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Rare Ltd.レア社)は、イギリスに拠点を置くゲーム開発会社。現在はマイクロソフトの100%子会社。

概要[]

1982年、ティム・スタンパーとクリス・スタンパーの兄弟によりUltimate Play The Gameとして設立。ZX SpectrumやMSX、コモドール64といった家庭用PC向けのゲームを開発しており、Ultimate Play The Game時代の代表作としては『JETPAC』などがあげられる。

これらのゲームハードが世界的にメジャーではなかったことで現在の業務に将来性を見いだせず行き詰まりを感じていたとき、世界的にヒットを飛ばしていたファミリーコンピュータに感銘を受ける。プラットフォームを改めるにあたり1985年に屋号を改めRare Designs of the Futureを設立する。
日本から輸入したファミリーコンピュータの内部を解析して構造を理解するリバースエンジニアリングを行いその成果を任天堂に見せたところ、荒川實らにその努力が認められファミコンソフトを作る無制限の予算を与えられた[1][2]。ファミコン時代の代表作には『バトルトード』『伝説の騎士エルロンド』、任天堂との初の共作タイトルである『Slalom』(日本未発売)などがある。

90年代中頃に、シリコングラフィックス社の制作したシステムを用いて3DCGのグラフィックをスーパーファミコン上に描画するデモを披露したところ高い評価を得て、1994年に任天堂がレア社の株を購入、主要なセカンドパーティとなる。同年には3DCGを活かした『スーパードンキーコング』を発売し大ヒット、そこから新生ドンキーコングシリーズNINTENDO64のデモゲームとして開発された残虐系格闘ゲーム『キラーインスティンクト』、バンジョーとカズーイの大冒険シリーズや『ゴールデンアイ 007』など数々のヒット作を生み出した。

00年代になると主要スタッフの離脱やソフトの開発に遅れが生じるなどが起こり、ニンテンドーゲームキューブの立ち上げにもソフト供給が間に合わなかったことなどを理由[3]に、2002年9月に任天堂がレア社の株をマイクロソフトに売却、『スターフォックスアドベンチャー』を最後に任天堂のセカンドパーティから離れることとなる。その後もゲームボーイアドバンスニンテンドーDSなど携帯機に向けては任天堂ハードへのソフト供給を行っていた。

開発作品の権利については、それまでは任天堂とレア社が共同で持っていたものの、2002年の売却時にドンキーコングシリーズの権利のみ任天堂にわたり、それ以外のシリーズは任天堂から手放されることとなった。
共同保有には相互の許諾などのひと手間があったためディディーコングをはじめとするレア社産オリジナルのキャラクターがマリオシリーズなどに出演することは難しかったが、売却後にはその翌年である2003年発売の『マリオゴルフ ファミリーツアー』にディディーコングが参戦したことを皮切りに数々のキャラ客演が行われるようになった。

バンジョーをはじめとするそれ以外の作品については、海外では2003年にゲームボーイアドバンスで『Banjo-Kazooie: Grunty's Revenge』が発売されたものの、任天堂タイトルや任天堂ハードでの出番はほぼなかった。レア社開発、日本未発売の『Diddy Kong Racing DS』ではティンバーティップタップウィズピッグなどの同作オリジナルキャラクターが任天堂タイトルに登場することになったが、バンジョーやコンカーなどもともとのシリーズが存在するキャラクターは差し替えられていた。過去作の移植などはマイクロソフトが発売するXBoxシリーズでの復刻が行われていたが、任天堂ハードでは行われていなかった。しかし2019年になんと『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の追加参戦ファイターとして「バンジョー&カズーイ」が参戦、日本国内では実に19年ぶりとなる任天堂ハードでの、任天堂ソフトへの出演を果たす。その縁もあって、2022年にはNINTENDO 64 Nintendo Switch Online向けに『バンジョーとカズーイの大冒険』が配信、原作そのままの任天堂ロゴ入りでの初の復刻となる。

開発を行ったマリオ関連作品[]

スーパードンキーコング
スーパードンキーコングGB
スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー
ドンキーコングランド
スーパードンキーコング3 謎のクレミス島
ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング
ディディーコングレーシング
ドンキーコング64
ドンキーコング2001
Diddy Kong Pirot(発売中止)
Diddy Kong Racing DS

関与したマリオ関連作品[]

ドンキーコングシリーズマリオシリーズ
レア社が売却されて以降も、レア社産のキャラクターは任天堂のもと自社シリーズに出演している。
ヨッシー ウールワールド
レア社産のキャラクターであるディディーコングのAmiiboを使うと、その柄のヨッシーでプレイすることができる。
バンジョーとカズーイの大冒険シリーズ
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
初代作からファイターとしてドンキーコングが参戦、外見や性格、ステージのモチーフや曲などレア社時代の作品が元となっている。また初代作にはレア社作品『ゴールデンアイ 007』からモーションセンサー爆弾がアイテムとして登場。公式サイト「スマブラ拳!!」で行われた「スマブラ2があるとしたら出てほしいキャラ」アンケートでは、ジェームズ・ボンドやバンジョーとカズーイ、ディディーコングなどレア社関連キャラクターが上位に食い込んでいた。
DX』ではキャラクター、ステージに加え観賞用フィギュアとしていくつかのレア社産ドンキーコングキャラクターが登場。レア社作品『パーフェクトダーク』から「センサー爆弾」「スパイクローク」がアイテムとして登場したが、海外版では同作のレーティングが本作にそぐわないためデザイン変更と出典が伏せられることとなった。観賞用フィギュアとしてバンジョーとカズーイやジョアンナ・ダークも登場する予定であったが、スケジュールの都合などにより見送られることとなった[4]
以降の作品では観賞用フィギュアやシールなどとしてレア社産のドンキーコングキャラクターが登場し続け、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でファイターとしてバンジョー&カズーイが参戦、同シリーズのキャラクターとマリオキャラクターが共演することとなる。
『パーフェクトダーク』出典であったアイテムのセンサー爆弾は以降毎回デザインを変えるようにして引き続き登場している。なおフィギュア名鑑では初登場作品が『スマブラDX』ということになっている。
JETPAC
Ultimate Play The Game時代の名作。『ドンキーコング64』にて遊ぶことができる。

脚注[]

関連記事[]

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