『スーパーマリオブラザーズ』(Super Mario Bros.)は、1986年6月25日に初版が発売されたゲーム&ウオッチ作品。
概要[]
ファミリーコンピュータで『スーパーマリオブラザーズ』が発売された後に発売された、同名のゲーム&ウオッチ作品。マリオが主人公となり、自動でスクロールするステージを攻略してピーチを救出する。とうぜんLSIゲーム機であるためファミコンほどの描写は不可能だが、8つのワールドは存在しているうえ、敵キャラクターやステージのギミックも豊富、ビープ音による数々のBGMの再現などで『スーパーマリオブラザーズ』の名に恥じない簡素かつ重厚なアクションゲームを楽しめる。
「クリスタルスクリーン」という後ろが透けている液晶を用いたものが1986年に日本国外でのみ発売、後に1988年に「ニューワイド」規格で再版された。日本では1987年に、ファミリーコンピュータ ディスクシステム用ソフト『ファミコングランプリ F1レース』で記録した得点をディスクファクスで送信することで参加できた大会の上位入賞者に景品として配られたものが唯一のリリースで、一般販売はされていない。
ゲーム内容[]
コースは縦3段、横5列の15エリアで表現。その15エリア内を段差やジャンプを駆使してマリオが移動し、アクションゲームを行う。個性豊かな8つのワールドが存在しており、コースやギミックの変化で差別化されている。
15に分かれたエリア(+左右半エリア分の侵入不可エリア)の境目に線がセグメントで描画され、そこが足場や壁の役割を果たす。ゲームは自動スクロールで進行し、様々な構成の地形が右から左へ流れるので、スクロールに置いていかれたり、足場から落ちてしまわないよう、右へ移動し、ジャンプで足場を超える必要がある。上の方から足場がない方向へ行くとマリオは下方向へ落下する。最下段に足場が存在していなければ、とうぜん落下ミスとなり残機が減ってしまう。『スーパーマリオブラザーズ』であるため、敵キャラクターやアイテムも出現。足場以外にも気を配ることが求められる。
画面上部には「DISTANCE」という文字とデジタル数字が表示されており、これが現在の残りステージの長さを表す。DISTANCEが0になると画面右端にピーチが現れるので、足場を伝ってピーチの元へたどり着けばステージクリア、得点となる。
ワールド[]
登場キャラクター[]
- マリオ
- 主人公。
- ピーチ
- ヒロイン。各コースの最奥部で助けを待っている。
- キラー
- 敵キャラクター。右から左へ地形を無視して直進し、触れるとミス。
- クッパ
- ワールドの最終面(W〇-8)でピーチを助けると、城からクッパが逃げ出すという演出が登場する。戦わない。
- アラームクッパ
- アラーム担当。
アイテム[]
- 1UPキノコ
- 画面のどこかに出現。地形を無視して固定の位置で現れるため、うまく移動して触れると残り人数が1増える。おなじみのSEは健在。
対応バージョン[]
- クリスタルスクリーン - 1986年6月25日
- 最初に発売されたバージョン。日本未発売。キャラクターのデザインは旧作ゲーム&ウオッチ作品のような黒塗りベースのもの。
- 景品版 - 1987年
- 『ファミコングランプリ F1レース』の大会景品。非売品。キャラクターデザインが、小田部羊一が描く公式アートワークのものに変更。
- ケースはディスクシステムのマスコットキャラクター"ディスくん"を模している。
- ニューワイド - 1983年6月16日
- キャラクターデザインは景品版同様。
脚注[]
関連記事[]
- ゲーム&ウオッチ
- スーパーマリオブラザーズ
- マリオブラザーズ (ゲーム&ウオッチ)
- ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ
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