マリオワールド(Mario World)は、マリオシリーズの物語の舞台となる世界全体の総称。具体的な名称は表記揺れが多い。
概要[]
あちこちに土管が生えてブロックが浮かんでいるマリオシリーズをマリオシリーズたらしめる不思議な世界。ファミリーコンピュータで発売された初代『スーパーマリオブラザーズ』にてそのおおまかな舞台の構成要素が初登場し、現在に至るまで登場し続けている。
ルイージマンションシリーズやワリオシリーズ、ヨッシーシリーズ、ドンキーコングシリーズといったマリオが主人公ではない派生作品の舞台も、基本的にはマリオワールドの世界に含まれていると言える。
世界観[]
キノコ族が中心に暮らしているキノコ王国を始め、様々な文化形態の国家が世界各地に存在しており、文明レベルに関しても地球に近い物となっている。通貨に関しては「コイン」という金貨であるのが、殆どの国家で共通している。
現実の地球と比べるとファンタジー感の強い世界であり、世界各地にはワープ機能を持った土管が地面から生えていて、原理は不明ながらも空中のあちこちにはブロックや土管はおろか、島や大陸までもが浮かんでおり、人間や生物が乗っても平気な雲や虹(レインボーロード)も存在する。生物に関してはマリオやルイージ、ピーチ姫等と同様の人間型の種族だけでなく、キノピオやクリボーといったキノコ族やクッパやノコノコを始めとしたカメ族、はたまたは幽霊や妖精、恐竜、異星人等、多種多様な種族が共存している。
魔法や超能力といった特殊な能力も当たり前の様に存在しており、それらに通じる能力を与えるスーパーキノコやファイアフラワーといったアイテムも、各地においてブロック内に隠されていたり、野生で群生している場合もある。
オヤ・マー博士やDr.クライゴアといった優秀な科学者の存在もあって、機械技術もかなり発展しており、カートや飛行機、潜水艦等が確認され、クッパ率いるクッパ軍団においては大型の飛行船の他に、強力な戦車や海上戦艦、高速戦闘機といった凶悪な兵器の数々を保有している程。一方で、テレビやビデオゲームといった電子機器も存在している。
名称[]
基本的にその世界観の全体像や地理などは固定化されておらず、作品によってバラバラである。名称すら異なる場合もあり、その名称差分を列挙する。
- キノコワールド - 『スーパーマリオブラザーズ3』取扱説明書
- きのこのせかい - 『スーパーマリオブラザーズ3』エンディングのピーチのセリフ
- マリオワールド - 『スーパーマリオRPG』取扱説明書、『マリオゴルフGB』、『マリオテニスGB』、『マリオゴルフGBAツアー』、『マリオテニスアドバンス』
キノコワールド以外が舞台の作品[]
- マリオブラザーズ
- 同じくブルックリンの地下配管が舞台とされる。
- レッキングクルー
- 同じくブルックリン近辺が舞台とされる。なお続編『レッキングクルー'98』の舞台はキノコ王国。
- MARIO IS MISSING!
- 南極大陸に位置するクッパ城および世界各国の都市が舞台。
- MARIO'S TIME MACHINE
- 歴史上の現実の地球が舞台?と思われる。
- スーパーマリオRPG
- カジオー軍団が住まう「武器世界」へと突入する場面がある。
- マリオゴルフGB、マリオテニスGB、マリオゴルフGBAツアー、マリオテニスアドバンス
- マリオワールドとは違う場所にいる人間のテニスプレイヤー/ゴルフプレイヤーがスクールに通い腕前を磨いている。主人公ペアが優勝を収めると、マリオワールドに招待されマリオファミリーとの対決になる。
- マリオカート8
- ダウンロードコンテンツとして他作品の世界が舞台となるコース「ハイラルサーキット」「どうぶつの森」「ミュートシティ」「ビッグブルー」が登場。
- マリオカート8 デラックス
- 『8』のダウンロードコンテンツコースが初期状態で搭載のうえ、バトルコースに他作品モチーフのコース「3DS ウーフータウン」「デカライン高架下」も登場。
- のちに販売の「コース追加パス」により、『ツアー』に登場した世界の名所コースが追加収録。
- マリオカート ツアー
- 様々な世界各国の名所をモチーフにしたコースが登場。
- 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
- フィギュアや人形にイメージが吹き込まれて戦う「イメージの世界」という設定。
- スーパーマリオ 魔界帝国の女神
- 現実のニューヨーク州・ブルックリンと、恐竜が支配する並行世界「ダイノハッタン」が舞台。
- ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
- マリオとルイージのブルックリンでの配管工生活が描かれている。マリオ達の本当の実家なども登場。