ネコマリオ(Cat Mario)は、マリオシリーズに登場するマリオのパワーアップのひとつ。アイテムのスーパーベルを取得して変身する。まねきねこマリオ、しろネコマリオ、他のキャラが変身した状態についても説明する。
概要[]
『スーパーマリオ 3Dワールド』でスーパーベルともども初登場。ひっかき攻撃や飛びつき攻撃ができるほか、壁やポールなどをよじ登る能力を持つ。変身中はネコのような掛け声をよく発するようになる。パッケージにも中央手前に描かれている、本作を代表するパワーアップ。後にはパワーアップとして以外の形でも多くの作品に登場しており、特に任天堂公式YouTubeチャンネルでは情報番組『ニャニャニャ! ネコマリオタイム』が長きにわたって投稿され、ネコマリオ・ネコピーチがキャラクター性を持ち任天堂ハードで発売される様々なシリーズの作品を紹介していた。その影響からか、ネコマリオを差し置いてネコピーチがピックアップされる作品も散見される。
開発において走る気持ちよさを求めた検証で行き着いた「4本の脚で駆けるアクション」のネタと、ジャンプする気持ちよさを求めた検証で行き着いた「壁を登るアクション」のネタを、一つにくっつけて当てはめられる表現としてネコの形となったという誕生の経緯を持つ。開発側が無理に能力のバランスを取ろうとせず、遊ぶ人が楽しめることを重視した結果、多くの強力なアクションが使えるようになっている。[1]
衣装[]
ネコのきぐるみを着て、ネコのような見た目になる。尾の先や腹、手足は白く、肉球付きの手袋をはめている。変身するキャラクターによってカラーリングが異なり、マリオは黄、ルイージは緑、ピーチとキノピコはピンク、キノピオは青、ロゼッタは黒になる。ルイージはさらに尾の先が黒く体には斑点模様があり、耳は若干丸く、さながらヒョウのような見た目になっている。ロゼッタが黒なのは『スーパーマリオギャラクシー』のディレクターである小泉観晃の要望によるもの。[1]
能力[]
取得中はダッシュ速度が他のパワーアップより速くなる。攻撃ボタンで前方をひっかき、上から踏めないザコ敵でも倒すことができる。空中で攻撃ボタンを押すと飛びつきが発動し、押し続けている間斜め下前方に向かって急降下攻撃ができる。しゃがみボタンを押しながら攻撃ボタンを押すことで、手を突き出しスライディングができる。
壁に触れている状態で方向キーを入力し続けていると壁登り状態となり、そのまま自由な方向へ壁を移動できる。ただし壁にくっつけられる時間には制限があり、しばらくすると爪が空回りしずり落ちてしまう。ゴールポールによじ登ることも可能であり、低い位置に掴まってしまってもより高いスコアをもらうことができる。
亜種[]
- まねきネコマリオ
- まねきネコベルを取得して変身する。赤い首輪と鈴を身に着けていること以外、見た目は通常のネコマリオと変わらないが、ヒップドロップをすることでコインを抱えた黄金のまねきネコの姿に変身。落下している間は通常踏めない敵でもほぼ全て[2]倒す事ができる上、落下時間に応じてボーナスコインを稼ぐことができる。着地した後も敵に気づかれずにいる事ができ、地蔵マリオのようにトゲトラップなどの上でもダメージを受けない。
- なお、まねきネコの姿に変身したマリオ達は右手を上げているが、ルイージのみ左手を上げている。一般的に右手を上げた招き猫は金運を、左手を上げた招き猫は客を招くと言われている。
- しろネコマリオ
- 『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』に登場した亜種で、amiibo読み込みで手に入る特殊なスーパーベルを取得する事で変身できる。常時スーパースターやしろタヌキマリオと同じ無敵状態になり、「フューリーワールド」のフィールドの黒い絵の具以外の全てのダメージを受けない。
- しろタヌキマリオは一度も使用せずにゲームをクリアすると、ファイルセレクトのクリア度を示す星が光り輝くというごほうび要素があったが、こちらには特に何もない。
- ギガネコマリオ
- 『+フューリーワールド』の「フューリーワールド」に登場した亜種。ギガベルを取得して変身する。周囲の地形さえも優に超える巨大さが最大の特徴であり、頭や尾の毛は逆立ってライオンのようになっている。この姿にパワーアップすることで、マリオはフューリークッパと対等に戦うことができるようになる。
登場作品[]
ゲーム作品[]
- スーパーマリオ 3Dワールド、スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド
- 初登場。マリオ、ルイージ、ピーチ、キノピオ、ロゼッタが変身できる。
- スーパーマリオ オデッセイ
- 各地の壁にドット絵のネコマリオ・ネコピーチが隠れており、帽子投げするとネコマリオは10コインを、ネコピーチはハートを落とす。
- スーパーマリオメーカー
- キャラマリオとしてネコマリオ、ネコピーチが登場。それぞれ「ネコマリオのコース」「ネコピーチのコース」をクリアすると解禁される。なおこれらのコースは『ニャニャニャ! ネコマリオタイム』のネコマリオ、ネコピーチが作ったコースとされている。
- スーパーマリオメーカー 2
- 『3Dワールド』スキンで使用可能。原作での動きをほぼ完全に2Dに落とし込む形で実装されている。壁を横から登るのはもちろん、半当たり地形を手前から登ることもできる。マリオ、ルイージ、キノピオ、キノピコが変身できる。また、『3Dワールド』スキンでのステージ作成画面で、配置した扉をノックすると中からネコマリオ姿の変なマリオが姿を見せることがある。
- マリオカート8 / マリオカート8 デラックス
- 追加コンテンツ第一弾としてネコピーチがタヌキマリオ、リンクとともにレーサーとして参戦。『8DX』では最初から使用可能。なおネコマリオは参戦しておらず、『ニャニャニャ! ネコマリオタイム』でもそのことについてツッコまれている。
- マリオカート ツアー
- 2021年の「ネコツアー」でネコピーチとネコキノピオが、「2022 ニューイヤーツアー」でネコロゼッタが、2022年の「ネコツアー」でネコマリオとネコルイージが実装。ネコピーチ、ネコキノピオ、ネコロゼッタ、ネコマリオはスーパーベルをスペシャルアイテムに持つが、ネコルイージだけなぜかスペシャルアイテムがギガボムへいである。
- PUZZLE & DRAGONS SUPER MARIO BROS. EDITION
- マリオとルイージの変身としてネコマリオ・ネコルイージが登場。
- マリオ+ラビッツ キングダムバトル
- マリオのブキ「イエローブラスニャー」、ラビッツピーチのブキ「ブルーブラスニャー」、ラビッツルイージのブキ「グリーンラクーン」はそれぞれネコマリオ、ネコキノピオ、ネコルイージがデザインの元ネタになっている。なお「グリーンラクーン」は訳すと「緑のタヌキ」であるが、原語である北米版では「Jade Jaguar」、訳すと「ヒスイ色のジャガー」であるため元ネタがネコルイージなのは明確であり、そもそもルイージがスーパーこのはで変身するのはタヌキではなくキツネである上、キツネルイージは緑色ではない。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
- ネコピーチ、ギガネコマリオがスピリッツとして登場。
- Minecraft(Wii U EDITION / New Nintendo 3DS Edition / Nintendo Switch Edition)
- 「スーパーマリオ マッシュアップ」に登場するネコの見た目のバリエーションに、ネコマリオ、ネコルイージ、ネコピーチ、ネコキノピオ、まねきネコマリオのものがある。
映画作品[]
- ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
- ドンキーコングとの戦いで、マリオがスーパーベルを取得した事でネコマリオに変身。素早い動きでドンキーコングを圧倒した。
注釈[]
- ↑ 1.0 1.1 社長が訊く『スーパーマリオ 3Dワールド』
- ↑ でかアリへい、ウーガンフィッシュなどは倒せない。
関連項目[]
テンプレート:スーパーマリオ 3Dワールド