- 骨ラノドン
- プチラノドンを骨だけにしたようなモンスター。高い足場の上などに乗っているときにそばに寄ってきたら、捕まらないように注意しよう。
- 骨アンキロン
- アンキロンの骨だけバージョン。なんとなくこっちのほうが大きくて強そうに見えるが、サイズはアンキロンとほぼ同じ。
- ナイフジョーズ
- 浅い水面を泳いでいるサメのようなキャラクター。気絶させて持ち上げることもできる。意外にすばやいので早めに気絶させよう。
- とうせんぼハンド
- 巨大な扉に骨の手が特徴。手の甲の青く光り輝いている部分が弱点。叩きつけ攻撃のあとで、ヒップドロップで反撃しよう。
- 門番キング
- 金色の顔がついている扉型モンスター。口から電気球を吐いてくる。すばやく近づいて顔の横に立ち、パンチ連打で攻撃して倒そう。
- 門番シルバー
- シルバーの顔がついている扉のモンスターで、口から太いレーザーを吐く。そのときは、攻撃せずにレーザーが終わるのを待とう。
- キラーミー
- 出現するとバリアを張ってワリオを逃さないようにする柱型のモンスターで、レーザータイプと弾打ちタイプの2種類がいる。頭部をパイルドライバーで攻撃すると、ダメージを与えられる。
- フライミー
- 空を飛んでしっぽで攻撃してくる。パンチで気絶させてから持ち上げ、パイルドライバーを決めてキラーミーの頭部を攻撃しよう。
- テイルミー
- 剣を振って攻撃してくる。フライミー同様、キラーミーを攻撃するのに使おう。後半のステージに出現するものは、ガードが固くなっている。
- ピエロン
- ピエロのようなモンスター。小型のモンスターなので、パンチ1発で倒せる。頭突きで攻撃してくるのが攻撃範囲もせまいので安心。
- ビッグピエロン
- ピエロンのビッグサイズ版。腕を振り上げてパンチ攻撃をしてくる。ステージ1の中型のものより、歩行速度が速く多少手強い。
- ワニエット
- フリフリレースつきの水色ストライプ柄の服を着た、ワニのようなモンスター。ステッキのような棒を振り回して攻撃してくる。
- ポッポルン
- 紫色の帽子をかぶった、白いハトのようなモンスター。ワリオを発見すると、爪でつかんで上空に持ち上げて落とそうとする。
- ネジロン
- 大砲の模様がねじ状のアリクイのようなモンスター。甲羅の下に隠されている体は茶色で、他の大砲型と同様に爆弾姉さんを撃つ。
- オリオン
- 唯一の檻型のモンスター。近づくと手で攻撃してきて、ダメージを与えると足を出して立ち上がり、ワリオに向かって歩き出す。
- エミー
- すごい勢いで突進する象のようなモンスターで、上にエミー使いをのせている。気絶させると、エミー使いを降ろすことができる。
- コブピー
- 赤いつぼから出てくるピンク色のヘビ。頭の上にコブピー使いを乗せている。気絶させれば、コブピー使いを降ろすことができる。
- エミー使い
- エミーの上に乗っている小さな敵で、笛を吹いてエミーを操る。小さいが、ワリオが持ち上げて攻撃できる珍しいタイプ。
- コブピー使い
- コブピーの上に乗っている小さなモンスター。笛を吹くことでコブピーを操っている。エミー使い同様、持ち上げることができる。
- ユッキ
- 雪だるまのような小型のモンスター。紫色の帽子とマフラーがトレードマーク。小さいながら頭突きでワリオに攻撃してくる。
- ビッグユッキ
- 赤色の帽子とマフラーを巻いた雪だるまモンスター。パンチやスライディング攻撃を仕掛けてくる。見た目と違い、動きは俊敏。
- ノスラー
- 氷のこん棒を持った巨大雪だるま型モンスター。黄色の帽子をかぶり、アゴには氷でできた細かいヒゲが生えているのが特徴。
- ユキルンルン
- 空を飛ぶ能力を持つ特異な雪だるま。翼部分ははっぱで作られており、爪は氷でできている。上空からワリオをつかもうとする。
- クリスヴァイオレット
- 雪だるまのような大砲型モンスター。砲身が氷でできているところが他の大砲型モンスターと違うが、同様に爆弾姉さんを撃つ。
- ツララン
- ツララのようなモンスター。気絶させてから持ち上げ、パイルドライバーをくらわすことで、床に刺して足場として利用できる。
- ノッコー
- 巨大に見えるが実は小さな亀で、巨大な氷を乗せているだけ。ダッシュアタックすれば氷を破壊でき、本体が出現する。
- タップル
- ぷよぷよした体で、ワリオがぶつかると弾き飛ばす。頭が弱点なので、他の敵を持ち上げてパイルドライバーで攻撃しよう。
- スノー
- あんこうホイホイが出現する場所に出現する、タルにハマッた雪だるま型モンスター。これを使ってあんこうホイホイを倒す。
- あんこうホイホイ
- 巨大なあんこうのようなモンスター。提灯の部分が弱点で、そこへスノーを持ち上げパイルドライバーするとダメージを与えられる。
ボスキャラクター[]
- ウディー
- はじまりのもりのボス。緑色のゴリラのような姿をしている。腕を振り回しながら突進してくる。最初のボスだけあって、体力は少なめ。
- アンツキラー
- はじまりのいせきのボス。巨大なアリジゴク。両手を振り回しながら追いかけてきたり、鉄球を吐き出す。ピーカンさばくにもザコ敵として登場する。
- ディーナソア
- ワクワクワールドのボス。ワリオの身長が足の甲に届かないほど巨大なカメレオンや恐竜を連想させる怪物で、踏み潰しや舌、ボディプレスで攻撃する。髪型や服装からして、おそらくメスである。
- ベイビーエンジェル
- ホラホラハウスのボス。天使の人形。羽で叩いたり、光の玉を吐き出す。
- 玉乗りロージー
- ぎっくりサーカスのボス。その名の通り玉乗りのピエロ。爆発する玉を投げたり、首をはずして投げる。投げた首は跳ねてワリオを追いかける。
- ドキドラゴン
- ドキドキワールドのボス。二つの頭を持つ竜で、口から炎を吐く。巨体もあり、ワリオからの攻撃を一切受け付けない。
- カンタロウ
- ブルブルやまのボス。頭が大きいが胴体は小さく、一見すると頭だけ浮いているように見える。こちらを金縛りにする魔眼を持つ。
- タランチュラス
- マメのきこうげんのボス。巨大なクモ。口からビームやくっつきボールを出す。大きな体のためか、動きはそれほどすばやくない。
- レッドパンツジョニー
- ハラハラワールドのボス。その名のとおり赤いパンツ一枚の姿である筋骨隆々しい牛人間(ワリオですら取扱説明書で「名前のまんまじゃないか!」を突っ込みを入れた)。肉体どおりワリオを上回るパワフルさと強靭さの持ち主で、豪快かつ熾烈な攻撃が多い上、ドキドラゴンと同様にワリオの直接攻撃を受け付けない。
- オジケルーマン
- まじかるミラーのボス。マジシャンの格好をしている。臆病な性格。
- ミノロス
- ピーカンさばくのボス。牛の像。炎を吐いたり、押しつぶしてくる。
- キャプテンスカール
- ギラギラワールドのボス。骸骨顔の海賊の船長。右手は様々な弾をばら撒く大砲に、左手は鎖を遠くに打ち出すことで鉤縄となる義手になっている。体力が少なくなるとワリオの直接攻撃を受け付けなくなる為、別の方法で攻撃する必要がある。
- 黒い宝石
- 本作のラストボス。文明一つを簡単に滅ぼしてしまう力を持つという呪われた宝石。真の姿は、目玉と触手の生えた黒紫のダイヤモンドの姿をした怪物。
- 前半戦はネッコロたちの封印を解いてバリアをかき消すこととなり、後半戦はワリオとの直接対決となる。炎や衝撃波などで攻撃してくる。
主なスタッフ[]
- アドバイザー:清武博二、坂本賀勇
- ミュージック:半澤一雄、濱野美奈子
- サウンドエフェクト:村田智
- ディレクター:木村幸一、山上仁志
- プロデューサー:出石武宏、前川正人
- エグゼクティブプロデューサー:岩田聡
備考[]
- 日本版発売より約1年前、初代『メイド イン ワリオ』の公式ホームページではワリオが「城が完成したので向かう」と本作のプロローグにつながる展開が書かれていた[1]。これが書かれてから随分と遅れての発売となったわけだが、これはむしろ日本版『ワリオワールド』の発売が遅れたためである(海外では、翻訳版『メイド イン ワリオ』発売直後に『ワリオワールド』が出た)。
- 本作のテレビCMは『ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝』に引き続きクレイアニメが使われた。
外部リンク[]
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テンプレート:Link GA