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ワリオシリーズ > ワリオランドシリーズ > ワリオランドシェイク

テンプレート:コンピュータゲームワリオランドシェイク』は、2008年7月24日に発売されたWiiソフトである。

概要[]

ワリオランドシリーズの6作目で、ワリオのアクションゲームとしては8作目に当たる。

Wiiリモコンを横持ちで操作するが、本作はそれに加えて『シェイク(“shake” 振る、揺れる の意味)』というゲームタイトルどおり、Wiiリモコンを振る動作を併用する事である。それにあわせて、ゲーム中の固有名詞は何かしら「振る」に関連した言葉が入っているものが多い(「ユーレトピア(揺れる)」、「メルフル(振る)」、「シェイキング(shaking)」など)。

今までのシリーズ作品とは違い、「ワリオは不死身」という要素はあまり登場せず、敵の攻撃を受けて変身が起こるというのも限られたステージだけの要素となり、敵の攻撃を受けるとダメージを受けて、体力がゼロになるとミスになってしまう(ただし、ゲームオーバーはない)。

グラフィックは今までのワリオランドシリーズと同様に2Dで描かれているが、特徴的なのはゲームグラフィック自体にアニメーションを取り込んでいることである。そのため通常のゲーム画面そのものがムービーともいえるものとなっており、開発スタッフによると、ワリオのグラフィックだけで約2000枚のアニメを使用していて、一世代前のハードであるゲームキューブであったら背景グラフィックだけで容量が限界に達してしまうほどだという。

キャラクターグラフィック・ムービーともにアニメーションはProduction I.Gが、背景グラフィックは有限会社草薙が制作している。

海外ではYouTube上で宣伝を行い、ワリオのシェイクによってYouTubeが壊れるという演出がされている。

ストーリー[]

ある博物館に置かれた古代儀の中に存在する不思議な世界「ユーレトピア」。平和だったユーレトピアで事件が起こる。

外の世界から海賊、シェイキングとその一味が現れ、振れば無限にコインが出るという伝説のお宝「デルデルのサイフ」を奪い、住人であるメルフル族とその女王、クイーン メルフルも捕らわれてしまい、シェイキングはユーレトピアの王を宣言してしまう。どうにか海賊の手から逃れた一人のメルフルは仲間を救うべく、助けを求めて外の世界に向かう事に…

一方、この一件を古代儀の外から見ていた女海賊、キャプテン・シロップは自分ではお宝を手に入れるのは困難と考え、古代儀を盗み出してあるところに送る…

その後、ワリオの家にキャプテン・シロップから古代儀が送られてくる。シロップはワリオにお宝を奪わせようと考えたのである。シロップからの手紙を読み、お宝を手に入れるべく古代儀を壊そうとしたところ、助けを求めに外の世界に向かっていたメルフルが出てくる。メルフルの話をろくに聞こうとしないワリオだったが、お宝の話を聞いた途端に態度は急変。メルフルと共にユーレトピアに向かう事を決意する。

こうして、ワリオのユーレトピアでの冒険が始まるのであった。

登場キャラクター[]

ワリオ
本作の主人公。キャプテン・シロップからユーレトピアの入った古代儀が送られてきて、中から出て来たメルフルから「デルデルのサイフ」の話を聞き、ユーレトピアに向かう。
今回のワリオは、これまでのワリオランドシリーズに比べ「下品さ」よりも「パワフルさ」の面を前面に打ち出した演出がなされている。
キャプテン・シロップ
シェイキングとはまた別にお宝を狙う女海賊。自分ではシェイキングからお宝を奪うのは困難と判断して、ワリオにシェイキングを倒させようと考える。シロップ自身も計画を成功させるべく「シロップショップ」という形でワリオにアイテムを売って協力する。
元々は『スーパーマリオランド3 ワリオランド』、及びその続編『ワリオランド2』に登場したキャラクターで、ワリオと敵対することになる海賊団、ブラックシュガー団のリーダーとして登場していた。ワリオとの面識もこれによる。
メルフル族
ユーレトピアの住人たち。シェイキングの魔の手から逃れた1人が外の世界に助けを求めようとし、ワリオと出会う。ユーレトピア各地に捕らわれたメルフル達を助けるのが当面の目的となる。住人達は皆同じ顔だが服の色はいろいろ。
クイーン メルフル
ユーレトピアの女王(ただ、幼いので「姫」と言われている)。シェイキングに捕らわれてしまう。
シェイキング
ユートレピアを襲った海賊団のリーダー。伝説のお宝「デルデルのサイフ」を奪うとともにメルフルたち及びクイーン メルフルを捕らえてしまい、ユーレトピアの王を名乗る。

追加されたアクション[]

「概要」で述べたように、Wiiリモコンを振ったり傾けたりする動作を併用するのが操作の特徴である。アクションは以下のようなものなどが存在する。

ものを振る
コイン袋や気絶した敵を持ってWiiリモコンを振ると、コインや体力を回復できるニンニクを出すことができる。
地面パンチ
地上にいるときWiiリモコンを縦に振ると、地面に強烈なパンチを放ち、衝撃で敵を気絶させたり物を動かしたりする。
投げる
敵や者を掴んだら、1ボタンを押しながらWiiリモコンを傾ける事で投げる方向を指定できる。
鉄棒
鉄棒にしがみ付いたらWiiリモコンを縦に振り、高速で回転しジャンプの勢いをつけることができる。
一輪車
特定のステージにある一輪車に乗り込むと、Wiiリモコンを傾けることでそちらの方向に向かって動かすことができる。

ザコ敵[]

バンダナ
バンダナを巻いた敵キャラ。様々なバリエーションのがいる。
バンダナホー
鎧で武装したバンダナ。頭から鉄球を発射する。
ハリメン
バイキングの兜を被った敵キャラ。踏めない。
パックンギョ
魚。水の中から飛び出してくる。
マグマンジャ
ペンギーナ
ペンギン。地面の中から現れ、氷を吐き出す。
もぐらメン
キラーマミー
ミイラ男。口から毒を吐く。
バンダナ兵
アタッカーバンダナ
ピーナッツボ
トゲトゲ兵
ライルーピオン
ターキー
鳥。ワリオに向かって突撃したり、岩を落とす。
メガニン
眼鏡をかけた忍者。遠くから爆弾を投げてくる。
タッコル
壺の中に入ったタコ。鉄球を吐き出す。
キラートレジャー
宝箱に擬態している。近づくと食べられる。
火だるま
火だるまアイス

ステージ[]

ユーレトピアには5つの大陸が存在し、コインを溜めて「シロップショップ」で地図を購入することで新たに行ける場所が増えていくシステムとなっている。

海賊船
初めて訪れるエリアで、練習ステージとシロップショップが存在する。
グラナン大陸
南米大陸がモデルの、古代の文明が眠るエリア。
ボス:ギガストン
巨大な石像の怪物で、遺跡の巨大な壁を持ち上げる怪力を誇る。頭部を地面に落下させ地震を起こしたり、柱を落としたりして攻撃してくる。体力が減少すると攻撃パターンが変化し、浮遊する石の足場からのビームや頭部から出す手裏剣のような敵で攻撃してくる。頭部にあるランプのようなパーツが弱点だが、普段はワリオの攻撃が届かない高さのうえ、ダメージを受けるとワリオを押し出すバリアを張って追撃を阻止してくる。
アッフリフリ大陸
アフリカ大陸がモデルの、広大な大地が広がるエリア。
ボス:レッドブースト
ロケットエンジン付きの高速マシンを駆るレーサー。ワリオも一輪車にロケットとパンチブローブの付いたような専用のマシンに乗り込んでの戦闘となる。普段はロケットの噴射炎のため相手のマシンに近寄れないが、レッドブーストが投擲してくるスパナやタイヤをパンチで打ち返しエンジンにぶつける事で、一時的に機能不全を起こさせて直接パンチ攻撃が可能になる。体力が減少すると相手の車高が上昇、投擲物の反射攻撃をしづらくしてくるほか、ワリオの背後に回りこんでの突進攻撃が加わる。さらに体力が減少すると、マシンが破壊、高速マシンにも劣らない超高速で走る(何故かハンドルを持っている)。なお、この時は一発の攻撃で倒せる。倒すとスマブラの如く画面奥へ吹っ飛び、星になる。
シャカリカ大陸
北米大陸がモデルの、きらびやかな建造物が存在するエリア。
ボス:ピエロット
宙に浮かぶピエロの顔のようなロボット。鼻状のパーツを射出したり、パーツを2つに分離させ炎を纏わせて振りまわして攻撃してくる、炎の円盤のようなものを飛ばすなどトリッキーな攻撃が多い。体力が減るにつれ攻撃パターンの種類が増加していく。鉄棒アクションを活用しての戦闘となり、鉄棒からの大ジャンプで帽子やアゴを攻撃して弱点を剥き出しの状態にする、攻撃を飛び越えてかわすなどといったことを行うことになる。
オーユレダナ大陸
オーストラリア大陸がモデルの、大樹海や空中神殿のエリア。
ボス:フランティ
巨大鉢植えに生えた花の怪物。花びらをプロペラのように回転させて突風を起こして、ワリオを吹き飛ばしたり吸い込んだりするのが主な攻撃手段。ジャンプで地震を起こしつつ地面からイバラ状の植物を生やす、花からザコ敵を吐き出すといった攻撃も持つ。突風を起こしてないとき顔に敵を投げつけると気絶状態になり、タックルで鉢植えを押し出してダメージを与えられ、体力をゼロにすると反対側の水に落ちてワリオの勝利となる(つまり、ボスの体力=反対側の崖までの距離となる)。そのため後半戦になるほど戦えるフィールドは広くなるのだが、より複雑なザコ敵、イバラ、突風のコンビネーションを仕掛けるようになる。
ユーフラフラ大陸
ユーラシア大陸がモデルの、山脈や怪しげな城の存在するエリア。
ボス:ガマック
空飛ぶ中華鍋に乗りコック帽を被った大食いの怪物で、名前のようにガマ口である。急降下プレスで地震を起しつつ敵の入った袋を落下させ、口から爆弾やミサイルを吐き出す。後半戦になると登場するザコ敵が増加し、画面横からの突進が加わる。ザコ敵を投げつけても食べられてしまいダメージを与えられないが、ある適度ザコ敵を食べさせると反撃で吐き出してくる爆弾を食べさせると体内で爆発が起こり、ダメージを与えられるとともに地上に落下して追撃が可能になる。ちなみに爆弾を体内で爆発させる毎に体が大きくなる。倒すと風船に穴が開いたように壁にぶつかりながら飛んでいく。
 シェイキング号
シェイキング海賊団の船であり本拠地。エリアはVSシェイキングのみ。
ボス:シェイキング
シェイキング海賊団のリーダーであり、黒幕にして、今作のラスボス。頭の角で突進したり、火の玉を5つ2回、合計10個降らせたり、地震パンチでワリオを怯ませ、掴んで振ったりして攻撃する。突進攻撃を踏みつけると壁に頭が刺さり、そこをタックルで攻撃すると5回までダメージを与えられる。さらに5回ダメージを与えて頭が抜けた後の気絶中は掴むことができ、振るとコインが出てきて、投げると大ダメージを与えられる。ちなみに地震パンチの予備動作中に地震パンチをすると気絶する。体力が減少すると大ジャンプして床を壊し、下の階に移動。突進攻撃を踏みつける回数が2回に増え、ヒップアタックで衝撃波を発生させたる攻撃が追加される。さらに体力が減少すると大ジャンプで床を壊してクイーンメルフルとデルデルのサイフがある最深部へ移動、体力が全回復し、宙に浮くようになり、突進攻撃への踏み付けが3回に増え、電を10発落とす、壁や地面で反射する電気の球を3つ出す、画面の端に移動して、移動にあわせて回転する電気の球を周囲に放ち、発動直後が太く、少しして細くなるレーザーを打ちながら、そのまま反対方向へ移動を3回繰り返し、3回目で中央に移動し、電気の球とレーザーを同時に放つ攻撃が追加される。

漫画作品[]

デンゲキニンテンドーDS』で連載されている漫画『GOケツ・ワリオ』は、当初『怪盗ワリオ・ザ・セブン』を内容としたものだったが、2008年9月号からは『ワリオランドシェイク』編となっている。執筆は引き続き山中あきらが担当。

ストーリーはゲームの展開を基にしたオリジナルのものとなっている。以下は漫画版のキャラクターに関してで、原作との相違点などについて紹介している。

ワリオ
『ワリオ・ザ・セブン』編でも言えることだが、原作よりもかなり頭が切れ、ボスを倒すのはもっぱら頭脳戦となっている。
ダナ公
原作におけるザコ敵のバンダナ兵で、事実上の漫画オリジナルキャラ。シェイキングの部下だったのだが、成り行きからワリオたちとともに行動することになる。どうにか罠にはめてワリオを倒そうとするのだが、いつも失敗しており、それどころか武器としてボスに投げつけられる、風船状の身体のためそれを利用した身体をはる仕事をやらされるなど毎回ひどい目にあっている。ワリオを乗せて少しだけ空を飛ぶことが可能。
メルフル
漫画では、現在のところシロップと同行する一人(原作でワリオをユーレトピアに誘ったメルフル)しか登場していない。一行の中では比較的常識人でストッパー役。その分、地味な役回りが多い。
キャプテン・シロップ
漫画では彼女がワリオをユーレトピアに呼んだこととなっている。原作と違ってワリオらの冒険に同行しており、ボスとの戦いなどには積極的に協力しているが、その一方で協力が有料だったりと原作以上にちゃっかりした性格。しかし動かないギガストンが塞いだバンダナを助ける道中の焼き芋屋を最後に最近では全く登場しなくなった。
ギガストン
シェイキングの子分。子分一の怪力を持ち、何でもかんでも一番ではないと気がすまない性格。建物の中にボス達が集まって小さな扉からどうやって入ったのかは不明である。
レッドブースト
シェイキングの子分。島一つをサーキット場にしている。一人称はアタイ。語尾にだ~っしゅと付ける
ピエロット
面白いことしか考えていないシェイキングの子分。ワリオに一撃で倒されたことがある。
フランティ
シェイキングの子分。美を愛しブサイクを憎む花の王。
ガマック
シェイキングの一の子分。しかし(レッドブースト曰く「くじ引きで決めた」ので)あんまり強くない。話の終盤はドジを踏むことが多い。
シェイキング
扉を開けるのが面倒なので壁を壊し、信号待ちが面倒だから自動車を跳ね飛ばしながら道路を渡るという「あまりにもゴーカイ(というよりも大雑把)な人生」を歩んだため、身体は鋼鉄よりも丈夫に鍛えられワリオの攻撃を受けても傷ひとつ追わず、巨大なエネルギー弾を作り出し投げつける攻撃をしたりと、原作よりも驚異的に強くなっている。ただし、同様にゴーカイな性格のため後先考えず自分の船を吹き飛ばしてしまったりと、問題ありな性格となっている。二回目はシルエットのみの登場だった。

スタッフ[]

  • Director - 山内円
  • Planner - 瀬井健太郎
  • Producer - 蛭子悦延原田貴裕
  • SeniorProducer - 梅崎重治
  • ExectiveProducer - 岩田聡

外部リンク[]

テンプレート:Video-game-stub

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