フェアリンとは、ペーパーマリオシリーズに登場するキャラクターである。
概要[]
『スーパーペーパーマリオ』で初登場。大昔に古代の民によって作られた「知能を持つ道具」。どの個体も独特な話し方と思考回路、センスを持っている。立ち位置が特殊なアンナ以外は、名前にひらがなを一つ含む。ゲームを進めていくたびに仲間になり、それぞれが持つ固有能力を使えるようになる。ただしあくまでフェアリンを画面上に出して連れていることで能力が使えるので、違う能力を使う際にはフェアリンを交換する必要がある他、離れ離れになってしまうシーンでは能力が使えない。
その正体については「精霊の魂を封じた存在」とするのが定説であるらしいが、後述の通り実際には人間の魂を封じている可能性があり、実際に人間の魂を使ったことが明言されているフェアリンもいる。また、個体によっては狂っているとまで言えるほど独特な思考回路についても、古代の民によって意図的に狂わされたものであることが伺える。
各フェアリンについて[]
詳しくは各ページ参考。
- アンナ
- 真実を見通す能力を持つフェアリン。デアールが昔の文献を元に、ある女性の魂を使って作った。Wiiリモコンのカーソルを合わせると敵の情報を調べたり、隠された物を見つけたりすることができる。画面上に常に出ているため離れ離れにならない限りはいつでも能力が使える。
- トるナゲール
- ステージ1-2「山をこえてレッツ・ゴー!」で仲間になる「なげフェアリン」。敵やアイテムを掴んで投げることができる。
- ボムドッカん
- ステージ2-1「サンデールの館をめざして」で仲間になる「バクダンフェアリン」。爆弾になって敵を攻撃できる。
- キえマース
- ステージ2-3 「マネー!マネー!マネー!」で仲間になる「ペラペラフェアリン」。現在の次元に対して90度回転し、攻撃を回避したり狭い隙間を通ったりすることができる。
- ヘびードン
- ステージ3-2「きょうふのダイオーゲッソー」で仲間になる「ヒップドロップフェアリン」。ジャンプより高威力なヒップドロップで敵を攻撃できる。
- ノッテこー
- ステージ3-4「たいけつ!カメレゴン城」で仲間になる「のりものフェアリン」。上に乗って素早く移動し、地形ダメージを無視できる。
- メクるルン
- ステージ4-2「ギブ・ミー・ペーパー!!」で仲間になる「めくりフェアリン」。次元の割れ目をめくって仕掛けを出現させたり、敵の目を回したりすることができる。
- ハまハンマ
- ステージ5-2「フェアリンと3つのせきばん」で仲間になる「ハンマーフェアリン」。目の前をハンマーで攻撃でき、特定のブロックも破壊できる。
- ミニみ
- ステージ5-4「キング・ハナーンのきょうい」で仲間になる「ミニミニフェアリン」。小さくなって敵の攻撃をやり過ごしたり、小さな穴に入ったりできる。
- バーリやー
- カメレゴン撃破後、ステージ3-1「アンナさらわれる」で仲間になる「バリアフェアリン」。周囲にバリアを張って敵の飛び道具を跳ね返し、直接当てればダメージも与えられる。
- ダダっシュ
- ハザマタウンの100部屋ダンジョンでザンババ撃破後に仲間になる「ダッシュフェアリン」。素早くダッシュして移動できる。
- ぴッキョローン
- ハザマタウンのとある倉庫で仲間になる「メロディフェアリン」。メロディを奏でて呪いを解いたり、特定の仕掛けを動かしたりできる。連れていると一部のSEが変化する。
- ジャスミン2世
- エンディング後カメレゴンが作り出したアンナそっくりのフェアリン。アンナと同じ能力を持つが、一部のものを調べた時のコメントが異なる。
「フェアリンの反乱」と「クイーンフェアリン」について[]
3000年前、古代の民の大魔法使いにより12体のフェアリンが生み出され、その後弟子たちによりそれらを基本として大量のフェアリンが生み出された。フェアリン達は古代の民の生活を支え発展させてきたが、2000年前のある日、突如現れた「クイーンフェアリン」が全てのフェアリンを指揮して「フェアリンの反乱」を起こす。フェアリンに頼りきっていた生活の自由が奪われる中、大魔法使いが生み出した12体のフェアリンを受け継いだ者たちが立ち上がった。そのうちの最後の一人がクイーンフェアリンの城までたどり着く。戦いの中でクイーンフェアリンは「幻を見せるチカラ」を使い、恐ろしい幻を見せて襲いかかったが、彼が連れていた「真実を見通すフェアリン」にはそれが通じなかったという。最終的にそのフェアリンの命を犠牲に、クイーンフェアリンは討ち取られた。
戦いの後その最後の一人は、クイーンフェアリンは大魔法使いが黒のヨゲン書をもとに作った一番最初のフェアリンであるという真実を知る。その最後の一人は再び災いをもたらさぬよう、黒のヨゲン書を手に姿を消した。その後古代の民は既存のフェアリンの機能を制限し、新しくフェアリンを作らないことを決める。それによって古代の民の力はだんだん失われ、フェアリンを作る技術も失われてしまった。
「フェアリンには精霊の魂が封じられていて、クイーンフェアリンには悪魔の魂が封じられていた」と伝えられているが、実は全てのフェアリンは死者の魂を使って作られたという説も存在すると言われている。その説によれば、大魔法使いには妻と息子と娘がいたが、妻と息子は事故で帰らぬ人となり、娘も病気で亡くなったという。その娘の魂を使って生み出されたのがクイーンフェアリンで、反乱を起こしたのは父である大魔法使いの行いと古代の民を許せなかったからであるらしい。また、事故に遭った息子は奇跡に生きているという話があるという。
余談[]
- 開発途中のタイトル画面などでは、謎の長方形のフェアリンの姿を見ることができる。
- ステージ2-4「まよいの地下ルームへようこそ」で、サンデールに化けたマネーラがマリオにピュアハートの契約書を書かせようとする際、「クサくナ〜ル」という架空のフェアリンを紹介しようとしてくる。
関連リンク[]
- スーパーペーパーマリオ
- マネーラ - 正体は「ばんのうフェアリン」の失敗作であるとも言われている
- ディメーン - 大魔法使いの息子であることが示唆されている
- ヤミの一族 - 黒のヨゲン書を隠した勇者の血族と推測される