『マリオカート アーケードグランプリ』(Mario Kart Arcade GP)は、任天堂とナムコの共同開発により2005年12月8日[1]に稼働を開始したアーケードゲーム。販売、運営、保守はナムコ側が担っていた。
概要[]
家庭用ゲーム機で高い人気を誇るマリオカートシリーズを題材としたアーケードゲーム。1990年代に稼働されたエレメカ系統以来となるマリオシリーズのアーケード作品で、操作方法は従来のコントローラによる操作ではなく、座席の足下にアクセルとブレーキ、手元にハンドルがついた自動車の運転席のような体感型筐体で行う。
任天堂、ナムコ、セガの三社共同開発で開発された、ニンテンドーゲームキューブと機能互換のあるアーケード基板「トライフォース」が使用されており、ビジュアルや一部サウンドなどはニンテンドーゲームキューブ版『マリオカート ダブルダッシュ!!』を基にしたものも使用されている。
ナムコが開発に関わっているため、レーサーとして同社の代表キャラクター、パックマンらがゲスト参戦している。2007年に続編『マリオカート アーケードグランプリ2』が、2013年に現在も稼働と更新を行っている最新作『マリオカート アーケードグランプリDX』が稼働を行っている。
独自の要素[]
- 体感型筐体
- 自動車の運転席のような、手元にハンドル、足元にはアクセルとブレーキがついた筐体で、実車さながらのプレイを行う。アイテム使用のボタンはハンドルの中央に設置されており、ドリフト操作はブレーキを一瞬踏んでからハンドルを切ることで行える。
- 実車同様にハンドルの回転はある程度まで制限されており、カーブの強いコースではドリフトなどのテクニックを駆使しないと曲がり切れないことがほとんど。
- なお、筐体設計は成人でも遊べるように作られているためメインターゲットである小さな子供ではハンドルやアクセルなどに手や足がとどかずプレイが困難。この問題は『2』で「オートアクセル機能」として改善されている。
- マリオカード
- 専用のリライタブルカード「マリオカード」を用いて、プレイデータの保存と読み込みができた。これを用いて繰り返しゲームをプレイすることで、特別な「賞品アイテム」やキャラクターごとのスペシャルアイテムを獲得することができた。
- 現在はオンラインサービスを終了しており、カードの提供および記録の保存は不可能。
- 全国ランキング
- タイムアタックのゴール時間等はカードにパスワードが印字され、公式HPに入力することで全世界のランキングに反映することができる。
- カメラ
- 筐体にはプレイヤーの顔を写すカメラ「NAMCAM2」が備わっており、ゲーム開始前に使用キャラの装飾品がついたフレームを用いて顔写真の撮影が行われる。相手プレイヤーとの攻防時、その相手の顔が自分の画面にも表示される。
キャラクター[]
太字は初参戦(ゲスト)キャラクター。
- 標準性能型
- 加速重視型
- 最高速に達するまでが早いが最高速が低めで、カートの重さも低い。
- 高速安定型
- カートの重さが高く曲がりにくい、最高速に達するまでが遅いが最高速が高めの上級者向けキャラクター。
- 軽量機敏型
- グリップ力が高くコーナリングに優れる初心者向けキャラクター。
コース[]
- マリオカップ
- マリオハイウェイ
- マリオビーチ
- DKカップ
- DKジャングル
- バナナン遺跡
- ワリオカップ
- ダイヤモンドシティ
- スノーパニック
- パックマンカップ
- パックマウンテン
- パックラビリンス
- クッパカップ
- クッパキャッスル
- キャッスルウォール
- レインボーカップ
- レインボーコースター
- レインボーダウンヒル
アイテム[]
その他[]
- 本作とその続編の開発に関わったナムコ(バンダイナムコ)は、家庭用の『マリオカート8』『マリオカート8 デラックス』、スマートデバイス用の『マリオカート ツアー』にも携わっている。
- バラエティ番組『『ぷっ』すま』の2007年5月29日放送回で、記憶力絵心クイズのおごり阻止チャンスにこのゲームが用いられた。
脚注[]
関連項目[]
- マリオカートシリーズ
- マリオカート アーケードグランプリ2
- マリオカート アーケードグランプリDX
- マリオカートWii - Wiiハンドルにより、家庭用機でハンドル操作を行える初の作品。カミナリぐもが本作から逆輸入されている。
- マリオカート8 デラックス - 『Nintendo Labo Toy-Con 03: Drive Kit』により、ハンドルだけでなく足下の入力機器にも対応。
- マリオカート ツアー - ルートや仕掛けが異なる同じコースを走る、コースを逆走するなどの要素が逆輸入。