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—パッケージ裏面より |
『ドンキーコング リターンズ』(Donkey Kong Country Returns)は、任天堂より2010年12月9日に発売されたWii用ゲームソフト。
概要[]
2004年の『ドンキーコングジャングルビート』から6年ぶりの横スクロールアクションゲーム。2010年のElectronic Entertainment Expo(E3)で発表された。
ゲーム世界観・ストーリーの流れは『スーパードンキーコング』シリーズから引き継がれており、1999年に発売された『ドンキーコング64』以来の11年ぶりの正統続編にあたる。今作は、前作までの開発を行ったレア社ではなく、『メトロイドプライム』などを手掛けたレトロスタジオが担当した。
主に『スーパードンキーコング』のDKアイランドを舞台としており、工場や遺跡の建物などの世界観も存在する。
前作の64版は3Dアクションゲームだったが、今作はSFC版と同様の横スクロールアクションゲームに戻りつつも、画面の手前や奥へとステージ進行もするようになっている。
シリーズ初の2人操作プレイが可能。体力制限もある。全8エリアで70ステージ以上ある。一度ステージをクリアするとGBA版に登場したタイムアタックに挑戦できる。また、各ステージに『パズルピース』があり、集めるとオマケのシークレットが開放されるなど、達成度は200%と要素も多い。
Wiiの『みんなのニンテンドーチャンネル』内の「みんなのおすすめ」では、ゴールドランクを獲得している。
ストーリー[]
平和な島「ドンキーコングアイランド」で事件が起こる。「ボルケーノエリア」で急に火山が噴火したと思ったら、楽器のような魔物「ティキ族」が現れたと同時に謎のタワーも出現した。するとティキ族は怪しい催眠術で動物達を操り、倉庫にあった大量のバナナを奪っていってしまった。その事件を知った長老のクランキーコングは、事件を解決するべく若い2匹のコングを呼んだ。クランキーの孫、ドンキーコングとドンキーの相棒、ディディーコングが協力してティキ族を退治するしかない。奪われたバナナと島の平和を取り戻すため、ドンキーコングとディディーコングの大冒険が始まる!!
モード[]
ストーリーモード[]
1人のみはドンキーコングで操作する。ディディーは常に背中に乗った状態である。2人では1Pがドンキーコング、2Pはディディーコングで操作する。
タイムアタック[]
一度クリアしたコースを制限時間付きでプレイできる。クリアタイムに応じてスーパーゴールド、ゴールド、シルバー、ブロンズの称号がもらえる。
ミラーモード[]
隠しコースなどを含むすべてのエリアのコースをクリアし達成度が100%になると出現する。体力が1つでアイテムが使用不可能、とここまでは従来の『スーパードンキーコング』シリーズと一緒だが、さらにディディーコングが使用禁止になっていて、コースが左右反転しているので難易度が増している。ミラーモードですべてのコースをクリアすると達成度が200%になる。
おまけ[]
パズルピースを集めることで増えていく要素。BGMやイラスト、ジオラマなどを見られる。さらにある条件を満たさなければ出現しないおまけもある。
オプション[]
操作説明や音楽のボリューム設定ができる。
基本ルールとシステム[]
テンプレート:節stub 各コースをバナナやK・O・N・Gパネル、パズルピースを集めてクリアし、各エリアのボスを倒して次のエリアを開き、最終的にボルケーノエリアのラストボス、ティキトングを倒す。各コースはゴールバレルを叩くことでコースクリアとなる。1人で進める場合、ドンキーはライフ2つまで、ディディーが乗るとライフが4つになるが、2回攻撃を受けるとディディーがミスとなり通常のドンキーのライフに戻る。コースから落ちたり、トロッコやロケットバレルのコースで障害物などに激突したりすると、ディディーが乗っている場合でも関係なく即ミスとなる。ミスした時、コースの始めから、もしくは中間ポイントを通過していれば中間ポイントから再開される。同じコースで8回ミスすると、再開する場所におたすけピッグが現れ、指定されたボタンを押せばスーパードンキーコングが自動的にコースを進んでいくおてほんプレイを見ることができる。中間ポイントを通過していても、おたすけプレイを見る場合はコースの始めからスタートされる。バルーンが0の状態でミスするとゲームオーバーとなる。
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エリア[]
全部で8つのエリアがある。さらに一度ゲームをクリアすると、隠しエリア『黄金のしんでん』が出現する(ただし、黄金のしんでんに挑戦するには、8つのエリアのKステージで手に入る宝石が必要)。
ジャングルエリア[]
ドンキーの家があり、ヤシの木も生い茂る冒険の出発点となるジャングルのエリア。
ビーチエリア[]
波が打ち寄せる浜辺と海のエリア。海賊船も現れる。
いせきエリア[]
古代の神殿や石像がある遺跡のエリア。
どうくつエリア[]
クリスタルが採掘されている鉱山のエリア。
フォレストエリア[]
様々な植物や生物が生息する森林のエリア。
クリフエリア[]
恐竜の化石が点在し、大量の原油が流れ出ている岩山のエリア。
ファクトリーエリア[]
スモッグが充満しロボットがうごめく工場のエリア。7-1をクリアするとスモッグが取り払われ、エリアの全貌を見られるようになる。
ボルケーノエリア[]
所狭しとマグマが流れ出し、溶岩が飛び交う火山のエリア。
キャラクター[]
- ドンキーコング
- (声:長嶝高士)
- ネクタイがお似合いのゴリラ。『スーパードンキーコング』シリーズ内では『1』と『64』に続いて三度目の主役であり、彼を操作できるのも三度目。地面を叩いたり、息を吹きかけるなどのアクションができる。
- ディディーコング
- (声:鈴木勝美)
- ドンキーコングの相棒のチンパンジー。今回はドンキーの背中に乗って移動したり、背中に背負っているバレルジェットで一定時間空中に浮くことができる。また、2P操作のみピーナッツ・ポップガンで敵に攻撃できる。
- クランキーコング
- (声:長嶝高士)
- かつてマリオと戦った(DKアーケードなどで)ドンキーコングの祖父。ドンキーコングは孫にあたる。今回は店を出してドンキー達に商品を売る役割。たまに小言や説教を言う。
- おたすけピッグ
- DKアイランドに住み着いた眼鏡をかけたピンク色のブタ。各コースの所々に居て、大抵は操作の方法や前作のセーブバレルのような役割を持つ。他の動物たちと違ってティキ族の催眠術から免れた模様。
敵キャラクター[]
ティキ族[]
今回はクレムリン軍団などのお馴染みの敵は一切登場しない。代わりに新しい悪役『ティキ族』が登場する。『スーパードンキーコング』シリーズの新たな敵。楽器の姿をした怪物達で、奏でる音楽で動物達を操ることができる。だが、なぜかドンキーには効かなかった。
彼らの目的はバナナを集めることであり、そのバナナはティキ族の源だった模様。だが彼らのその後の目的やなぜ多くのティキ族を製造していたのかは不明。
ボスクラスのティキ達は各エリアの最後にボスに乗り移ってドンキー達に戦いを挑む。
- ティキトントン
- 移動しているティキ。簡単に倒せる。大きいものは3回踏み付ける。
- さけぶ柱
- 柱の形をした敵キャラ。ドンキー達が通り過ぎようとすると倒れてくる。潰されると即アウト。
- ティキドリー
- 羽が生えたティキで空を飛んでいる。大きなティキドリーもいる。
- ティキタンク
- 頭にかたい石を被っているティキ。踏み付けで倒すことができない。ハンドスラップでひっくり返すと倒すことができる。
- ティキボヨン
- バネのように跳ねながら向かってくるティキ。
- ティキアッチィ
- 全身に火がついているティキ。息で吹くと火を消すことができる。
- ティキスパイク
- トゲを回転させている丸いティキ。倒すことはできないので避けて進む。ただしランビの突進では倒せる。
その他の敵キャラ[]
コースの所々に敵キャラが居る。どうやら多くの敵キャラはティキ族に操られている模様。
- アルク
- 常に歩いているオウム。簡単に倒せる。
- フログーン
- 常に跳ねては膨らんでいるカエル。跳ねながら向かってくるものもいる。
- コチョッキー・チョッキーノ
- 黄色のカニは簡単に倒せる。赤いカニは一度踏み付けてからハンドスラップかローリングアタックで倒せる。
- ラングィ・ピョングィ
- 水面からドンキー達を食らおうと飛び出してくるサメ。黄色いものはやや動きが速い。巨大なものもいる。
- チキン・ド・ケリリ
- 竹馬を履いているニワトリ。普通に攻撃すると羽毛が抜けて走り回る。タルなら一発で倒せる。
- ハッチドリン
- 小さなハチドリ。かなり小さく弱いが、複数で向かってくるので厄介。
- コモリン
- どうくつエリアなどに登場するコウモリ。ロケットバレルステージではコモリンファミリーが襲い掛かってくる。
- スパイダーニ・スパイダーノ
- 空から糸を垂らし降りてくるクモ。
- イカたいほう・トビーカ・トゲーカ
- 大砲から飛び出してくるミサイルのようなイカの敵。普通のイカと電撃のイカが出てくる。
- ケムクジャリー・ケージャリー
- 青い毛玉のモンスター。オリに入っているものは地面を叩くとひっくり返って土台になり、さらに叩くとドンキー達を跳ね上げる。
- モグリャー
- ヘルメットを被ったモグラ。トロッコやロケットバレルのステージで登場。後にボスとして登場する。
- グルット
- 地形に沿って走り回っている。倒すことはできないので避ける。
- パクパク
- ドンキー達を食べようとする植物。
- ホネザウルス
- 恐竜の骨のような敵。
- ホネザウルスカート
- 乗り物に乗ったホネザウルス。首が伸びたりする。
- ボロトン
- 電気を帯びていて跳ねながら向かってくる釘のような敵。
- コアリー
- 爆弾を投げてくるコアラ。投げ返して倒す。
ボスキャラクター[]
各エリアの最後にはボスが待ち構えている。どのボスもティキ族に操られている。
- マグリー
- ジャングルエリアのボス。食いしん坊で大量のバナナを食べ散らかし、ドンキー達をも丸呑みにしようとする。
- パイレーツクラブ
- ビーチエリアのボス。大きなハサミと武器が特徴の三匹のカニ。
- ステュー
- いせきエリアのボス。黄金の王冠をかかえた赤い鳥。爆弾を投げてくる。
- モールカート
- どうぐつエリアのボス。汽車に乗ったモグリャー達。トロッコに乗って戦う。
- マンゴルビー
- フォレストエリアのボス。常にドンキー達を追いかけてくる。
- サグリー
- クリフエリアのボス。マグリーに似たボスだが、背中に高熱のよろいをかぶっている。
- ドクターチキン
- ファクトリーエリアのボス。ロボットを操作するニワトリ。バナナをすり潰しながら多くのティキ族を製造していた。
- ティキトング
- ボルケーノエリアのボス。本作のラストボスでティキ族の長。どうやらバナナは彼のパワーの源だったらしい。
アイテム[]
- バナナコイン
- クランキーの店でアイテムを購入する際に必要になる。各ステージの所々に隠されている。
- バナナ
- 100本集めると1UPする。1本、5本、10本と3種類ある。
- ハート
- ライフが1つ回復する。
- K・O・N・Gパネル
- コース内にある4つのすべて集めるてクリアすると、そのステージの星マークが手に入る。エリアのすべてのコースのパネルを集めると隠しコースが出現する。ミラーモードで揃えると星マークの色が青になる。
- パズルピース
- コース内に一定数存在し、全て集めるとイメージイラスト・おんがく・ジオラマが1つずつ見られるようになる。
- ライフバルーン
- 取ると1UPする。クランキーコングの店で購入することもでき、1、3、7つのバルーンを売っている。ミスになると1つ失う。2人プレイだと数がある限り何度でも復活できるが、2人同時にミスになると2つ失う。バルーンが0の状態でミスになるとゲームオーバーとなる。
- スコークス
- (声:不明)
- シリーズお馴染みのアニマルフレンドのオウム。本作ではドンキー達を掴んで飛んだりタマゴを吐いて攻撃はせず、クランキーの店でアイテムとして登場。購入し使用すると、各コースでパズルピースのある場所に反応すると鳴いて知らせる。コースクリア、もしくはコースから出るまで効果は続く。
- 体力アップ
- 各エリアにクランキーの店で売っている。購入するとそのコースに限り体力が1つ増える。何度でもクランキーの店で購入が可能。
- バナナジュース
- 各エリアにクランキーの店で売っている。購入すると10回分のダメージを無効化することができる。ただし使用できるのは1回まで。何度でもクランキーの店で購入できる。
- もんキー
- 各エリアにクランキーの店で売っている。購入すると今まで行けなかったコースに行けるようになる。一度購入するとそのエリアのもんキーは売り切れとなる。
タル[]
- 普通のタル
- 何の変哲も無い、ただのタル。持ち運んで投げて敵に攻撃したり、障害物や壁などを壊すことができる。
- DKバレル
- 1人プレイではプレイヤーがドンキーコングのみの場合、ディディーコングがタルの中に閉じ込められている。2人いる状態だとライフが回復する。持ち運んで投げて敵に攻撃したり、障害物や壁などを壊すこともできる。
- タルで壊すことでしか手に入らない、アイテムが入っている障害物や壁などもある。
乗り物[]
- ランビ
- シリーズお馴染みのアニマルフレンドのサイ。強力な角で敵や障害物に突進し攻撃する。ダッシュ攻撃や地面を叩くことができる。後ろからダメージを受けると逃げ出してしまう。
- トロッコ
- シリーズでお馴染みの乗り物。今回は一度でも壁や障害物などにぶつかると即ミス。新たにしゃがむことができる。あるステージでは空ではなく鉱石が入っているトロッコもあり、その場合は普通のアクションと同じとなる。
- ロケットバレル
- シリーズ初登場の乗り物。ロケット噴射により空中を飛行するタル。横スクロールステージではボタンを押し続けると上昇し、離すと下降する。縦スクロールステージでは左右に移動でき、ボタンを押し続けると加速する。一度でも敵の攻撃や障害物などにぶつかると即ミス。
- タル大砲
- 入ると遠くまで飛んでいけるタル。全部で4種類登場する。本作ではボタンを押して発射するものには矢印が、入るとすぐに自動的に発射されるものには爆発マークが、一度発射すると壊れるものにはドクロマークが描かれている。その他にタルの向きが一定時間ごとに変わるもの、タル自身が上下左右に移動するものなどがある。
その他[]
- 一部のBGMは『スーパードンキーコング』からのアレンジである(例:バナナジャングル、マップ画面、マインカートコースターなど)。
- 日本国外版では予約特典が付いていた。
- 冒険をしながらパズルピースを集めるという点では『バンジョーとカズーイの大冒険』シリーズに似ているが、こちらはおまけを解禁させる役割になっている。
- ドンキーコングとディディーコングもマリオファミリーの為か、日本版ではスーパーマリオ25周年キャンペーンの対象商品となっている。対象商品の中で唯一マリオシリーズではない対象商品である。
- TVCMは嵐の櫻井翔と松本潤が出演。その他にも、ゲーム画面を紹介するものもある。
- 唯一の攻略本は小学館から発売されている。
サウンドトラック[]
- ドンキーコング リターンズ オリジナルサウンドトラック
- クラブニンテンドー限定アイテム。2011年5月24日に交換受付開始。本来は400ポイントだが、本ソフトのポイントを登録したユーザーのみ、2012年1月31日までは「ドンキーコング リターンズ サウンドトラック」優待交換キャンペーンとして250ポイントの優待ポイントで交換可能(ただし、優待ポイントでの交換は1枚まで)。
- 作曲・編曲担当は山本健誌、濱野美奈子、田島賢を含む5人。
- 楽曲はゲーム中から25曲を収録。
脚注[]
関連項目[]
- 前作『ドンキーコング64』
- シリーズ第一弾『スーパードンキーコング』
外部リンク[]
テンプレート:Video-game-stub