『レッキングクルー'98』は、1998年1月1日にニンテンドウパワー書き換えタイトルとして、同年5月23日ROMカセットとして任天堂から発売されたスーパーファミコン用パズルゲーム。
概要[]
アーケードゲームやファミリーコンピュータで発売された『レッキングクルー』の系譜を継ぐ作品。ハンマーとヘルメットを装備したマリオがビル解体にいそしむアクションパズルゲーム。フィールドの壁をすべて破壊すればクリアという詰め将棋のようなシステムの前作までとは大きく異なり、本作では様々な色の壁(パネル)を同じ色で3つ以上そろえて消していき、画面の左右に分かれてプレイヤーやCPUと対戦する対戦型パズルゲームとなっている。
完全新作の『レッキングクルー'98』に加え、ファミコン版『レッキングクルー』がそのまま収録されており遜色なく遊ぶことができる。
SFメモリカセットの必要な容量はFブロックが4、Bブロックも4。
ストーリー[]
(公式サイトより一部抜粋)
マリオが旅から戻ってみるとまたしてもクッパがわるだくみ。王国に自分たちのアジトを建設しています。お日様の陰になってしまった花たちはシュンとしています。さあ、あの懐かしのハンマーを持ってクッパのアジトを壊しに行こう。
ルール[]
ゲーム内容[]
ゲーム起動後、ファミコン版『レッキングクルー』を遊ぶか、新作ゲーム『レッキングクルー'98』を遊ぶか選択する。ファミコン版については当該記事を参照いただき、本項では記述しない。下記の内容はすべて『レッキングクルー'98』側の内容である。
ストーリーモード[]
ストーリーに沿って順にステージを攻略していくモード。他のキャラもの対戦型パズルゲームと同じく各ステージはCPUキャラクターとの対戦となり、打ち負かすことでステージクリアとなり次のステージへ進む。対戦の前後には会話パートがあり、一部の相手は後述する隠しステージの条件を話してくれる。
ステージは正規ルートの1、2、3、4、5ステージと、隠しルートのA、B、C、Dステージの計9ステージが存在。ステージ5は最終ボスであるクッパと対戦。勝利することでゲームクリアとなるが、クリアしていない隠しステージがある場合はエンディングは続きを思わせる簡素なものになる。隠しステージをすべてクリアしている状態でクッパを撃破することで真エンディングを見ることができる。
対戦モード[]
登場キャラクター[]
本作オリジナルのキャラクターは、エンディングでローマ字の名前が表示される。カタカナや伸ばし棒の有無など細かい日本語表記は不明。
プレイアブルキャラクター[]
- マリオ(MARIO)
- 本作の主人公。バカンスを終え上機嫌で帰宅すると、乱立されたクッパのアジトにより自宅がビル影に覆われていた。「このままでは国中が日陰だらけになってしまう」として、かつて「レッキングクルー」として戦っていたころに使用していた秘伝のハンマーを部屋の奥の箱から取り出し、黄色の安全ヘルメットを被ってアジトの破壊に向かう。
- ナスビ仮面(NASUBI KAMEN)
- 『レッキングクルー』からの登場。ステージ1の対戦相手。かつてマリオを倒せなかったことを悔いており、クッパの力を借りて復活した。軍門についたのか、クッパのことを「クッパさま」と呼ぶ。語尾に「ナス」をつけて話し、やや日本語が怪しい。パネルはパンチで破壊する。
- ノコノコ(NOKO NOKO)
- ステージ2の対戦相手。本作のクッパ軍団のうちクッパを除くと唯一のカメ族。ヘルメットを首の後ろに引っ掛けており意味を成していない。パネルはコウラにこもった体当たりで破壊する。
- スパナゴン(SPANNER GON)
- 『レッキングクルー』からの登場。ステージ3の対戦相手。「ガウ、ガウ(日本語テキスト)」というような吠える声とカッコ書きでセリフが構成されており、課せられたビル建築の理由もよくわかっていない。マリオに対しては「みたことある」という認識を持っていた。パネルは頭突きで破壊する。
- ブラッキー(BLACKEY)
- 『レッキングクルー』からの登場。ステージ4の対戦相手。「元祖マリオのライバル」を自称し、マリオと決着をつけることを待ち望んでいた。真エンディングで、実はクッパのアジト建設もブラッキーが打倒マリオのために仕組んだ計画であることが発覚し、クッパに追い回された。パネルはハンマーで破壊する。
- クッパ(KOOPA)
- ストーリーモードの最終ボス。『スーパーマリオRPG』『スーパーマリオ64』発売以降の作品であるが、一人称は「ワガハイ」ではなく「おれさま」。パネルは口から吐く炎で破壊する。
- ピーチ(PEACH)
- エンディングと対戦モードにのみ登場。パネルはハンマーで破壊する。
- ルイージ(LUIGI)
- エンディングと対戦モードにのみ登場。パネルはハンマーで破壊する。
- オニギリ(ONIGIRI)
- ステージAの対戦相手。顔パーツもついていないシンプルなオニギリが動き回る。
- 女の子(ONNANOKO)
- リボンにおかっぱ頭の、昭和風の女の子の幽霊。
- オヤジ(OYAZI)
- 木造建築を生業としていると思われる、昭和風の中年男性。
- 土偶(DOGU)
- 宇宙からやってきた遮光型土偶の姿をしたキャラクター。クッパとは異なる専用BGMがあり、事実上の裏ボスといえる(クッパを倒さない限りエンディングにはならないため最終ボスではない)。
敵キャラクター[]
- フォークン(FORKUN)
- フォークリフトのような敵。
- ブローニャ(BLONYA)
- 溶接マスクをつけ、コンクリートブロックを構えた敵。
- ブルッチョ(BURUCCHO)
- ブルドーザーのような敵。
- バーニャ(BURNYA)
- 溶接マスクをつけ、バーナーで攻撃する敵。
- ダンプティ(DUMPTY)
- ダンプカーのような敵。
- ジェーニャ(JENYA)
- 溶接マスクをつけ、ジェットパックで空を飛びながらブロックを投げつけて攻撃する敵。
- グルッチョ(GURUCCHO)
- 回転している工具。
- キノコを持った状態で赤パネルを発動させたとき、フォークン、ブローニャが出現するときに同時に出現。
- ガタガタ(GATA GATA)
- 工事現場でよく見るフェンス。
- キノコを持った状態で赤パネルを発動させたとき、ブルッチョ、バーニャが出現するときに同時に出現。
- ポールズ(POLES)
- 工事現場でよく見る蛍光灯つきポールが3本並んだキャラクター。
- キノコを持った状態で赤パネルを発動させたとき、ダンプティが出現するときに同時に出現。
- ユードークン(U DOKUN)
- 工事現場でよく見る誘導の看板。
- キノコを持った状態で赤パネルを発動させたとき、ジェーニャが出現するときに同時に出現。
その他[]
- カンバンク(KANBANK)
- 9個のパネルを同時に消すと、対戦相手側に落下し一撃KOにさせる巨大看板。ヘルメットを被ったクッパのイラストと共に「安全第一」と書かれている。ただの看板なのだが、なぜかエンディングでキャラに混ざって名前付きで紹介されているので併記。
移植・リメイク[]
- バーチャルコンソール レッキングクルー'98 - 2016年9月28日 - Wii U
- スーパーファミコン Nintendo Switch Online レッキングクルー'98 - 2024年4月12日 - Nintendo Switch
関連記事[]
- レッキングクルーシリーズ
- パネルでポンシリーズ - 3つパネルを並べるパズルゲーム。
- PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION - 3つドロップを並べるパズルゲーム。
- ドンキーコング2001 - タイトルに発売年がついたゲーム。
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関連リンク[]
レッキングクルーシリーズ
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