『マリオズ・セメントファクトリー』[1](Mario's Cement Factory)は、1983年4月28日に初版が発売されたゲーム&ウオッチ作品。
概要[]
マリオの名を冠したゲーム&ウオッチ作品のひとつ。セメント工場で働くマリオを操作して、上下するベルトコンベアを隔てた左右の通路にあるセメント生成器を作動させセメントを作っていく。
ゲーム内容[]
セメント生成器にランダムで原料が流されるので、溢れないうちにレバーを動かして溜まった中身を次のセメント生成器へと送っていく。
通路は上下の階層に分かれており、上の階層のセメント生成器を動かすと下の生成器に中身が送られ、中身のある状態で下の生成器を動かすと生成されたセメントがタンク車に流し込まれる。タンク車に流されたセメントは得点となり、マリオの管理外となる。
各セメント生成器は内容量の最大値が3目盛までとなっており、それ以上のセメント原料が入り込むと機械からセメントがあふれタンク車で待つ従業員にセメントがかかってミスになってしまう。
中央のベルトコンベアは互い違いに動いており、うまく乗り継いでいくことで左右の通路、上下の階層を行き来できる。段差がある状態で強引にわたってしまうと、マリオが足を踏み外しミスとなる。さらにコンベアでに乗ったまま一番上または一番下まで運ばれてしまうと、コンベアに圧縮されてマリオがミスになってしまう。
コンベアの猶予は階層にプラス1段ずつまであり、下側の猶予エリアはコンベアの左側に避けるためのスペースが設けられている。
対応バージョン[]
- カラースクリーン テーブルトップ - 1983年4月28日
- 最初に発売されたバージョン。ミニチュアのアーケード筐体のような形状の本体で、本体上部から集めた光を鏡で映してバックライト付きカラー画面で遊べる。
- ニューワイド - 1983年6月16日
- 手持ちの薄い機種。カラーではなくなったがゲーム性は同じ。
- GameBoy Gallery - 1994年4月27日(日本未発売)
- マリオキャラクターが一切登場しない、国内での展開より先に行われたゲーム&ウオッチ復刻作品。タイトルは「Cement Factory」と改題され、プレイヤーもマリオではない別人になっている。
- ゲームボーイギャラリー4 - 2002年10月25日(欧州発売が初出)、2016年3月16日(国内版初販売)
- 遊べるゲームとして復刻。「いまモード」ではセメントではなくクッキー焼き機になっており、流された生地をレバーで下に送っていく。ときたまテレサが機械に入り込んで内容量を圧迫する邪魔をする。テレサを放出しても得点にはならない。
- 焼いたクッキー右側の機械の下ではキノピオが梱包し、左側の機械の下では待ち構えていたヨッシーがクッキーを食べる。焼くクッキーの種類は『ヨッシーのクッキー』のもの。
その他[]
- 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズのファイター「Mr.ゲーム&ウォッチ」は、『DX』~『for Wii U』まで空中前攻撃に「セメントファクトリー」というワザを使用していた。コンクリートの塊と思しき物体を縦に振る攻撃だが、この物体や動きはワザ名に反しゲーム&ウオッチ版『マリオブラザーズ』が元ネタ。
脚注[]
関連記事[]
テンプレート:ゲーム&ウオッチ