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2020年7月16日 (木) 08:02時点における版

NINTENDO GAMECUBE(ニンテンドーゲームキューブ)とは、任天堂より発売されていた家庭用ゲーム機である。

略称は「GC」「NGC」「ゲームキューブ」「キューブ」など。

概要

商品名 NINTENDO GAMECUBE 発売日 2001年9月14日
価格(税別) 25,000円
種別と世代 据え置き型:第6世代
カラーバリエーション[1] バイオレット

オレンジ

ブラック

シルバー

NINTENDO64の後継機として発売された、第6世代の据置型ゲーム機PlayStation2Xboxなどが競合機種に当たる。しかし結果は残念ながら、日本国内で2位、世界ではXboxも下回り3位という普及台数で終了した。ちなみに日本での出荷台数は404万台、北米で1294万台、その他477万台。全世界累計出荷台数は2174万台となっている。

開発コンセプトは「かつてない最高傑作のテレビゲーム機」。ソフト開発が難しかったN64の反省を生かし、ソフト開発しやすく設計されている。

また、優秀なコピーガード、早いローディング、D端子によるプロッグレッシブ表示(ただし、後期生産型ではD端子は付いていない)、ゲームボーイアドバンスとの接続プレイ、オンライン通信機能、メモリーカードを使ったアーケードゲームとの連動などなど様々な機能を備えている。実は3D(立体視)対応回路も内蔵されていたが、周辺機器環境の都合で実際に使われることはなかった。→社長が訊く『ニンテンドー3DS』

コントローラはN64で3つだったグリップが2つに変更、LとRはアナログトリガーで振動モーターも内蔵された。メディアは任天堂のゲーム機として初めて光ディスクが採用されている(容量約1.5GBの8cm光ディスク)。

発売されたソフト本数はPS2に遠く及ばないものの、優秀な作品は地味に多い。また、任天堂はこの時期「酔いにくく、見やすい3D」や「誰でも接しやすいゲーム作り」「既存コントローラ以外でのゲーム操作」などの研究に力を入れており、これらの研究や上記の様々な機能による挑戦などが、N64時代の経験と共にニンテンドーDSやWiiの成功に大きく起因している。

周辺機器「ゲームボーイプレーヤー」を本体下部に接続することにより、ゲームボーイ・ゲームボーイカラー・ゲームボーイアドバンスのソフトをテレビ画面で楽しむことが可能である。

メニュー画面のBGMを16倍速で聞くとディスクシステムの起動音に聞こえるという遊び心がある。

Wiiでも遊べるゲームキューブ

GC本体の製造やGC専用ソフトのリリースは2006年末で終了したが、Wiiでは互換性が保たれているためGCソフトが遊べる(ただし、GC専用コントローラ必須。記録にはメモリーカードも必要)。Wiiでも使えるのはGC専用ソフト、コントローラポートに刺す周辺機器(コントローラやGBAケーブル等)、メモリーカードのみ。ACアダプタやAVケーブル類、ゲームボーイプレーヤーやブロードバンドアダプタなどは利用できない。

なお、Wiiのさらに後継機「Wii U」ではソフト含めゲームキューブのものが一切使えない。

ゲームキューブコントローラ

一部のWii専用ソフトはGCコントローラに対応している。そのためWiiカラーのGCコントローラが2008年4月発売の『マリオカートWii』に合わせて発売された。

しかし2014年12月にリリースされた、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』に合わせ、ゲームキューブのコントローラが使えるようになるWii U用ゲームキューブコントローラ接続タップならびにニューカラーのゲームキューブコントローラもリリースされた(→公式リンク)。これにより、ゲームキューブソフトのバーチャルコンソール配信の期待も高まるが、少量生産だったため、2015年4月現在新品が入手困難である。これらについて公式の発表が待たれるところ。

さらには、2018年12月にNintendo Switch版『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にもゲームキューブのコントローラが使え、発売にあわせ『スマブラブラック』バージョンがリリースされた。

普通、本体の生産が終了と同時にコントローラの生産も終了するが、スマブラユーザーの熱狂的支持により発売から17年以上という異例の超ロングラン商品となった。

ちなみにWii UでのGCコントローラ対応ソフトは『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』のみだが、Switchでは『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』以外にも動作可能らしいなので、試してみては。

脅威の強度

GCはその本体の脅威の頑丈さに定評があり、3m上空から落とそうが、車で引きずり回そうが、ハンマーで叩こうが、本体の3分の1を吹っ飛ばされようが、普通に動く。マジ余裕っす(もちろん決して故意にやるべきでは無い)。

また、本体に掴み易い「取っ手」が付いているのと、本体が小さく綺麗な立方体なことにより、「緊急時の武器としても使える」「オリンピックのハンマー投げに使ったらどうか」などよくネタにされる。唯一の弱点はピック部分ぐらい(タバコや埃の多い部屋に弱い。また、高負荷の読み取りを何度も繰り返すと簡単に壊れてしまうこともある。特に「ファンタシースターオンライン」での「リューカー法」と呼ばれることをすると、1週間足らずで壊れてしまうことも珍しくなかった)。

なおこの後、任天堂はDSシリーズやWiiで「耐久性」よりも「デザイン性」を重視するように方向転換してしまったため、現在の任天堂据え置き機では事実上、GCが任天堂高耐久性ハードの最後の機種となっている。ただし、今現在でも落下試験などの厳しい耐久試験は行われている(DSシリーズ以降の携帯ハードやWiiも一応この耐久試験をクリアしているということだ)。ちなみに、初代DSは雪山の厳しい気候の中で動作したという逸話もあるので、任天堂ハード全体ではGCが最後というわけでもないようだ。

耐久試験を行っている任天堂製品技術部のインタビュー記事:http://www.nintendo.co.jp/jobs/work_at_nintendo/interview05/index.html

Q

ほぼ黒歴史的存在として、松下電器産業(現:Panasonic)との協力によるDVD再生機能を備えた“Q”なるものが存在する。これはGCにDVD再生機能を足した互換機種で、PS2に対抗して作られたと思われる。ただし、実質的にはGCにそのままDVD再生基盤を載せているため、GCとDVDの入れ替え時にはスイッチ切り替えを行う必要があったり、サイズそのものが異なるためGBプレーヤーも専用のものが必要。詳しくはこちら。