『ヨッシーストーリー』(Yoshi's Story)は、1997年12月21日に任天堂から発売されたNINTENDO64用アクションゲーム。
概要[]
『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』から始まった、2Dアクションのヨッシーシリーズ第2弾。多くの操作形態は同作を踏襲しており、ふんばりジャンプやタマゴ投げ、ヒップドロップなどのアクションは健在。ステージ背景は前作のような手描きタッチのものに加え、段ボールや新聞紙といった手作り工作チックなモチーフが多く取り入れられている。
タイトルから『スーパーマリオ』がなくなり、ベビィマリオを含めたマリオは一切登場しない。なお敵キャラではベビィクッパやカメック、ヘイホー達にウンババ等マリオシリーズ出身のものは依然多く登場している。
主人公となるのは、異なる色をした6匹のちびヨッシー(赤ちゃんヨッシー)。生まれたての赤ちゃんということで前作やマリオシリーズにおける大人のヨッシーより体が幾分小さく、人を乗せるための背中が大きくなっていない一方で、背筋は縦にスッと伸びている。この直立姿勢はマリオパーティシリーズやマリオテニスシリーズといったヨッシーのプレイアブル化作品で多く取り入れられることになる。
社内作曲家の戸高一生がヨッシーに声を充てた初の作品でもある。
ものがたり[]
それはある日のできごとでした……。
ヨッシーたちの住む島に何かが起こっ
たみたいです。な、な、なんと!
ヨッシーの世界が絵本に閉じこめられ
ちゃった!
"スーパーしあわせのツリー"がうばわ
れて、いまじゃみんな へなへなヨッシー。
すべてはベビークッパのしわざです。
島のはずれにタマゴが6個。
ポン・ポン・ポンッと
生まれたよ。
どうやら この子たちは
大丈夫。
赤ちゃんヨッシー、
ちびヨッシー。
生まれたとたんの大事件。
どうする? どうする?
みんなで相談。
フルーツいっぱい食べようよ。
そうすりゃぼくらはしあわせいっぱい。
ぼくらがしあわせになったとき、
世界はきっともとどおり。
絵本の最後のページにあるという
ベビークッパのお城をめざして出発だ。
"スーパーしあわせのツリー"をとりもどせ!
(取扱説明書より)
システム[]
アクションは前作など従来型の2Dアクションゲームと同等だが、ステージのクリア方法はマリオシリーズどころかアクションゲームの中でも特殊。明確なゴールといえるゴールは存在せず、1ステージ内でフルーツを30個食べることでヨッシーがしあわせになりステージクリアとなる。
フルーツはステージ上に点在するもののほか、様々な場所に隠れている場合もある。食べたフルーツは画面の端の「フルーツフレーム」に記載されていく。6種類のヨッシーにはそれぞれ好物のフルーツが設定されており、それらのフルーツを食べると高得点となる。ステージ開始時に発表される「きょうのラッキーフルーツ」を食べると、その好物のフルーツよりも高得点。さらに全てのヨッシー達が最も大好物のフルーツはメロンであり、これを食べるとラッキーフルーツよりも高得点となる。続けて同じフルーツを食べると高得点になり、メロンのみを食べてステージクリアを行うことで最も得点が高くなる。
30個目のフルーツを食べるとステージクリアとなり「トータルのきもち」が発表される。集めたフルーツの数、敵を倒した数、集めたコインの数、集めたハートの数、集めたメロンの数、ヨッシーの残り人数が計算され、スコアとして記録される。
体力ゲージは花の形をした「にこにこメーター」によってあらわされる。ダメージを受けるたび花弁が散っていき、メーターの花びらが少ないとへなへなヨッシーになっていく。
独自の要素[]
- フルーツ
- 本作の目玉と言える要素。概ね上記の通りで、様々な種類が存在する。各コースに合計60個隠れている。
- リンゴ - あかヨッシー、ピンクヨッシーの好物。
- ブドウ - あおヨッシー、みずいろヨッシーの好物。
- バナナ - きいろヨッシーの好物。
- スイカ - みどりヨッシーの好物。前作に存在したタネマシンガン攻撃は本作では使用できない。
- メロン - すべてのヨッシーの一番の好物。各コースに30個隠れており、これだけを食べてクリアすることも可能。
- トウガラシ - ヨッシー達が苦手とし、食べるとにこにこメーターが1減ってしまう。フルーツフレームには計上されない。くろヨッシーであれば美味しく食べられる。
- ボンバーフルーツ - ヨッシー達が苦手とし、食べるとにこにこメーターが1減ってしまう。
- ハートフルーツ - 同じフルーツを6個連続で食べると出現するハート型のフルーツで、食べると無敵状態や様々な身体強化が起こる「スーパーにこにこヨッシー」にパワーアップする。
- くんくん
- ヨッシーがその場で鼻をヒクつかせて匂いを嗅ぎ、隠されたフルーツやアイテムを発見できるアクション。隠されている場所に近づくとくんくんのスピードが上がり、隠された位置ぴったりで行うとヨッシーが手をふり反応をするため、その場でヒップドロップを行うことで隠された物を掘り当てられる。
- ポチを連れている場合、このアクションを行わずとも隠されたアイテムの場所で反応してくれる。
- ヘイホーの色
- おなじみのザコ敵、ヘイホーの近くでヒップドロップを行うと、ヘイホーの色が変化する。使用しているヨッシーと同じ色のヘイホーはヨッシーの好物とみなされ、飲み込んだり倒したりすると他の色のヘイホーよりも高得点が得られる。
キャラクター[]
プレイヤー[]
- ちびヨッシー
- 生まれたばかりの赤ちゃんヨッシー。フルーツを食べて幸せになりながら、スーパーしあわせのツリーの奪還を目指す。
- くろヨッシー、しろヨッシー
- 一部のステージに隠された「大きなタマゴ」を連れてゴールすることで使用可能になる、通常よりも強いヨッシー。
仲間キャラクター[]
- ワープちゃん
- 各コースに、腹に1~4の数字が書かれた4体が登場。踏みつけて起こすとチェックポイントの役割を果たし、別の数字のワープちゃんがいる場所へとワープできる。
- ポチ
- 乗ることはできないが、隠されたアイテムの位置を教えてくれる。
- しろヘイホー
- 一度以上ミスをして、仲間のヨッシーがさらわれている時にのみ登場。ゴールまで連れていくと、クッパ城から失ったヨッシーを連れ戻してくれる。
- しあわせちょう
- 食べると体力が全回復する蝶。
- リフトさん
- かるがーも
ボス[]
カッコがついているものは、ゲーム内表記と、公式ガイドブック及び『スーパーマリオくん』とで表記揺れが発生している名前。
ザコ敵[]
ステージ[]
アイテム[]
ミニゲーム[]
- タイムアタック
- メロンばこはこび
- はばとび
移植・リメイク[]
- (ゲームボーイアドバンス用デモソフト) - 未発売 - ゲームボーイアドバンス
- ゲームボーイアドバンスの性能を表現するデモとして、本作のグラフィックが用いられた映像やスクリーンショットがハメコミされた映像や写真がパンフレットなどで公開された。
- バーチャルコンソール ヨッシーストーリー - 2007年10月30日 - Wii
- バーチャルコンソール ヨッシーストーリー - 2016年2月17日 - Wii U
- NINTENDO 64 Nintendo Switch Online - 2021年10月26日 - Nintendo Switch
関連作品[]
- おすそわける メイド イン ワリオ
- プチゲーム「ヨッシーストーリー」が収録。
- 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
- 初代『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』や『大乱闘スマッシュブラザーズDX』当時はシリーズ最新作であったため、ワザ、ボイス、ステージ、BGMなど多くの要素が本作からの引用となった。
- 対戦ステージ「スーパーしあわせのツリー」「ヨッシーストーリー」は本作がモチーフ。
- ソニック ロストワールド
- 無料ダウンロードコンテンツ「ヨッシーアイランドZONE」の、背景のビジュアルは本作がモチーフ。
脚注[]
関連記事[]
外部リンク[]
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