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—ワリオ『メイド イン ワリオ ゴージャス』ゲーム内セリフ |
『メイド イン ワリオ ゴージャス』(WarioWare Gold)は、2018年8月2日に任天堂から発売されたニンテンドー3DS用瞬間アクションゲーム。
概要[]
任天堂発売のコンピュータゲーム『メイド イン ワリオ』シリーズの十作目。 『メイド イン ワリオ』の集大成を謳った作品で、過去作で登場したプチゲームがリメイクされて収録されているほか、いくつか新作プチゲームが存在する。従来の作品では「ボタン操作だけ」、「本体を回す」、「画面をタッチする」といったテーマごとに作品が分かれていたが、今作では「ピコピコ」、「ぐるぐる」、「タッチ」、「フーフー」と操作タイプを4つに分かれている。その分プチゲームも増加しており、総数は歴代最高の331種類。過去作のプチゲームだけでなく過去作のミニゲームや要素もリメイクされて登場している。
基本的なルールは『メイド イン ワリオ』のものと同じで4回失敗するまでにプチゲームをいくつできたかを競うものであり、進んでいくうちにスピードが速くなる。
本作では初めてすべてのキャラクターに日本語ボイスがついた。そのためストーリーモードではフルボイスでキャラクターが喋るほか、プチゲームをこなした後の反応も様々なタイプが追加されるようになった[1]。またイラストはすべて新規書き下ろしとなっており、すべてのキャラクターがファンシー寄りなデザインとなった。
本作では「ミッション」が新たに追加され、様々な条件を満たすとコインが貰える。内容としては「特定のステージで規定数以上の得点をとる」、「特定キャラのずかんをコンプリートする」、「特定のミニゲームで条件を達成する」、「特定のプチゲームで変わったクリアをする」などがある。
ストーリー[]
久々に冒険に出かけたワリオは「ラックス村」でお宝を発見する。それを持ち帰り上機嫌なワリオはテレビを見ていると「PYORO」のゲームが大ブレイクしている報道を目にする。それを見たことによってワリオは再びゲームを作ることを決心し、町中に「ゲーム大会」を開催することを告知した。ワリオはいつものメンバーに電話でゲームを作るように頼みかけ、大会の準備も整い、「メイド イン ワリオ カップ」を開催する。そして、そこに謎の少女・ルールーが現れる。
ガチャコロン[]
基本的には『まわるメイド イン ワリオ』と仕様は同じであるが、景品の種類が変わったほか、コインを支払うことで回すことができるようになる。また、すべての景品を入手すると『ガチャペロン』になる。景品は「ゴチャルーム」で確認できる。一部景品はステージをクリアすることで獲得できる。
- レコード - ゲーム中のBGM等を聞くことができるほか、過去作のBGMが海外版とともに収録されている。
- でんわ - 『まわる』で出る景品がなくなった時のでんわコードと同一のものであるが、今作では電話コード(作中では「でんワード」と呼ばれる)が景品としてゴチャルームに入れられている。一部ネタは『まわる』にも登場している。
- アフレコ - ストーリーモードのムービーにアフレコすることができる。アフレコしたものは後から見れるようになっている。
- ミニゲーム - 登場するプチゲームを利用した、スコアアタック形式などのミニゲームが収録されているほか、過去作に登場したミニゲームも再録されている。
- ムービー - ストーリーモードで見れるムービーをもう一度見ることができる。該当ステージをクリアすることで貰える。
- カード - 作中のキャラクターのカードを入手でき、それぞれのカードに説明文が書いてあるほかボイスが聞ける。ガチャコロンではCランクしか入手できないが、「ガチャペロン」を解禁するとAランクやBランクのものが出現するようになる。また、このカードは「ワリオカード」で使用することができる。
- ニンコレ - 「ニンテンドーコレクション」の略。任天堂が過去に発売したゲームハードやおもちゃを説明文つきで見ることができる。
- そのた - 上記に分類されない、特殊な景品。スタッフロールもここに分類される。
プチゲーム[]
詳細はメイド イン ワリオ ゴージャス/プチゲームを参照すること。 プチゲームは以下の4つのジャンルに分類される。
- ピコピコ
- ボタン操作のみでクリアできるプチゲームが収録されている。それゆえに初代『メイド イン ワリオ』出典プチゲームが多く存在する。
- ぐるぐる
- 本体を回して操作するプチゲームが収録されている。『まわる』や『おどるメイド イン ワリオ』出典のプチゲームが多く存在する。
- タッチ
- 下画面をタッチしてクリアするプチゲームが収録されている。『さわるメイド イン ワリオ』や『メイドイン俺』出典のプチゲームが多く存在する。
- フーフー
- マイクを使って操作するプチゲームが収録されている。このジャンルではない一部プチゲームでも使えることがある。[2]
ステージ[]
ピコピコリーグ[]
- ワリオ(ピコピコ) (ジャンル:テハジメ)
- ピコピコリーグの説明を受ける。1回のプレイですべてのプチゲームが出現する。総プチゲーム数は7で、ボスは『初代』のワリオのプチゲーム「だっしゅつ」をアレンジした「だいだっしゅつ」。
- ジミー (ジャンル:スポーツ)
- サファイアストリートでジミーのアフロの中にネコが入り込む。アフロの中にいるネコをみた「アイミ」と「ユメミ」という2人組の女性はジミーに写真をねだる。
- それとなくスポーツに関係するものはすべてこのジャンルに入っており、「ボールはともだち」など道具だけスポーツで内容はスポーツではないというものまで含まれている。総プチゲーム数は21で、ボスは『初代』のジミーステージのボスゲームでもあった「ボクシング」。
- モナ (ジャンル:せいかつ)
- パーティーで着る服に悩んで「ブティック ジョー」に来た。
- ジャンルは「せいかつ」であるが、『初代』のモナステージ(ジャンル:ヘンナノ)のプチゲームが多く収録されているため、奇妙なジャンルとなっている。総プチゲーム数は25で、ボスは『初代』モナステージのボスゲームであった「クギうち」。
- ドリブル&スピッツ (ジャンル:ファンタジー)
- タクシーで客を目的地に送り届けた後、なぜか宇宙戦争に巻き込まれる。無難に脱出を試みた途中で流れ弾が当たってしまったことによりスピッツが激怒し、宇宙戦争に参加することになる。
- ジャンルは「ファンタジー」であるが、生き物関連のプチゲームも多く収録されている。総プチゲーム数は23で、ボスは『まわる』のカット&アナステージのボスゲームであった「ハナシュー」。
- ファイブワット (ジャンル:ニンテンドー)
- ナインボルトの母親。固有ステージを持つのは初。通販で見かけたとても重いフライパンを使いこなせるようになるために「マッスルたいそう」を行う。
- 本人曰く「昔遊んでいたゲームをたくさん集めた」らしく、実際収録されているプチゲームも総じて古い作品やおもちゃが多い[3]。ボスは『おどる』のナインボルトのプチゲームであった「ウルトラマシン」。
ぐるぐるリーグ[]
- ワリオ(ぐるぐる) (ジャンル:テハジメ)
- ぐるぐるリーグの説明を受ける。1回のプレイですべてのプチゲームが出現する。総プチゲーム数は7で、ボスは『おどる』のカット&アナステージのボスゲームであった「ワリオドライブ」。
- アシュリー&レッド (ジャンル:ファンタジー)
- 魔物クルシージョを召喚したアシュリー。食べ物を奪われて空腹のクルシージョを救うべくまおうハラ・ペーコ討伐へ。
- 総プチゲーム数は21で、ボスは『まわる』のオービュロンステージのボスゲームでもあった「[[かっしゃばし]」。
- Dr.クライゴア (ジャンル:スポーツ)
- 研究材料のきのこを集めていたクライゴアはかつて捨てた掃除用ロボット"クリナ"に再開。その恨みで追いかけまわされることに。
- 総プチゲーム数は19で、ボスは『まわる』ドリブルステージのボスゲームであった「トロッコレース」。
- エイティーンボルト (ジャンル:ニンテンドー)
- 学校からの帰り道、3DSを奪われて泣く子供を見つけたエイティーンボルトは、取り返すべくサーティーンアンプとラップバトルを始める。
- エイティーンボルトだけでなくサーティーンアンプのセリフもクリア状況に応じて流れる。総プチゲーム数は19で、ボスは『まわる』のナインボルトステージのボスゲームであった「スーパーマリオブラザーズ」。
- ペニー (ジャンル:せいかつ)
- オーディションを控えたペニーは「キラキラボイス アルティメット」を開発。実験台にさせられ腹を壊したクライゴアにペニーは「おなかにいい菌が ジャンジャンふえる薬」を服用させた。
- 総プチゲーム数は23で、ボスは『おどる』モナステージのボスゲームであった「トイレあんないにん」。
タッチリーグ[]
- ワリオ(タッチ) (ジャンル:テハジメ)
- タッチリーグの説明を受ける。1回のプレイですべてのプチゲームが出現する。総プチゲーム数は7で、ボスは『俺』のモナステージのボスゲームであった「ちゃくち」。
- カット&アナ (ジャンル:せいかつ)
- ダイヤモンドじょうで行われる忍者試験を受けに来た二人。その内容は出てくる食べ物をひたすら食べることだった。
- 総プチゲーム数は25で、ボスは新規ボスゲームの「トッピング」。
- ナインボルト (ジャンル:ニンテンドー)
- 算数が分からないナインボルトはしゃぎぃのアドバイスでゲームに置き換えて計算すれば楽なことに気付く。
- 『あそぶ俺』当時存在していなかった任天堂要素が多め。総プチゲーム数は19で、ボスは『さわる』ナインボルトステージのプチゲームをアレンジした「ウルトラハンド」。
- クリケット&マンティス (ジャンル:スポーツ)
- ダイヤモンドゆうえんちに修行に来た2人。手始めにダイヤモンドメリーゴーランド、またの名を金剛石回転木馬に乗り込んだ。
- 総プチゲーム数は21で、ボスは『さわる』のモナステージのボスゲームであった「ボウリング」。
- オービュロン (ジャンル:ファンタジー)
- ハンバーガー店スターダイヤでダイヤモンドダブルバーガーを注文したオービュロンだが、豚肉がなくなっていて品切れだった。オービュロンは豚を探しに行くことに。
- 総プチゲーム数は23で、ボスは『ゲーム&ワリオ』のモード「フルーツ」をミニゲーム化した「ちっちゃいドロボー」。
ウルトラリーグ[]
歴代作品のリミックスステージに相当する今までのステージのプチゲームが混ざって登場するリーグ。さらにマイクによるフーフーとしゃぎぃによるふいうちのプチゲームも登場。操作方法もミックスされており、各プチゲームの前に、そのプチゲームの操作方法が表示される。
- ダンシングチーム (ジャンル:スポーツ&せいかつ)
- 「クラブ ジョー」を盛り上げるべく、スポーツとせいかつのプチゲームを作ったメンバー+マイクとしゃぎぃは各々の方法で客寄せを始める。
- ストーリー上でのボスは『初代』でリミックスステージのボスであったことのオマージュか、ジミーステージの「ボクシング」となっている。2回目以降の2周目以降のボスゲームは他のメンバーのものも登場する。
- バーベキューチーム(ジャンル:ニンテンドー&ファンタジー)
- ニンテンドーとファンタジーのプチゲームを作ったメンバー+マイクとしゃぎぃはバーベキューに来た。持ち寄られた材料こそ変な材料ばかりだったが、他の持ち寄って楽しいものであるゲームで遊ぶことに。
- ストーリー上でのボスはファイブワットステージの「ウルトラマシン」。2回目以降の2周目以降のボスゲームは他のメンバーのものも登場する。
- ワリオデラックス(ジャンル:ナンデモアリ)
- 全てのゲームをクリアして来たプレイヤーを前にワリオはラックス村の宝を被ってワリオデラックスに変身した。ルールーと力を合わせてワリオデラックスのゲームに勝てるのか!?
- 総プチゲーム数は25。加えて、ワリオのテハジメとしゃぎぃのふいうちも登場。さらに、途中ワリオデラックスの妨害によって操作方法が分からなくなる。ボスは新規の「ワリオダンサーズ」。
チャレンジ[]
ストーリーモードとは違ったルールでプチゲームをクリアするモード。
- ごちゃまぜ
- すべてのプチゲームが登場する。「ピコピコ」、「ぐるぐる」、「タッチ」、「ウルトラ」、「ウルトラ 〜ガイドなし」の5種類。
- スリリング
- すべてのプチゲームが出現するが、すべてレベル3となっており、ライフも1固定である。種類は「ピコピコ」、「ぐるぐる」、「タッチ」、「ウルトラ」の4種類。
- げきむず
- 一部プチゲームが出現する[4]。ゲームスピードがはやい状態でスタートする。
- ワリウォッチ
- 『まわる』に登場した制限時間のあるモード。すべてのプチゲームが出現し、プチゲームをこなしていくことで残り時間が増加する。「ギリギリ」も登場する。
- こっそりゲーマー
- 『ゲーム&ワリオ』の「ゲーマー」のリメイク。「ピコピコ」のプチゲームの一部が出現。ファイブワットの奇行の種類が増加した。
- ピコピコレース
- 本体を傾けることでゲームスピードを調節しながら、15個のプチゲームをできるだけ速くクリアするモード。
- ノンストップ
- プチゲームをクリアした後の休憩が一切存在せず、上画面と下画面で交互にプチゲームが表示される。「ピコピコ」と「ウルトラ」の2種類が存在し、後者では操作タイプのガイドがない。
- たいせん
- 本作を持っている人同士で対戦する。
余談[]
- 本作の発売を記念して各キャラクターのPVが公開されていた(現在日本版公式Youtubeチャンネルでは視聴不可、他国の公式チャンネルでは引き続き見られる)。
- 「アシュリーのパンプキンパニック」で見られるアシュリーの一部のイラストは『バッジとれ~るセンター』のデザインを一部流用している。
- 本作のキャラクターの声優はプロのものを使用しているが、ジョーだけはスタッフ(キャラクターデザインの竹内高)の声を使っている。