テック(TEC-XX)は、ペーパーマリオシリーズに登場するキャラクター。
概要[]
メガバッテンの技術によって開発されたアジトのメインコンピューター。正式名称は「TEC-XX」。高い性能を持ち、自身も「パーフェクトなコンピューター」であろうとしている。捕らえたピーチ姫に恋をしてしまい、自身に入力されていないデータであることに混乱。定期的にピーチ姫との会話をしながら感情を理解していく。その一方で、バツガルフを「トテモ イダイナ スバラシイ方」と評価する忠誠心も持ち合わせており、次第にその2つで板挟みになっていく。
登場作品[]
- ペーパーマリオRPG
- ステージ1クリア後のピーチイベントで初登場。バツガルフの部屋を見る監視カメラの映像として登場し、ぐんだんいんに連れられたピーチ姫を映し出すと、映像に電撃が走る。その後、ピーチ姫の捕らえられた部屋の扉を開けて自身の部屋に誘導。ピーチ姫を見たことで、今までにない異常が起きたと告白。それによってピーチをもっと見ていたい、ピーチについてもっと知りたいという計算結果が弾きだされたとし、その原因を教えるようにピーチ姫を呼び出したと語る。ピーチはテックは機械だから有り得ないと疑問に思いつつ、テックに「恋をしている」と教え、その意味を教えた。しかし、まるで理解できなかったテックは自身が理解できるようにピーチに協力してもらうように頼み、代わりにピーチにメールを使わせることになる。ピーチがマリオに状況を伝えるメールを送ると、テックはピーチを部屋に帰す。
- ステージ2クリア後のイベントでは、ピーチが舞踏会を懐かしんだことでダンスに興味を持ち、ピーチの立体映像を作り出してダンスをする。表示されるボタンをタイミング良く押すことでダンスができる。終わったころには、テックは「楽しい」という感情を理解していた。満足したテックはピーチにキーボードを使わせ、メールを送った後部屋に帰した。
- ステージ3クリア後は、自分に入力されていない情報をバツガルフから聞き出すようにピーチに依頼。ぐんだんいんの制服に着替えたピーチはバツガルフの元へ赴き、ピーチから聞き出すことはもうないので部屋にそのまま閉じ込めておくこと、しかし乱暴に扱ってはいけないことを聞きだし、そして伝説の宝を手に入れたバツガルフは世界征服をしようとしていることを知る。テックはたくさんの問題がある世界を征服するために作られたと悪びれずに語る。ピーチからのスターストーンと世界征服の関係に関する質問にも、バツガルフに禁じられたとして答えない。ピーチはマリオにメガバッテンの目的が世界征服であることを伝えるメールを送り、部屋に戻った。
- ステージ4クリア後、テックはピーチに自身がメガバッテンとピーチの間で揺れていることを打ち明けると、クイズという形式でスターストーンと魔物に関する情報をピーチに話した。
- ステージ5クリア後、ネットワークに接続されていないデータを閲覧しなければならないとピーチに告げ、彼女にそのデータをネットワークに接続するように頼む。ピーチはテックの指示で透明になる薬を調合すると、バツガルフの部屋に侵入。ディスクをネットワークに接続。テックは多重プロテクトのかかったデータの解析をはじめ、結果が出たら伝えるとしてピーチを部屋に帰した。
- ステージ6クリア後、データの解析を終えたテックは今ピーチがいるのは月であること、そしてピーチをバツガルフが捕らえている理由が判明したことを打ち明けようとする。しかし、テックの裏切りはぐんだんいんを通してバツガルフに知れており、ぐんだんいんの手で初期化のスイッチを押されてしまう。テックは最後にマリオへのメールを送ると、ピーチへの愛の言葉を伝えようとしながら初期化されたのだった。
- ステージ7でバッテンダー・マーク2を倒したマリオたちもテックと出会う。予備電源とバックアップのみで動いている状態であり、ゴロツキタウンに戻るための起動装置に最後の電力を送ると基地が悪用されないように爆破した。
- ステージ8クリア後、エンディングでクリスチーヌが送ってきたメールで生存が判明。会いに行くと、基地の爆破時に自身も消滅したはずだったが気がつくと元に戻っていたと語る。その際にキラキラした光とピーチ姫の声を聴いたような気がするとのことで、スターストーンの力が関与していると考えられる。
余談[]
- ステージ2クリア後のダンスのシーンで流れるBGMは、フレデリック・ショパン作曲のピアノ独奏曲「ワルツ第7番 嬰ハ短調 作品64-2」のアレンジ。65小節目以降のフレーズが用いられている。