この記事は日本で発売・公開されて間もない作品についての記事です。ネタバレを防ぐため、当該作品の内容に踏み込んだ記述は発売・公開の一か月後に行うものとします。 |
“ | 大陸横断。 世界をまたぐレースが開幕! |
” |
—公式サイト |
『マリオカート ワールド』(Mario Kart World)は、2025年6月5日に任天堂から発売されたNintendo Switch 2用レースゲーム。
概要[]
家庭用マリオカートシリーズの第10作目で、Nintendo Switch 2のローンチタイトルのひとつ。アーケードゲームやスマートデバイス向け作品、スピンオフや移植を除くと2014年発売の『マリオカート8』以来約11年ぶりの完全新作で、マリオたちメインキャラクターのビジュアルからゲームシステムに至るまで何もかもが大きく刷新。「コース」として分かれていたそれぞれのレース場は、本作では全てが1つの大陸の上に存在。シリーズ最多の24台のマシンが同時に、広大な世界を走り回る。
過去作との違い[]
- 世界の全てを走る
- 本作では、広大な1つの大陸全土がレースの舞台。「コース」として定められたレース場は各地に存在するが、そのコース間は全て繋がっており、いわゆるオープンワールドの世界を描き出している。「フリーラン」モードなどではコースを外れ、舗装されていない道なき道をマシンで走ることも可能であるとされる。
- 時間帯や天候まで変化し、舞台は様々な装いを見せる。
- 同時参加人数
- 本作では、シリーズ最多の24人のキャラクターが同時にレースを行う。そのためキャラクター数も非常に膨大なものとなっており、ステージギミックやマシンのモチーフとしての客演しか存在していなかったザコ敵キャラクターやノンプレイアブルキャラクターが大勢レーサーとして参加している。腕の有無や体格などお構いなしに、だれもかれもがカートやバイクにまたがっている。
- マシンの変形
- カートやバイクで空中、水中を走ることができるのは過去作同様であるが、本作では1つのマシンが陸上用、水上用、水中用、飛行形態へ変形を行っている。そのため『マリオカート7』から登場していたグライダーが撤廃された。
- キャラクターデザインの刷新
- マリオの顔立ちのような小さな変化から、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』でのデザイン変更が反映されたドンキーコング、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』でのデザインを思わせるキングテレサなどの大きな変化まで、様々なキャラクターの振る舞いが変化している。
- 「ヨッシーズ」という店舗で提供されるダッシュフードを食べると、一部のキャラクターは衣装の変更が可能。詳細は下記参照。
- レールの上を走る
- 4輪のカートであれば側面2輪で、バイクであればウィリー走行で、細い道を走ることができる。ガードレールや壁の上、たわんだ縄などや線路の片方のレールなどにタイヤをひっかけて走ることができ、その状態からのミニターボやジャンプアクションを可能としている。
- チャージジャンプ
- まっすぐ走りながらRボタンを長押しすることでチャージして、その場でミニジャンプ以上の高さのジャンプが可能。設置アイテムをよけられるほか、空中のハテナブロックを叩くことも可能。左右に移動しながらジャンプを行えば、そのままレールの上に乗ったり(レールスライド)、壁に張り付いて走ったりすることも可能。
- リワインド
- プレイングミスを起こした際、プレイヤーの位置を巻き戻してミス前の地点からやり直すことが可能。他のプレイヤーはそのまま走り続けるため、順位の下降に注意。
- 一人でのレースやフリーラン時にのみ可能で、複数人対戦時やバトルでは使用不可能。
収録コース[]
レース用コース[]
- マリオブラザーズサーキット
- トロフィーシティ
- シュポポコースター
- DKうちゅうセンター
- サンサンさばく - 『DS』からの復刻。
- ヘイホーカーニバル - 『7』からの復刻。
- ワリオスタジアム - 『64』からの復刻。
- キラーシップ - 『DS』からの復刻。
- DKスノーマウンテン - 『DS』からの復刻。
- ロゼッタてんもんだい
- アイスビルディング - 『8DX』『ツアー』からの続投。
- ワリオシップ - 『7』からの復刻。
- ノコノコビーチ - 『スーパー』の「ノコノコビーチ1」「ノコノコビーチ2」の複合。
- リバーサイドサファリ
- ピーチスタジアム
- ピーチビーチ - 『ダブルダッシュ!!』からの復刻。
- ソルティータウン
- ディノディノジャングル - 『ダブルダッシュ!!』からの復刻。
- ハテナしんでん
- プクプクフォールズ
- ショーニューロード
- おばけシネマ
- ホネホネツイスター
- モーモーカントリー - 『Wii』からの復刻。
- チョコマウンテン - 『64』からの復刻。
- キノピオファクトリー - 『Wii』からの復刻。
- クッパキャッスル
- どんぐりツリーハウス
- マリオサーキット
- レインボーロード - グランプリの制覇で出現。
バトル用コース[]
- ビッグドーナッツ - 『64』からの復刻。
ゲームモード[]
グランプリ[]
メインモード。カップごとに4つのコースが舞台となる点は従来作品と同様だが、本作はそのコース間を移動するのにもレースが行われる。
各コースの1ラップ目は通常通りにコースを走り、2ラップ目~3ラップ目は次のコースへの移動フェーズに充てられる。
グランプリを最後まで走ることで、ピーチスタジアムの上空にレインボーロードらしきコースが出現することが告知されている。
キノコカップ[]
- マリオブラザーズサーキット
- トロフィーシティ
- シュポポコースター
- DKうちゅうセンター
フラワーカップ[]
スターカップ[]
- DKスノーマウンテン
- ロゼッタてんもんだい
- アイスビルディング
- ワリオシップ
こうらカップ[]
- ノコノコビーチ
- リバーサイドサファリ
- トロフィーシティ
- ピーチスタジアム
バナナカップ[]
- ピーチビーチ
- ソルティータウン
- ディノディノジャングル
- ハテナしんでん
このはカップ[]
- プクプクフォールズ
- ショーニューロード
- おばけシネマ
- ホネホネツイスター
サンダーカップ[]
- モーモーカントリー
- チョコマウンテン
- キノピオファクトリー
- クッパキャッスル
発売前時点でカップ不明[]
- どんぐりツリーハウス
- マリオサーキット
- レインボーロード - グランプリの制覇で出現。
サバイバル[]
本作から新登場の目玉モード。4つのコースとその道中が「ラリー」としてまとめられ、グランプリ同様にコースを転々としながら、総勢24台のマシンが走っていく。コースや道中にチェックポイントが設けられており、そのチェックポイントを指定の順位でゴールできなければその時点で敗退となる、耐久レースの様式を採る。
パワフルラリー[]
アイスラリー[]
ムーンラリー[]
VSレース[]
様々な条件を付けて対戦ができるモード。従来作品のように1コースを3周できるルールや、グランプリやサバイバルで回らないコース順を設定すること、2つのコースの間を往復するルートの設定も可能。チーム戦では4チームまでの設定が可能。
バトル[]
「ふうせんバトル」「あつめてコイン」の2ルールを収録。バトル用コースも登場しているが、他のコースなどと陸続きになっているかは現時点で不明。
バトルコース[]
- ビッグドーナッツ - 『64』からの復刻。
タイムアタック[]
フリーラン[]
コースやルートを無視し、道路の有無や大きな高低差もお構いなしに、大陸中の好きな場所を走り回ることができる。ワールドにはPスイッチが点在しており、押すことで様々なミッションに挑戦することができる。ほかにもピーチメダルやハテナパネルなどの収集要素も登場し、やりこみ要素が盛り込まれている。
フリーラン中は『スーパーマリオ オデッセイ』『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』などのように、どこでも一時停止をしての写真撮影が可能。停止中にキャラクターのポーズや目線を変更することもでき、利便性が非常に高い。
フレンドとのオンラインプレイ時にも、マッチング中はフリーランが可能。マッチングしたフレンドはワールドのどこかに現れ、世界を移動しながらフレンドと合流し、レースに移動したりそのまま世界観光を楽しんだりすることもできる。
登場キャラクター[]
プレイアブルキャラクター[]
本作でレーサーとして新登場したキャラクターは太字で記す。
- マリオ
- ルイージ
- ピーチ
- ヨッシー
- クッパ
- ノコノコ
- キノピオ
- ドンキーコング
- ワリオ
- デイジー
- キャサリン
- ベビィマリオ
- ベビィルイージ
- キノピコ
- クッパJr.
- ワルイージ
- キングテレサ
- カロン
- ヘイホー
- ベビィピーチ
- ベビィデイジー
- ロゼッタ
- ジュゲム
- ハナチャン
- ベビィロゼッタ
- ポリーン
- ハンマーブロス
- チョロプー
- ブル
- トッテン
- カニ
- クリボー
- パックンフラワー
- プクプク
- サンボ
- ガボン
- プー
- フィッシュボーン
- リフトン
- バサバサ
- ペンギン
- ウシ
- モンテ族
- ポイハナ
- ゆきだるま
- ハッチン
- パタテンテン
- テレン
- ガマネー
- ツッコンドル
アイテムとして登場[]
コース中のキャラ[]
- ヨッシー
- キノピオ
- ヘイホー
- ハンマーブロス
- ブル
- パックンフラワー
- プクプク
- トゲゾー
- トコトコ
- パタドン
- メガブロス
- マグナムキラー
- ドンケツ
- アイスどんけつ
- チョーチン
- テレドン
- タツノン
- ゴロー
- ビューゴー
- ウーガンフィッシュ
- ファイアメガブロス
- (すなウーガンフィッシュ)
- (ドンキーコング型ロボット)
意匠として登場[]
アイテム[]
新アイテムは太字で記す。
- コイン
- ダッシュキノコ
- トリプルダッシュキノコ
- ミドリこうら
- アカこうら
- トゲゾーこうら
- バナナ
- ハネ
- ボムへい
- キラー
- きょだいキノコ
- スーパークラクション
- ハンマー
- アイスフラワー
- ハテナブロック - 『ツアー』のコインボックスとは別物。
- ゴールデンこうら - 『アーケードグランプリDX』のゴールドこうらとは効果が異なる。
- カメック
- ダッシュフード
そのほか、大型トラックやヘリコプターなど乗り込んで操作ができる乗り物アイテムの存在が確認できる。
ヨッシーズ[]
大陸中のあちこち、各コースの近くに展開している食品チェーン店。袋入りの食べ物アイテム「ダッシュフード」をコース上に設置しており、一部のキャラクターがそれを食べると、衣装を変更することができる。場所ごとに異なる、土地柄が反映された食べ物を提供しており、衣装は料理にちなんだ土地のものが入手できる。『マリオカート ツアー』に登場したものから本作オリジナルのもの、『進め!キノピオ隊長』や『ゲーム&ワリオ』など過去のゲームに登場したものなど様々。一度入手したものは、以降レーサー選択画面から選ぶこともできるようになる。
4月18日現在で確認できる、衣装の変更ができるキャラクターとできないキャラクターは以下の通り。
- 変更が可能
- マリオ、ルイージ、ピーチ、デイジー、ヨッシー、キャサリン、ワリオ、ワルイージ、キノピオ、キノピコ、ベビィマリオ、ベビィルイージ、ベビィピーチ、ベビィデイジー、ベビィロゼッタ、ドンキーコング、クッパ、クッパJr.、キングテレサ、ノコノコ、ヘイホー、ジュゲム
- 変更が不可能と思われる
- ペンギン、ウシ
脚注[]
関連記事[]
- Nintendo Switch 2
- マリオカートシリーズ
- スーパーマリオワールド - 「WORLD」のロゴの色の組み合わせが一致。すべてのコースが同じマップにあるなど共通点が多数。
- ドンキーコング バナンザ - ドンキーコングのデザインが同じく『ムービー』調に変更。