ハリーアップ!とは、マリオシリーズに登場するシステム及び曲名。
概要[]
ゲーム中、残りタイムが100を切るなどでマリオがピンチな状態に陥ると、それを示すSE(「ワーニング」)が流れた後、BGMの速度が速くなる。この状態のBGMを「ハリーアップ!」という[1]。タイムが0になるとマリオはミスになってしまうため、焦燥感を駆り立てる演出となっている。この演出は一部の作品を除きほぼ全てのアクションシリーズに存在しており、タイムの概念が存在しない、あるいはタイムの概念が異なる作品、また2Dアクション以外の作品でも演出としてハリーアップ!版のBGMが存在していることがある。そのような場合、ピンチの時に限らずゲームの最終局面で流れることも多い。
登場作品一覧[]
個別のBGMについては省略するが、性質上そのゲームのほぼ全てのステージ、ボスBGMにはハリーアップ!版が存在する場合がほとんど。類似の演出についてもここで扱う。
- スーパーマリオブラザーズ
- 残りタイムが100を切るとハリーアップ!になる。最もメジャーなパターンであり、特記なき限り後述の作品でも同様である。本作のサウンドトラックには、ハリーアップ!版の曲が通常とは別に収録されていた。
- スーパーマリオブラザーズ2
- スーパーマリオブラザーズ3 / スーパーマリオアドバンス4
- スーパーマリオワールド / スーパーマリオアドバンス2
- スーパーマリオコレクション
- New スーパーマリオブラザーズ
- マリオVSルイージでは、残機が1になる、ビッグスターの数が残り1つになるなど決着の直前になると、その場でハリーアップする(BGMもシームレスに変化する)。そのような状況から外れると、ハリーアップは解除される。
- New スーパーマリオブラザーズ Wii
- New スーパーマリオブラザーズ 2
- コインラッシュではその性質上BGMは常にハリーアップ状態になる。この時ワーニングのSEは鳴らないが、代わりにステージ開始ジングルがワーニングのアレンジになっている。またタイムが100以上になっても曲が変化することはない。
- New スーパーマリオブラザーズ U / New スーパールイージ U / New スーパーマリオブラザーズ U デラックス
- スーパーマリオメーカー / スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS / スーパーマリオメーカー2
- タイム100以下で開始した場合、開始直後にワーニングのSEが鳴り即座にハリーアップに突入する。オトアソビや特殊な変身でBGMが変化している場合もハリーアップは起こり、本作でしか聴けないハリーアップも存在する。
- スーパーマリオブラザーズ 35
- 残りタイムではハリーアップにならないが、残り人数が5人を切るとワーニングのSEと共にハリーアップに突入する。
- スーパーマリオ 3Dランド
- 最初から残りタイムが100を切っているステージでは、ゲーム開始と同時に残りタイムが拡大表示されるとともにワーニングのSEが鳴り、最初からBGMがハリーアップ版になる。このようなステージではタイムを100以上に回復させても、BGMが元に戻ることはない(そうでないステージなら、タイムが100を超えた時点で元に戻る)。ただし、タイムの強調演出はコースを出るまで1度のみ(ミスからのリスタート時には表示されない)で、リスタート時にはワーニング!が鳴りながら即座にコースが開始する。。
- スーパーマリオ 3Dワールド / スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド
- タイム100以下のステージでの仕様は『3Dランド』と同様。
- マリオカートシリーズ
- ファイナルラップでワーニングのSEと共にハリーアップする。単に速くなるだけではなく、大幅にアレンジされた楽曲が流れるのが特徴。
- スーパーマリオRPG
- ブッキータワーのある部屋のカーテンをくぐると、マリオが『スーパーマリオブラザーズ』のドット絵の姿になり「地上BGM」が流れ始めると言う小ネタがあるが、この姿で部屋を出ようとするとマリオが焦って再びカーテン裏に移動、「ミス」が流れて元の姿に戻る。この再びカーテン裏に移動する僅か数秒のみハリーアップ版が流れる。
- テトリスシリーズ
- 『Tetris 99』のマリオ関連テーマにハリーアップ!を扱ったものがいくつか存在し、残り50人や10人になる事でBGMが変化する。またこの作品ではマリオ系以外のオリジナル曲でも、ハリーアップ!のように『BGMがテンポアップしたアレンジ』が数多く存在している。
- 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
- 初代作、『DX』『SP』では、ステージ「いにしえの王国」(64版、『DX』版共に)、「いにしえの王国II」で特定のBGMを再生中に限り、制限時間の残りが少なくなる、ストックの残りが1になるなどで戦闘が終盤になるとBGMが変化する[2]。流れる曲からもハリーアップを意識した演出であると考えられる。
脚注[]
- ↑ 『ファミコン サウンドヒストリーシリーズ「マリオ ザ ミュージック」』などに「地上BGM (ハリーアップ!)」という曲が収録されている。他のBGMについても存在するものは全曲のハリーアップ!版がワーニングと共にサウンドトラックに収録されている。
- ↑ いにしえの王国では「地上BGM (スーパーマリオブラザーズ)」、いにしえの王国USAでは「地上BGM (スーパーマリオUSA)」。それぞれ「地上BGM(ハリーアップ!)」、「ボスBGM」に変化する。前者では「ワーニング」も鳴る。
関連項目[]
- タイム
- ワーニング
- ミス