『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』(-ひめきゅうしゅつだいさくせん)は、1986年7月20日に公開されたアニメーション映画作品。
概要[]
マリオシリーズを題材とした初の劇場版アニメ作品。ファミリーコンピュータ用ソフト『スーパーマリオブラザーズ』を直接の題材としており、同作に登場するキャラクターが多く登場する。
設定やデザインが固まっていない状態での派生作品であるため、マリオ兄弟の本職やピーチの身の上周辺、キノピオの外見などゲーム版との大きな設定の乖離が多数見受けられるのも特徴。永谷園とのタイアップ製品がかなり露骨に登場するシーンもあり独自色が強いが、マリオやルイージの日本語声優や性格付けは90年代中期まで本作準拠のものになっていたりするなど、後年の作品やコンテンツ展開に及ぼした影響は大きい。
『スーパーマリオブラザーズ2 攻略法』という同時上映も行われた。 VHSは同年の11月1日に発売されたが、こちらには同時上映は同封されていない。
ストーリー[]
- 出会い、旅立ち
深夜にファミコンに熱中するマリオ。突然ゲーム中の画面が切り替わり、カメの軍団にお姫様が襲われている映像が流れると、そのお姫様がテレビから抜け出してマリオの上にドスン。クッパの手から逃れてきたと語るピーチと名乗るお姫様に一目ぼれをしたマリオはピーチを守ると約束するも、続いてテレビ画面から湧いて現れたカメ族の軍団と巨大なクッパ大王に震え上がり、簡単にピーチの拉致を許してしまう。
場面は変わって翌朝。「GROCERY」という雑貨屋を営むマリオと弟ルイージだったが、マリオはピーチが気がかりで仕事が一切手につかない。そんなマリオの様子を眺めるルイージがマリオが持つピーチが落としていったブローチを見ると目の色を変え、それが「宝の国にある幻の宝石」であることを突き止める。宝の国の情報を聞くためマリオが104番に電話をかけると「今、使いの者をやるからすぐに来てくれ!」という謎の声からの返答を聞く。その直後水色の小犬"キビダンゴ"が雑貨屋に現れて、ブローチを奪い走っていくことでマリオ達をきのこの国へと導いていく。
登場人物・キャスト[]
主要キャラクター[]
- ルイージ
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- 演者:水島裕
- マリオの双子の弟。堅実な性格で、金目のものに目がない。
- ピーチ
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- 演者:山瀬まみ
- きのこの国のお姫様。クッパ大王に拉致され求婚を迫られ、マリオに助けを求める。機転を利かせてクッパを欺くしたたかな面もある。
- キビダンゴ
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- 演者:千葉繫
- オリジナルキャラクター。きのこ仙人の使いで、マリオ達をきのこの国へと導いた。