“ | マリオはドッヂボールも得意!? | ” |
—パッケージ裏面より |
『パンチボール マリオブラザーズ』(Punch Ball Mario Bros.)は、1984年にハドソンが発売したパーソナルコンピュータ用ゲームソフト。
概要[]
1983年にアーケードやファミコンで発売された『マリオブラザーズ』のライセンスを得てハドソンより開発・発売されたゲーム。キャラクターやステージのグラフィックなどはファミコン版『マリオブラザーズ』が概ね元となっているがゲーム内容は全く異なるオリジナルゲームとなっている。
原作では地面を下からジャンプで突き上げてひっくり返してから蹴り落とすという方法で敵キャラクターを倒していたが本作ではそれが通用しない。その代わりマリオとルイージは「パンチボール」という武器をはじめから持っており、左右に入力を入れていない状態でボタンを入力すると向いている方向に投げることができる。投げられたパンチボールは放物線を描いて飛び、1回目の着地でバウンドをし2回目の着地で静止する。パンチボールをぶつけられた敵キャラクターはひっくり返るので、原作同様横から蹴り落とすことで倒すことができる。
左右にキーを入れながらボタン入力をするとジャンプとなるため、静止状態からのジャンプおよび移動しながらのボール投げは不可能。原作とは違ったアクションゲームが楽しめるが、互いのパンチボールが干渉ことはないため2人対戦時の妨害行為などはあまりできない。
ストーリー[]
“ | いつの頃だろうか、人類が道具を持つようになったのは……。初めは動物の骨、石のかけらを利用した単純なものであった。人類は英知をふるい、道具を改良していった。それが、火を使い、風を利用し、そして今では原子力をも駆使し、高度な文明を築き始めたのである。 だが、ある一方ではまだ石を利用しているだけの人々もいるのである。彼らはどのようにして獲物をとり、外敵から身を守るのであろうか。彼らは強力なジャンプ力と石の玉を持っているだけである。それをうまく利用し、彼らの身を守って欲しい。 ここに、そういった人々のうちの2人を紹介しよう。そう、彼らの名前はマリオとルイージ。彼らが高度な文明を身につけるのはいつになるのだろうか。 |
” |
—取扱説明書より |
ステージ[]
画面上部の左右に土管とそこに隣接していない空中の足場、画面中段の左右にループする空中足場、その間にPOWブロック、その下に空中の足場、そして画面下部に地面と上向きの土管がある。土管から出現した敵キャラクターは中段足場、下段足場、地面を伝って地面の中央にある土管の中へ戻っていく。
この上向きの土管は穴になっており、マリオ達が通ろうとすると落ちてミスになってしまう。上段の足場には敵キャラクターが出現することはないが、敵キャラクターを倒すごとにボーナスのコインが出現する。
上段と下段の足場はPHASEによっては左右に移動している時があり、上に乗っているキャラクターも伴って移動する。
POWブロックは原作通り画面内の敵キャラクターを全員ひっくり返すことができ、3回まで使用可能。
キャラクター[]
- マリオ
- 主人公。原始人扱いされている。パンチボールの色は赤。
- ルイージ
- 2Pが使用する主人公。マリオの赤の部分が緑になっている現代に近い配色で、パンチボールの色も緑。
- カメ
- 緑色のコウラを背負ったカメ。最も基本となるザコ敵。最後の一匹になったときとひっくり返してから放置されたときに速度が上がり、色が赤色になる。
- カニ
- 赤色のカニ。本作では性能はカメと変わらず、速度が上がったときのグラフィックが怒った顔(色は緑)になっている。
- ハエ
- 原作通り跳ねながら出現するが、本作では地面に接触しているか否かは関係ないため倒し方に他の敵との差異はない。
- ファイアボール
- 画面の端から端へ上下に揺れながら移動したのち消滅する。色は赤色。
その他[]
- タイトル画面のBGMがファミコン版とは全く異なり、アメリカ南部を歌った大衆歌謡「Dixie」が使用されている。
- PHASE開始ジングルや敵キャラクターを倒した時の効果音は『ドンキーコング』からの引用である。
脚注[]
関連項目[]
ハドソン & コナミ関連項目
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