マリオペディア
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スーパーマリオ 魔界帝国の女神』( - まかいていこくのめがみ、SUPER MARIO BROS.)は、マリオシリーズを元に作られた実写映画。

概要[]

1993年にアメリカ合衆国で、日本円にして約50億円の制作費を投じて製作された。任天堂は製作には関与しておらず、実写に伴ってゲームとは世界観、キャラクターの見た目や関係性などが変化している。

日本でも公開されたが、キャラクターの名前は英語版と同じである[1]。ビデオ化の際はタイトルが「スーパーマリオ」へ変更され、字幕・吹き替え版ともに、発売元は日本ヘラルド映画、販売元はポニーキャニオン販売となっている。その後、2013年にDVD、2017年にBlu-rayで発売される。これらではタイトルは『魔界帝国の女神』に戻っている。

日本公開時のキャッチコピーは「マリオが、ハリウッドを本気にさせちゃった。」

日米ともにあまりヒットはしなかった。

ストーリー[]

遥か原始の時代、世界では恐竜が栄えていた。ところがある日、大きな隕石が地球に落ちてきた。しかし全ての恐竜が滅亡したわけではなく隕石の衝撃が作り出した異次元の世界で生き続け、私たち人間のように知性と野心を持った存在へと進化していたらどうだろう? しかも今過去の繁栄を取り戻そうとしていたら…

今から20年前。ニューヨークの教会をある女性が訪れ、大きな卵の入ったケースを置いていった。何かから逃げている女性。卵の中に入っていたのは、小さな人間の赤子だった。

そして現代。ニューヨークで配管工の仕事を請け負うマリオとルイージの兄弟は、地下の下水路で化石発掘を行う調査チームのリーダーであるデイジーと知り合う。ある日、デイジーが謎の2人組に攫われ、後を追ったマリオたちがたどり着いたのは、地下に広がる異世界「ダイノハッタン」だった。デイジーを探してさ迷う2人に、地下帝国の王クッパの手が迫る。

登場人物[]

マリオ・マリオ
演 - ボブ・ホスキンス(吹き替え:富田耕生(共通))
ニューヨークで配管工を営む「マリオブラザーズ」の兄。中年の小太りな男性。家計に苦しんでいるが腕は確か。弟と地下帝国の冒険に巻き込まれていく。
ルイージ・マリオ
演 - ジョン・レグイザモ(吹き替え:島田敏(TV版)、辻谷耕史(VHS版))
マリオの弟で、本作の実質的な主人公。長身の男性で、口下手で奥手な面があるが勇敢さと勘の良さは兄にも負けない。ひょんな事からデイジーと出会い、惹かれあっていくと共にダイノハッタンを巡る冒険に巻き込まれていく。
デイジー
演 - サマンサ・マシス(吹き替え:岡本麻弥(TV版)、日高のり子(VHS版))
ニューヨークの化石発掘チームのリーダーである大学生の女性。教会で育てられた孤児であり親の顔を見たことがない。石のネックレスを肌身離さずかけている。彼女に隠されたある秘密から、クッパらに追われることになる。
クッパ大統領
演 - デニス・ホッパー(吹き替え:有川博(TV版)、穂積隆信(VHS版))
地下帝国「ダイノハッタン」の大統領。国王を追い落としてダイノハッタンを独裁者として支配し、恐怖政治を作り上げた。「隕石のカケラ」を手に入れる事で地上の世界をも支配しようと企む。
なお、この映画は海外の映画であるが、海外名でも「Bowser」ではなく「Koopa」である。
ダニエラ・ポリーン・ベルダッチ
演 - ダナ・カミンスキー(吹き替え:小宮和枝(TV版)、滝沢久美子(VHS版))
マリオの恋人である優しい女性。日焼けサロンに勤めている。デイジーと間違われ、2人組に誘拐されてしまう。
ダイノハッタン王
演 - ランス・ヘンリクセン(吹き替え:小山武宏(TV版)、黒沢良(VHS版))
ダイノハッタンの国王。クッパによって追い落とされ、姿を変えられクッパのビルに幽閉されていた。ダイノハッタンは国王陥落以降、国王によって呪われていると言われている。
ヨッシー
声 - フランク・ウェルカー
クッパのビルで飼われていた恐竜。クッパに攫われたデイジーと出会い、行動を共にする。
イギー
演 - フィッシャー・スティーヴンス(吹き替え:牛山茂(TV版)、井上和彦(VHS版))
ドジな性格のクッパの手下。「プリンセス」を探してニューヨークにやってきた。
スパイク
演 - リチャード・エドソン(吹き替え:納谷六朗(TV版)、千葉繁(VHS版))
イギーと共にクッパの手下として行動しているが、こちらも間抜けな性格である。
レナ
演 - フィオナ・ショウ(吹き替え:沢田敏子(TV版)、来宮良子(VHS版))
本作オリジナルキャラ。クッパの側近の女性。クッパには従順だが、「プリンセス」に対しては嫉妬を抱いている。
グンバ
声 - フランク・ウェルカー
クッパの手下の軍隊として活動する大柄な生物たち。猿のような顔のものと蛇のような顔のものがいる。その正体はクッパの逆進化装置によって逆進化させられたダイノハッタン人。
声を演じるウェルカー氏はヨッシーと兼任。
サイモン
演 - ドン・レイク(吹き替え:宝亀克寿(TV版)、福田信昭(VHS版))
ダイノハッタンの巡査部長。クッパの忠実な部下として彼をサポートした。
トード
演 - モジョ・ニクソン(吹き替え:古田信幸(TV版)、荒川太郎(VHS版))
ダイノハッタンに住む音楽家。クッパに反抗したためクッパにより逆進化させられグンバに変えられてしまう。しかし、グンバとなってもデイジーたちを助けた。
ビッグ・バアサ
演 - フランセスカ・ロバーツ(吹き替え:高乃麗(TV版)、藤生聖子(VHS版))
ジャンプブーツを履き、トゲのついた赤い服を着た、バーのボディガードである大柄な女性。
ナレーター
ダン・カステラネタ
大滝進矢(日本語TV版)、黒沢良(日本語VHS版)

用語[]

  • マリオブラザーズ配管サービス
マリオとルイージによる配管サービス。腕は確かで顧客も多いが家系は苦しい。
地下に広がる異次元の世界、その中にある国。かつては王がいたが今はクッパの独裁となっている。
クッパの持つ、生物を進化とは逆にかつての姿に戻してしまう技術。クッパはこれにより自らに歯向かうものを逆進化させ服従させてきた。また逆進化装置を応用する事で、生物を進化させることもできる。

興行成績[]

  • 全米興行収入 - 2100万ドル
  • 日本配給収入 - 3億円

余談[]

  • 2021年6月1日、Garrett Gilchristによって未公開映像20分を含むリマスター版がWeb Archiveに公開されていたが、現在は削除されている。[2]
  • 劇中に登場する逆進化装置を小型化した逆進化銃は本作公開と同時期に発売されたスーパーファミコン用周辺機器スーパースコープを模した物となっている。

脚注[]

  1. グンバ」「トード」などの海外名由来の名称や「ダニエラ」などのオリジナルの愛称がそのまま使われている。
  2. Web Archive、2022年12月時点で削除済み。

テンプレート:マリオシリーズのメディアミックス pt:Super Mario Bros. (filme) sv:Super Mario Bros. (film) uk:Супербрати Маріо

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