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テンプレート:コンピュータゲームマリオカート64』(MARIO KART64)は任天堂が発売したマリオカートシリーズの2作目である。NINTENDO64用ソフトで国内において最も販売本数が多いソフトである。発売当初の定価はツートンカラーのコントローラーブロスとセットで9,800円(税別)であった。2007年1月30日からはWiiバーチャルコンソールによる配信が開始された(価格は1,000Wiiポイント)。

概要

前作と同じくマリオシリーズのメインキャラクター達でレースやバトルをする。前作との違いは以下の通り。

  • コースが3Dになった。
  • キャラがドンキーコングJr.から2代目ドンキーコング、ノコノコからワリオに変わった。
  • コース数が20→16になった。
  • 周回数が5→3になった。
  • 特定のアイテムの追加と削減が行われている。
  • アイテムボックスは一度入手した場所でも再出現するため、何度でも入手可能。
  • 150ccが最初から選択可能。
  • スペシャルカップが無条件に選択可能な上、50ccでもプレイ可能である。
  • グランプリモード以外でも排気量セレクトが可能。
  • グランプリモードでのライバルキャラクター(誰か二人が常に上位に食い込んでくる)が、ランダムで選ばれる。
  • グランプリモードでの敵カートの攻撃方法の変化。
  • 攻撃方法は全キャラ共通だが、プレイヤー同様に複数のアイテムを使用する。
  • プレイヤー以外を標的にすることもあり、周回するといつの間にかバナナが置かれていることもある。
  • スターやサンダーなどの強力アイテムは下位の者しか使用しない。
  • グランプリモードでのリトライに制限が無くなった。ただし完走前のリトライは不可能。
  • グランプリモードで同点だった場合、プレイヤーを優先して高順位扱いする。
  • 今回のドライバータイプは3種類に大別される(前作では4種類)。
  • ミラーコース(左右逆転)モードが追加されている。日本版では「おまけ」、英語版では「EXTRA」。排気量は100ccで、出現には条件が必要。

なお、英語版はいくつかの変更が行われている。

  • キノピオの名前が「Toad」、クッパの名前が「Bowser」と海外仕様のものに変更されている。(ちなみにドンキーコングは「D.K.」となっており、ニックネームが正式名称である)
  • この他にも看板の文字が変わっていたり、アイテムの名称が違う。(テレサ→Boo、キノコ→mushroom、etc…)

バーチャルコンソール版はコントローラパックの対応がなく、コントローラパックに関係したものを利用することが出来ない。


今作には以下の現象がある。

  • コースアウトによる落下場所によって、コースの前半エリアやゴール付近などへ復帰する場合がある。
  • コースアウトの判定が曖昧のため、大半のコースで大幅のショートカットが可能となっている。
  • COMの追い上げやコースアウトの復帰が異常に早い。特に上位のCOMとの距離が離れた場合、アイテムを駆使しても距離が縮まらない事がある。
  • 確率は少ないが、2位・3位などで下位にしか見られないスターやカミナリなどのアイテムが出ることがある。
  • GC版以降ではなくなったが、スターやトゲゾーコウラに当たった際の吹っ飛びでコースアウトになる事がある。
  • COMがバナナの皮を投げた瞬間、投げた自身がその皮に当たってスピンする事がある。
  • 3人もしくは4人で対戦する場合、処理上の問題でコースのBGMや一部効果音がカットされる。

キャラクター

軽量級 - ピーチキノピオヨッシー
速度は最高ランクだが、吹っ飛ばされやすい。当たりの強さはヨッシー>キノピオ>ピーチとなっている。尚、加速性能は全キャラ同一である。キノピオのカートはこもった様な感じの独特なエンジン音がする。
中量級 - マリオルイージ
やはり前作を引き継いでおり、標準的なステータスとなっている。マリオはルイージよりも当たりが強い。
重量級 - クッパワリオドンキーコング
体当たりだけで相手を吹っ飛ばしたりスピンさせる事が可能。重さは、ワリオ→ドンキー→クッパの順に当たりが強い。ドンキーコングのカートはエンジンに破裂音が混じる。

開発当初では、ドンキーコングではなくカメックになっていた。

コース

150ccクラスを制覇するとタイトル画面などの背景が変わる。

キノコカップ

ルイージサーキット(Luigi Raceway) -(任天堂公式記録 1'43"35)
サーキットコース。道幅は広く、コーナーも緩やかで走りやすく、難易度はとても低い。また1位のキャラクターが2周目に入ると、トゲゾーこうらが必ず出るアイテムボックスがぶら下がっている、ルイージが描かれた気球が現れる。タイムアタックモードで1分50秒以下を記録すると、開発スタッフがプレイしたゴーストが出現する。
モ〜モ〜ファーム(Moo Moo Farm) -(任天堂公式記録 1'18"70)
のどかな牧場の中を走り抜けるコース。今作で最も一周の距離が短い。ぶつかるとクラッシュするチョロプーがコースの右側(内側)に出現する。のちに、マリオカートDSでも登場する。
ノコノコビーチ(Koopa Troopa Beach) -(任天堂公式記録 1'28"27)
無人島の波打ち際を走るコース。キノコを使って洞窟を走り抜けるショートカットがある。浜にいるカニを踏むとスピンしてしまう。
カラカラさばく(Kalimari Desert) -(任天堂公式記録 1'52"89)
ぶつかるとクラッシュする2台の蒸気機関車が走る荒野のコース。路面が少し滑りやすく、踏切で機関車が来れば通過するまで待たなければならない。線路内を走行することもできるが、速度が少し落ちる。
トンネル内では通常だと周回判定がないものの、1〜2周目のみスター使用時に限り周回判定が付くため、ショートカットも可能。

フラワーカップ

キノピオハイウェイ(Toad's Turnpike) -(任天堂公式記録 2'38"88)
交通量の多い高速道路のコース。コースの距離は長く、ぶつかるとクラッシュする車が走行を妨害する。通常はカートと同じ方向に走行するが、ミラーモードでは逆走する。そのときの難易度はマリオカート史上最難関コースといえるだろう。前半は3車線だが、後半は2車線に縮小し、初心者にとっては非常に走りにくい。アイテムは何箇所かにある待避所に集中していて本線上にはない。
フラッペスノーランド(Frappe Snowland) -(任天堂公式記録 1'49"14)
雪の深いコースを走る。ぶつかるとクラッシュする雪だるまが至る所に置いてある。のちに、マリオカートDSでも登場する。スタート直後のコースアウトによる復帰などで周回扱いになる場合があるほか、特定の場所でのコースアウトから復帰不能になる現象がある。
チョコマウンテン(Choco Mountain) -(任天堂公式記録 1'46"84)
曲がりくねった山道のコース。道が細く途中のカーブでは落石があり、落下防止用の柵も50ccクラスにしか備え付けられておらず、転落してしまうと大きなタイムロスとなる。のちに、マリオカートDSでも登場する。
マリオサーキット(Mario Raceway) -(任天堂公式記録 1'17"57)
サーキットコース。一周の距離は短いが、大小さまざまなコーナーが控えている。アクセル全開でドリフトなしでダートコースに行かない事は不可能に近く、フラワーカップとしては高難度なコーナーが多い。なお、タイトル画面でRボタンを押すとタイムアタックで記録されたマリオサーキットのいままでの最高記録が表示され、1分30秒を切るとスタッフがプレイしたゴーストが出現する上、タイトル画面で表示される記録の数字が点滅し、それを一部のゲームショップで見せる事で任天堂の公式ライセンスカードが貰えるというイベントが開催されていた。のちに、マリオカートWiiでも登場する。テレビ東京64マリオスタジアムにおいて、このコースをキノピオで走破しタイムを競うという企画があった。

スターカップ

ワリオスタジアム(Wario Stadium) -(任天堂公式記録 3'55"90)
広大なスタジアムの中に大量の土砂が敷かれたモトクロスのようなコース。一周の距離が長く、路面がでこぼこしていて、なかなか走りにくい。数箇所で地形を利用した大幅なショートカットが可能だが、同様に地形状の理由でジャンプ台から転落したときのタイムロスも計り知れない。壁にワリオの顔が並ばれている。全コース中1番観客が多い。
シャーベットランド(Sherbet Land) - (任天堂公式記録 1'49"28)
海も凍りつく南極地方のコース。海に落ちると凍ってしまいタイムロスが大きく、コース上や途中の洞窟内にはぶつかるとスピンするペンギンがたくさんいる。のちに、マリオカートWiiにも登場する。
ピーチサーキット(Royal Raceway) -(任天堂公式記録 2'36"59)
ピーチが造った難易度の高いサーキットコース。湖を飛び越える大ジャンプが爽快。湖沿いのコーナーにはフェンスが無いので転落しやすい。コースの一角には「スーパーマリオ64」のピーチ城があり、城の周りも走行できる。また、3位以内に入った時の表彰式もここで行われる。ここもスタッフによるゴーストが出現する(2分40秒以下の記録更新が条件)。
クッパキャッスル(Bowser's Castle) -(任天堂公式記録 2'04"02)
クッパ城がそのままコースになった。建物なのでほとんどのコーナーが直角であり、ドッスンマグマ、階段などの仕掛けが満載で、かなり難しい。のちに、マリオカートWiiでも登場する、周回数が2周になる。

スペシャルカップ

ドンキージャングルパーク(D.K.'s Jungle Parkway) -(任天堂公式記録 1'58"34)
ジャングルを貫いて造られたコース。コース沿いの川には観光船が通っており、雄大なも見られる。道をはみ出すと、コース建設に反対する住民?から抗議の石つぶてが飛んでくる。ぶつけられるとコース取りが崩れるほか、サンダーで小さくなっていると潰され、タイムアタック時はゴーストセーブ不可能となる。また、スター・テレサ状態でも激突するとクラッシュする遊覧船が登場。のちに、マリオカートWiiでも登場する。このコースではショートカットも可能だが、Wii版では不可能になっている箇所もある。遊覧船のスピードも若干遅くなっている。
ヨッシーバレー(Yoshi Valley) -(任天堂公式記録 1'38"44)
岩肌が荒々しい峡谷。道が無数に分岐しているため正確な順位がわからず、順位表記が「?」マークになっている。さらに道を間違えて逆走してしまう危険があるほか、がほとんど無い上に崖が非常に高いため、転落は大幅なタイムロスになる(復帰時に逆走方向を向く現象もある)。峡谷の出口には巨大なヨッシーの卵があり、接触すると潰される。しかし、スターを取って無敵状態になっているときにこの卵にぶつかると、卵が上へ吹っ飛ぶ、という裏ワザがある。
ヒュ〜ドロいけ(Banshee Boardwalk) -(任天堂公式記録 1'52"49)
テレサのすみかになっている不気味な池。コースに柵がほとんど無いので池に転落しやすい。途中の古びた洋館ではコウモリが大量発生している。のちに、マリオカートDSでも登場する。開発当初はフラワーカップのコースであった。
レインボーロード (Rainbow Road) -(任天堂公式記録 4'05"88)
おなじみ、虹色に輝く美しいコース。また、マリオカートシリーズ史上最長コース。コースそのものは簡単な作りで、最初から最後まで柵があるため、コースアウトの心配が少ない。そのため、難易度も難しくはないが、コース上を逆走してきて、ぶつかるとクラッシュするワンワン3匹には注意が必要である。道幅も広いとは言い切れない広さで、カーブで赤コウラを使ってもすぐに消滅してしまう事もよくある。さらに、今作に登場するキャラクターがネオンサインとなって、コースの周りで輝いている。

バトルコース

ビッグドーナッツ
大きなドーナツの形をしたコース。内側はマグマだがフェンスが無いので、マグマの中に転落しやすく、壁が4ヶ所あるがそれを除けばシンプルのバトルコースである。
ブロックとりで
3段階の高さの砦が4つある。砦は赤・黄・緑・青に色分けされている。のちに、マリオカートDSにも登場する。
ダブルデッキ
4段階の高さがある「ロ」の字型のフロアーを、斜面でつないで行き来する。
まてんろう
高層ビルの屋上に作られたコース。コースにフェンスが無いので、ビルから転落しやすい。ビルから落ちた後の復帰時間が長いため、復帰する場所に待ち伏せする戦法が有効。のちに、マリオカートWiiにも登場する。

アイテム

今作でのアイテムは、コース上に虹色の箱「アイテムボックス」から手に入れる。これは前作のアイテムプレートが地面に埋まっていて原則的に1枚につき1回しか使えなかったのに対し、今回からは取得しても直後に新しいボックスが追加されるため、同じ場所で何度でもアイテムを取れるようになっている(ただし今回からはCPUもボックスを取るようになり、デッドヒートなどでボックスを取れないケースが発生しやすい)。コース自体が長くなった事と、アイテムボックスが1周の間にいくつも配置されているため、アイテム入手のチャンスが増えて逆転しやすくなり、下位ほど良いアイテムが手に入るのも前作と同様だがその傾向はさらに強くなっている。

手に入るアイテム各種に関しては、マリオカートのアイテムを参照。

世界記録

コース名 トータル(Lap1-Lap2-Lap3) ラップ
ルイージサーキット 1'38"24 (0'32"03-0'32"73-0'33"48)
1'17"53 (0'26"79-0'26"34-0'24"40)
0'31"35
0'21"70
モ〜モ〜ファーム 1'12"52 (0'24"23-0'24"25-0'24"04) 0'23"40
ノコノコビーチ 1'19"77 (0'26"61-0'26"52-0'26"64) 0'25"72
カラカラさばく 1'44"42 (0'34"92-0'35"83-0'33"67)
1'44"09 (0'35"02-0'35"94-0'33"13)
0'32"63
0'31"64
キノピオハイウェイ 2'28"95 (0'49"76-0'49"47-0'49"72)
1'31"22 (0'32"20-0'29"58-0'29"44)
0'49"09
0'28"91
フラッペスノーランド 1'40"65 (0'33"67-0'33"48-0'33"49)
0'21"70 (0'09"81-0'06"05-0'05"84)
0'32"17
0'05"01
チョコマウンテン 1'36"68 (0'32"33-0'32"18-0'32"17)
1'04"59 (0'23"31-0'17"98-0'23"30)
0'31"76
0'17"68
マリオサーキット 1'13"20 (0'24"38-0'24"43-0'24"39)
0'51"15 (0'16"93-0'17"01-0'17"21)
0'23"07
0'15"46
ワリオスタジアム 3'38"87 (1'12"96-1'13"00-1'12"91)
0'12"57 (0'04"13-0'04"19-0'04"25)
1'12"30
0'02"13
シャーベットランド 1'36"60 (0'32"28-0'32"06-0'32"26) 0'31"64
ピーチサーキット 2'23"29 (0'47"83-0'47"77-0'47"69)
1'40"67 (0'33"86-0'33"46-0'33"35)
0'46"42
0'31"34
クッパキャッスル 1'50"67 (0'36"96-0'36"68-0'37"03) 0'36"05
ドンキージャングルパーク 1'51"10 (0'36"88-0'37"17-0'37"05)
0'20"92 (0'10"09-0'06"38-0'04"46)
0'35"46
0'03"60
ヨッシーバレー 1'25"73 (0'28"44-0'28"74-0'28"55)
0'27"93 (0'09"27-0'09"33-0'09"33)
0'26"18
0'05"78
ヒュ〜ドロいけ 1'44"26 (0'34"77-0'34"81-0'34"68) 0'34"12
レインボーロード 4'54"69 (1'38"19-1'38"40-1'38"10)
3'17"91 (1'05"75-1'05"88-1'06"26)
1'37"63
1'04"86

記録が2段になっているコースは、上がショートカット未使用、下がショートカットを使用した場合である。

この記事は日本で発売・公開されて間もない作品についての記事です。ネタバレを防ぐため、当該作品の内容に踏み込んだ記述は発売・公開の一か月後に行うものとします。

余談

  • ワリオと2代目ドンキーコングがマリオシリーズのバラエティゲームに初登場した作品であり、これにより以後2人はマリオのバラエティゲームの常連キャラとなった。開発段階ではドンキーコングの代わりにカメックが当てられていた。
  • GPの表彰式の際、3人がちょうどお城の橋に集う場面で、画面奥のお城への入り口付近を見ると総合ポイントで4位だったキャラが小さく映っている。プレイヤーが総合4位以下だった場合、表彰式のBGMが途中で短調版に切り替わり、爆弾ミニカーが来てカートが大破し、バッドエンディングのBGMが流れる。
  • カートが停止した状態から発進する際に、Aボタンを数回連打してから長押しすると、押しっぱなしにして発進するよりも早く加速できる小技がある。この小技で中・重量級の欠点である加速力を大幅に補うことが可能。
  • このゲームのコースのあちこちにある看板は主にF1などモータースポーツ関連のスポンサーをモチーフにしたデザインとなっている。
  • 白地に赤と青で「Yoshi1」と表記→Mobil1(エクソンモービル)
  • 青地に黄で「KOOPA AIR」と表記→GOOD YEAR(グッドイヤー)
  • 本物さながらのフォントとロゴで「Marioro」と表記→Marlboro(マールボロ)
  • 黄地にルイージのヒゲのロゴの後ろに「Luigip」と表記→Agip(アジップ)
  • 黄と赤でデザインされた甲羅のロゴの後ろに「Shot!」と表記→Shell(昭和シェル石油)

テンプレート:ネタバレ終了

関連項目

  • マリオカートシリーズ
  • しあわせ家族計画 - 番組で視聴者が「マリオサーキット」でのタイムアタックに挑戦したことがあった
  • オールスター感謝祭 - 問題で使用。ちなみに問題は『ピーチはどれでしょう』である。

外部リンク

ca:Mario Kart 64 ko:마리오 카트 64 pt:Mario Kart 64 simple:Mario Kart 64 sv:Mario Kart 64

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