“ | ヨは ノワール伯爵! 『黒のヨゲン書』に 選ばれた ほろびのヨゲンの しっこう人だ それいがいの 何者でもない |
” |
—ノワール伯爵 |
ノワール伯爵(Count Bleck)は、ペーパーマリオシリーズに登場するキャラクター。ヤミの一族についても本記事に記載する。
概要[]
『スーパーペーパーマリオ』に登場。黒のヨゲン書に書かれているヨゲンを実行してコントンのラブパワーから次元のあなを生み出し、世界を破滅させようと企むザ・伯爵ズのリーダー。フランス語で「黒」を意味する「Noir(ノワール)」の名とは対照的に、白いタキシードとマント、シルクハットと手袋を身につけている。手に持つ杖は異次元空間の穴を生み出す力を持っている。一人称は「ヨ」で語尾に「〜でワ〜ル」と付け、「ワ〜ルワルワル」と笑う。時折シリアスな場面では一人称が「ワタシ」になり語尾が外れる。
登場作品[]
- スーパーペーパーマリオ
- キャラクターとしての現在唯一の登場作品。ゲーム開始前からピーチをさらっており、プロローグでクッパ城に登場。マリオを難なく跳ね除け、ルイージとクッパ、居合わせたクッパ軍団を異次元空間の穴に吸い込みさらってしまう。その穴の先の結婚式場で、黒のヨゲン書に書かれている通りにクッパとピーチを結ばせたことで、コントンのラブパワーが誕生。その力で次元のあなを開き、世界を滅ぼす手段を実行に移す。自身の部下には世界が滅んだ後望む世界を作り出してやると言っていたが、真の目的は完全に世界を消し去ってしまうこと。暗黒城で部下を指揮し、マリオ達勇者の行く手を阻もうとする。
- 部下からの尊敬はとても厚い。特に側近のナスタシアは「洗脳したクッパ軍団に『ビバ・伯爵!』と言わせる」「敗北したドドンタスに罰で自作の『伯爵さま おうえん歌』を歌わせる」などの行動をしており、恋愛感情を持っているような表現も見られる。しかしディメーンのみは上辺だけ慕っているような描写がされている。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU
- フィギュアが収録されている。
過去[]
その本来の姿は「ルミエール」というヤミの一族の青年。崖から落ちて怪我をしたところをエマという人間の少女に助けられ、種族の違いに関わらず優しくしてくれた事をきっかけに二人は恋人となり、度々城を抜け出して会う仲になる。ある時一族の血が汚される事を嫌うルミエールの父によってエマが傷付けられてしまったことで、ルミエールはエマに「もしこの世界に2人が幸せになれる場所が無いなら、それを一緒に探しに行こう」と約束した。しかしその後憤怒したルミエールの父によって、エマは世界から消されてしまう。絶望したルミエールは消えてしまったエマに世界を捧げるため、封印された黒のヨゲン書を開き、最初のヨゲンとして自身の国を跡形もなく消し去った。これを境にルミエールは「ノワール伯爵」と名乗るようになる。
ヤミの一族[]
ノワール伯爵の出身であり、古代の民の末裔でもある、人間とは異なる種族。人の来ない森の奥の城でひっそりと暮らし、黒のヨゲン書を世間から遠ざけていた。古代の民の中でも特に強力な魔力を持ち、それゆえ高潔でプライドが高い。魔力が薄れてしまう事を恐れ一族の者としか結婚を許さなかった。ある日住処ごと一族全員姿を消してしまったらしく、ノワール伯爵によって滅ぼされたと考えられる。また暗黒城はストーリー内では次元のあなの中にあるとされているが、これが消し去られた「森の奥の城」である可能性がある。
世間では黒のヨゲン書を古代の民から盗み出したとされ、表立って語られることは少ない。一方クイーンフェアリンにとどめを刺した勇者が黒のヨゲン書の事実を知ってしまい、持ち出して姿を消したという話が後世に伝わっており、この勇者がヤミの一族の始祖であると考えられる。
終盤の動向[]
ステージ6-1「モノノフ王国ぶじゅつ大会」で、マリオ達がブブドーの百人抜きで二十の間まで来たところで再び登場。アンナとも初めて対面し、モノノフ王国がもうすぐ滅びることを宣告するが、この時エマの名を漏らしてしまう。その後暗黒城に帰還した後、アンナこそがエマではないかということを疑っていた。チャプター7攻略後にアンナが記憶を取り戻し「ルミエールを止めなきゃ」と言った事を、ディメーンが聞き伝えたことで、アンナがエマであることが確信に変わる。しかし執行人が死ぬ以外に滅びのヨゲンを止める方法は存在せず、再開が叶ったとしても世界の崩壊は避けられなかった。ノワール伯爵はルミエールという男は存在しないと言い切り、勇者を待ち受ける。
ステージ8-4「アンナとノワール」で、暗黒城の最深部にて登場。アンナはルミエールの名で呼び引き留めようとしたが、倒すべき相手として覚悟を決め、ノワール伯爵もルミエールではなく「予言執行人 ノワール伯爵」として勝負を仕掛ける。
戦闘[]
HPは150。正方形の足場が漂う空間を飛び交い、ワープも交えながら攻撃してくる。最初のうちはコントンのラブパワーの守りのチカラに妨げられ攻撃することができないが、アンナが諦めかけたその時に、ピーチ、クッパ、ルイージが駆けつけ、ピュアハートの力で守りが破られる。
主な攻撃手段は異次元空間の穴。弾となり飛んでくる小型のものは攻撃力3、巨大でこちらを引きつけてくるものは攻撃力8。どちらも3D空間でも避けられない上、ピーチのパラソルのガードも貫通する。キえマースを使った状態なら回避できる。また、移動の際にスピードフラワーのようなエフェクトを出しながら突進してくることもある。攻撃力は2。それに加え、画面全体に作用しこちらの動作をスローフラワーのように一定時間遅くする技も使ってくる。
結末[]
戦いの末マリオ達に打ち倒され、瀕死の状態になる。悲しみで呆然としているアンナに、ヨゲンを止めるため自らにとどめを刺すよう言うが、そこにディメーンが介入。不意打ちを庇ったナスタシアが倒れてしまう。新世界の王となる事を狙うディメーンはコントンのラブパワーを奪い、ノワール伯爵をアンナとナスタシアごとディメーン空間に送り飛ばして、その力で無敵のスーパーディメーンとなった。
ピュアハートはすでに力を使い果たしてしまい、自身の命ももう長くないことから全てを諦めようとしていたが、駆けつけたドドンタスとマネーラの忠誠心という形の愛により、ピュアハートは再び力を取り戻した。これをアンナがマリオ達に届けたことによってスーパーディメーンの無敵は破られ、戦いの末ついに倒される。しかしディメーンは最期の置き土産としてコントンのラブパワーを残していき、なおも世界が滅びる運命は避けられないようにしていった。ノワール伯爵はこれを食い止める残された手段が一つだけあると言い、巨大な扉を出現させ全員を誘導した。
扉の向こうにあったのは、プロローグでクッパとピーチが結婚式を挙げさせられた式場だった。残された手段とは、アンナと共にピュアハートをもう一度愛の力で出現させ、コントンのラブパワーそのものを消滅させるというものだった。しかしこの手段を取ると、ピュアハートに連なる者、つまりノワール伯爵とアンナも同時に消滅してしまう。二人は祭壇に上がり、共に永遠の愛を誓った。これによりピュアハートは復活し、コントンのラブパワーが打ち消されたことで次元のあなも消滅。消えてしまった世界も元に戻り、世界は救われた。それと同時に二人も行方を眩ませてしまった。
スタッフロール後、シルクハットの男性のシルエットが女性のシルエットと寄り添い、丘の向こうに歩いていくアニメーションが見られる。
説明[]
- スーパーペーパーマリオ 公式サイト 「キャスト」
- 世界の終わりが書かれた
- 「黒のヨゲン書」を持ち、
- 「コントンのラブパワー」
- を使って世界を滅ぼそう
- としている。
- スーパーペーパーマリオ アンナの解説
- 『ノワール伯爵』
- 黒のヨゲン書を もちいて 世界を
- ほろぼそうとする オトコ…
- そして かつては
- ルミエールという名であった ワタシの恋人…
- HPは『150』 こうげき力は『8』
- コントンのラブパワーから チカラをえた
- さまざまな ワザを 使ってくるわ…
- アナタの すべての チカラを だせば
- きっと たおすことが できる…
- だから なんとしても カレを たおして…
- 世界を…
- そして ルミエールを すくうために…
- スーパーペーパーマリオ カード
- HP「150」
- こうげき力「8」
- 世界を ほろぼそうと たくらむ
- 黒のヨゲンの しっこうにん
- その正体は アンナ(エマ)の
- かつての恋人 ルミエールだった
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for WiiU フィギュア説明文
- 今回ピーチ姫をさらったのは、ノワール伯爵。
- 「コントンのラブパワー」を手に入れたい彼は、
- なぜか、ピーチとクッパを結婚させようとする。
- その不思議な行動のもとになっているのは、
- 彼がつねに携えている「黒のヨゲン書」らしい。
- 世界を破滅に導くための方法が書かれており、
- 伯爵はその方法を実行に移しているのだろう。
余談[]
- 本名の「ルミエール(Lumiere)」はフランス語で「光」という意味。
- ノワール伯爵がオープニングで一同を攫う際広げたマントに現れた紋章は、『ペーパーマリオRPG』の1000年のトビラの台座に現れるものと同じである。