ドンキーコング(DONKEY KONG)は、1982年6月3日に任天堂から発売された液晶型携帯ゲーム機『ゲーム&ウオッチ マルチスクリーン』シリーズのひとつ。
概要[]
アーケードゲームで人気を博した『ドンキーコング』の派生作品。帽子をかぶった主人公「救助マン」がさらわれた恋人レディをドンキーコングから助けるため工事現場に乗り込むというストーリーはアーケード版と共通しているが、それ以外のあちこちは大きく異なっている。
「マルチスクリーン」シリーズに共通する事項として、後のニンテンドーDSのように縦に折りたたむことができる形状と上下にそれぞれゲーム画面がついていることが特徴。後のゲームハードではデフォルトで搭載されている「十字ボタン」を初めて搭載した世界初のゲーム機としても知られる。
ゲーム内容[]
アーケード版では25m~100mまでの4ステージが存在したが、本作ではその代わりに1つの面を4回攻略することで1周となる。
ゲームを始めると、下画面の最下部左端に救助マンが表示される。下画面はアーケード版に近い形状をしており、ドンキーが転がしてくるタルをジャンプで避けて進む。上段では天井が設けられていてジャンプができない箇所があるほか、難易度が進むとジャンプのできるスペースに鉄骨が運ばれてきて、その鉄骨のある位置でジャンプをすると頭を打ちつけミスになってしまうなどアレンジがなされている。上段を左端まで進むと、ハシゴから上画面へと進める。
上画面はアーケード版と全く異なる。画面上部ではドンキーコングが左右に移動しながら画面下部の救助マンが通る道へとタルを投げ落としている。画面左端にあるクレーンのスイッチを入れると画面右側にあるクレーンが移動し始めるので、ドンキーのいる上の足場の下を素早く移動してクレーンに飛びつき、ドンキーのいる足場を支えている金具を外していく。この金具が最初に4つついており、4周して金具を全て外すことでドンキーの足場を崩して下にたたきおとすことが出来る。クレーンの移動している時間は短く、ドンキーの落とすタルを避けながら手早く移動する必要がある。クレーンが反対側へ行っている時に飛びつくとクレーンに掴まれず落下ミスとなる。
登場キャラクター[]
- 救助マン
- 主人公。つまりマリオのはずである人物だが、ゲーム内グラフィックではヒゲが描写されていない。
- ドンキーコング
- タルを投げ続ける。
- レディ
- さらわれている。
- ドンキーコングJr.
- アラーム係として登場。
移植・リメイク[]
- Game & Watch Gallery 4 - 2002年10月25日 - ゲームボーイアドバンス
- GAME&WATCH COLLECTION - 非売品 - ニンテンドーDS
- クラブ・ニンテンドー景品作品。『オイルパニック』『グリーンハウス』『ドンキーコング』の3作品を収録。
- バーチャルコンソール ゲームボーイギャラリー2 - 2012年3月21日 - ニンテンドー3DS
- バーチャルコンソール ゲームボーイギャラリー4 - 2016年3月16日 - Wii U
- 『Game & Watch Gallery 4』の日本語移植版。
関連記事[]
- ドンキーコング (ビデオゲーム)
- ドンキーコングJR. (ゲーム&ウオッチ)
- ドンキーコングII
- ドンキーコング3 (ゲーム&ウオッチ)
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