ボム兵 (ボムへい、Bob-omb) は、マリオシリーズに出てくるキャラクター。作品によっては「ボムへい」とも表記される。
概要[編集 | ソースを編集]
初登場は1988年の『スーパーマリオブラザーズ3』。ただし、同作取扱説明書において「どこかで見たことあるような・・・」と、『夢工場ドキドキパニック』に登場した「ボブ」と同種であることが示唆されている。日本国外ではボム兵の名前もBob-ombであり、全くの同一キャラ扱いとなっている。
爆弾のキャラクター。いくつかのタイプが存在するが、「体は球体で、中央付近に2つの目、下部に2本の足、上部に導火線と起爆スイッチが付いている」という形状は共通している。また、動力はゼンマイである。初登場時は紫色だったが、『スーパーマリオワールド』以降は黒色になり、以降はこれが基本色となっている。『スーパーマリオサンシャイン』では目が赤色で、目の部分には3から始まるカウントダウンが爆発直前にデジタル表示される機能がある。
普段は地上を歩き回っているだけ。踏みつけたり、ファイアボールをぶつけたりすると、爆発させることも出来る。また、爆発の直前は、体が光ったり、行動が止まったりすることが多い。爆発を利用してブロックや、特定の床を破壊することができる。
人工物と明言されたり、使い捨てのアイテムとして扱われたりする場合もあれば、明確な人格を持った生き物のような存在として描かれる場合もあり、作品によって扱いは大きく異なる。また、それぞれのゲーム毎に特別な設定が追加されている場合もある。
腕は存在しないと思われていたが、『マリオストーリー』のエンディングで腕があることが発覚した。劇場版『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』では「ボム爆弾」と呼ばれていた。同映画では珍しく原作そのままの姿をしている。
GC以降のマリオカートシリーズでは、アイテムとして登場する。投げた後一定時間で爆発するが、近くをカートが通過するだけでも爆発する。また、マリオカートアドバンスでは、バトルモード(3人以上)で、風船を全部失ったキャラはボム兵に変身し、他のキャラに体当たり攻撃ができる。『ゲームボーイギャラリー3』にも「エッグ」のいまモードで登場する。クッキーに混じって時々流れて来る。ヨッシーが食べるとミスになる。
パーティではミニゲームやカプセルとして登場する作品もある。
派生種[編集 | ソースを編集]
- 赤ボム
- 『スーパーマリオ64』で登場。赤いボム兵。黒ボムとの間で戦争をしているが、マリオには友好的で危害を加えてこない。また、移動のための大砲を貸してくれる。リメイク版ではアイテムの位置なども教えてくれる様になった。
- その後、『マリオパーティ』で正式に黒ボムと和平を結んでいる。また、『New スーパーマリオブラザーズ』のミニゲームにも登場。『スーパーマリオギャラクシー2』で、『64』のバッタンキングのとりでを再現した「なつかしの砦ギャラクシー」においても登場する。
- パラボム
- 『スーパーマリオワールド』『スーパープリンセスピーチ』『New スーパーマリオブラザーズ Wii』で登場。パラシュートを付け、空中から降ってくるボム兵。踏むか、地上に降りると普通のボム兵になる。
- プチボム
- 『スーパーマリオRPG』で登場。小さめのボム兵。ボスキャラクターのペパットが従えているほか、壁を壊す道具としても登場。
- ビックボム
- 『スーパーマリオRPG』で登場。やや大きめのボム兵。登場はペパットが従えている者のみ。能力は通常のボム兵より高いが基本的な行動は同じ。
- キングボム
- 『スーパーマリオRPG』で登場。超大型のボム兵。ペパットが最後に切り札として呼び出そうとするが、未完成のためうまくいかず、ようやく出てきた時にペパットを押し潰してしまう。さらに落石がぶつかった衝撃で自爆する。後にカメザードが自分を守る壁として呼び出すモンスターのひとつとして登場する。直接戦闘をするのはカメザード戦の時のみで、名前が明かされるのも同じ時である。通常攻撃はしないが時間がたつと「超自爆」という全体攻撃を使って消滅する。「爆発するほか能が無い」らしい。
- ハイボム
- 『スーパーマリオRPG』で登場。ボム兵の上級種。
- ヘビーボム
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。大型のボム兵。色はピンク色。防御力に長けている他、集団で現れた場合、1体でも爆発すると残りのヘビーボムも誘爆するという性質を持つ。戦闘開始から攻撃力を上げ始め、その後自爆する。この時の攻撃力は「8」。自爆以外の攻撃は一切しない。
- ジャイアントボム
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。ヘビーボムの強化版。色は紫色。戦闘開始から攻撃力を上げ始め、その後自爆する。この時の攻撃力は「16」。
- 時限ボム
- 『マリオ&ルイージRPG』で登場。ロイ戦、ウェンディ戦、ラリー戦で登場する顔に数字が付いたボム。時限ボムの爆発に巻き込まれると即死することから、『スーパーマリオRPG』の「一撃死」を彷彿とさせる。バトル開始直後は、数字が「8」だが、1ターン経過するごとに1ずつ減っていき、0になるとマリオとルイージの所まで行って爆発しゲームオーバーとなる。なお、時限ボムは数字が0になるまでは数字を1ずつ減らすだけだが、こちらから攻撃して追い出すようなこともできない。
- ゲドンコボム
- 『マリオ&ルイージRPG2』で登場。ゲドンコリーダー戦で、3体のゲドンコサポーターが支えている巨大なボム。支えるには最低2体のサポーターが必要で、右の2体のサポーターを倒すとゲドンコボムが右側へ転がり、巻き込まれたゲドンコリーダーが登場する。左の2体または両端を倒してしまうとゲドンコボムが左のマリオ側に転がり、大ダメージを受ける。
- ひっさつボム
- 『マリオ&ルイージRPG2』で登場。ボムへいの上級種。自爆しかできないボムへい。
- ハナビボム兵
- 『New スーパーマリオブラザーズ』で登場。動きは通常のボム兵と同じだが、ファイアボールや火山弾に当たると点火してしばらくマリオを追跡した後、爆発するときに勝手に空中へ打ち上がる。何気に少しカラフル。
- ウルヘイ
- 『マリオ&ルイージRPG3!!!』で登場。目覚まし時計のようなボム兵。アラームを鳴らしながらマリオ兄弟やクッパの前をうろつき、最後には自爆する。眠っているゴーネムがいる時、アラームを何度か止められてしまうがクッパのカウンターで倒してしまうとゴーネムのPOWを上げてしまう。
- ジェイルン
- 『マリオ&ルイージRPG3!!!』で登場。ボムへい(またはクリボー)を中に閉じ込めた動く檻の敵。大砲から弾を発射したり、盾を構えて突進してきたりする。倒すとボムへい(クリボー)は解放され、クッパ相手だと感謝して回復アイテムを投げてくれる。しかしボムへいの場合、ブレス攻撃など炎を当てると爆発してしまい、助けることができない。
近種[編集 | ソースを編集]
- どんけつ
- 『スーパーマリオ64』で登場した敵。初期は見た目が酷似している。
- ホルヘイ
- 『スーパーマリオ64』で登場。中型の敵。姿はボム兵に似ているが、車輪で移動する、導火線が丁髷の様になっている、自爆はしないなど相違点も多い。マリオを見つけると高速で迫って来て、放り投げようとする。狭い所に現れる事が多い。色は紫。後ろに回りこんで持ち上げ、放り投げると破裂してコインが出る。
- ボブ
- 『夢工場ドキドキパニック』と『スーパーマリオUSA』で登場。行動パターンはボム兵とほぼ同じだが、こちらは壺から出てくる。また、トンドルが落としてくる場合や、野菜に混じって地面に埋まっている場合もある。危険だが、壁を爆破するために必要となることもある。
- なお、スマブラのピーチの「カブひっこ抜き」でボムへいが出る事があるのはこのボブが元ネタと思われる。
- ばくだんミニカー
- 『マリオカート64』で登場。VS対戦時に登場するカート。コース内を逆走しており、衝突すると大爆発する。また、3人以上でバトルをしていた場合、リタイアしたキャラがこれに変身して他キャラに体当たり攻撃をする事もできる。『マリオカート ダブルダッシュ!!』、『マリオカートWii』にも「ボム兵カー」として登場している。
- ボムニャン
- 『スーパーペーパーマリオ』で登場。ネコ型のロボット。カメレゴンに呼び出され登場する。ボム兵と同様時間が経つと体が赤くなり始め、やがては自爆する。
個別[編集 | ソースを編集]
近年では、マリオの味方をしたり、ゲーム中で重要な役割を担うボム兵もいる。『マリオパーティシリーズ』や『マリオストーリー』で冒険の手助けをしているのが有名だが、ミニゲームに登場する事も多い。
- ボムキング
- 『スーパーマリオ64』で初登場。ボム兵の王様。通常のボム兵の6倍程の大きさがあり、髭と王冠と腕が特徴。行動は鈍いが、近づくと放り投げようとしてくる。リメイク時に、小型のボム兵を作り出す能力も加わっている。
- 「フェアな戦い」を望んでいるらしく、場外に投げ捨てられると文句を言うが自分は平気で場外に投げ捨ててくる(この事にはフジテレビ系の『ゲームセンターCX』で有野課長が突っ込みを入れた)。以降のマリオ作品にもたびたび登場し、ボスパックンと並んでマリオシリーズに定着したボスキャラクター。『スーパーマリオ64DS』では、「マリオ・ルイージ・ワリオを3秒でボコボコにしてやった」と言っている。『マリオカートDS』でミッションランのLEVEL5のボスとして再び登場。プレイヤーは、アイテムボックスから出るボム兵で攻撃する。たまに、自爆をする事がある。
- ピンキー
- 『マリオストーリー』で登場。仲間として登場するピンクのボム兵。女の子だが、かなりお転婆な性格である。
- ブルース
- 『マリオストーリー』で登場。脇役。ピンキーに恋をしている。
- バレル
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。仲間として登場する年老いた船乗りのボム兵。帽子をかぶってヒゲを生やし、ゼンマイが操舵輪になっているのが特徴。技はピンキーと多少異なり、時限爆弾なども使いこなす。酒好きで、お気に入りの一本は「ヴィンテージ・レッド」。
- ボムトニオ
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。船乗りのボム兵で、頭にバンダナを巻いている。お腹がすいたので食べ物を持ってきてほしいという依頼を出してくる。
- コンポビー
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。眼帯やバンダナをつけていて、他のボム兵よりも一回り大きいといういかにも海のオトコというような風貌。その風貌とは裏腹にオバケが苦手。
- ラッキー
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。ゴロツキタウンの西エリアでボムへいくじを営んでいる。見た目はヘビーボムに近い。
- ホワイトしょうぐん
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。外見は白い帽子に白い体で、立派なヒゲを貯えている。ハナハナ村に住んでいるノコノコの家の前に佇んでいる。ステージ7では大砲を再び動かすためにマリオを探して各地を回っていた。
- ゴールドマン
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。金色の体で、シルクハットをかぶっている。かなりのおカネもちで、発言からもその様子が伺える。
- シルビア
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。銀色の体で、紫色の帽子をかぶっている。ゴールドマンの妻で、いかにもハイソな雰囲気が漂っている。
- コナリキン
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。子供なので体格は一回り小さく、体の色は銅色。将来の夢は列車の運転士。
- オクトール
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。ウーロン街で「ボンバーズ」の一員として登場する。ウーロン街の選手としての有用なアドバイスを教えてくれる。
- チェリー
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。さくらんぼのような見た目をしている。ポッコリ村の住人で、ルイージが花嫁姿になるのを阻止するべく、ルイージの仲間として付いていっている。
- クロム
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。サイハテ村の雪だるまの近くに立っている。バクハツのしすぎで声がでなくなったので、ハニーあめを持ってきてほしいという依頼を出してくる。
- ボムロフ
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。サイハテ村の大砲の像のそばに立っている。100階ダンジョンの50階にしたラクガキを消してきてほしいという依頼を出してくる。
登場作品[編集 | ソースを編集]
- マリオカートシリーズ(GBAはバトルモードの負けキャラ(3人以上)、GC以降はアイテムで)
- マリオパーティシリーズ
- ニンテンドーオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ
- アイテムとして登場。最初は置かれているがしばらくすると歩き出す。投げて相手にぶつける、攻撃を当てる、(歩行中に)ファイターに当たると爆発し、大ダメージを与えてふっとばす。空中で当てると相手を真下にふっとばすメテオスマッシュになる。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
- アイテムとして登場する他、低確率でピーチがひっこ抜く事がある。また、今作からはサドンデス中に吸収不可、接地すると即爆発する特別なボムへいが出現するようになった。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
- 本作ではピーチに加えそのダッシュファイターデイジーもひっこ抜く事がある。
- ゲームボーイギャラリー3
- ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし
- ゲスト出演。
- マリオvs.ドンキーコング2 ミニミニ大行進!
- 自作ステージで登場可能。ボムフィッシュとして登場。
- MARIO SPORTS MIX
- パーティーゲームに登場。
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