『スーパーマリオブラザーズ Special』(Super Mario Bros. Special)は、ハドソンが発売したPC(PC88,X1)用ゲームソフトである。
概説
本作は既にファミコンで人気を博していたスーパーマリオの移植作品であるが、グラフィックや操作性において大きな変更点がある。
これはハードと開発技術の差によるものであり、意図的な変更ではない。
しかしながらゲームシステム自体は基本的に同じであり、敵キャラやアイテムの追加など、スペシャルの名にふさわしい内容となっている。
移植度について
PC88,X1は記憶容量の点においてファミコンよりも優れているが、処理速度の点で劣るため本来はアクションゲームに向かないハードである。 そのため、マリオが画面端まで移動すると背景が切り替わるといった表示方式を採っている。 (ファミコン版ゼルダの伝説に似ている。)
画面端に穴がある場合、これをジャンプで飛び越えている最中に画面が切り替わるため、特に画面が暗転するPC88版において着地点の予測が必要である。
操作性についてもファミコン版の軽快さを完全には再現し切れていない。
結果として、本来のゲーム内容以上に難易度が高くなっている。
PC88版 SHARP X1版 ファイル:Smbsp sc2.gif
追加要素
アイテム
- ハチスケ
- ハドソンのキャラクター、取ると8,000点。
- ハンマー
- ドンキーコングに登場したものと同じ。取ると隣にいる敵に攻撃できる。
- クロック
- 残り時間が100増える。
- ウィング
- 水中面と同様に、空中をジャンプで浮遊できる。
- ラッキースター
- 画面内の敵をやっつける。
敵キャラクター
- チョキチョキ
- カニ。横移動で攻撃を仕掛けてくる。
- ナカジ
- ハエ。地面を跳ねるようにして移動する。
- タルサー
- 樽。階段などから転がり落ちてくる。
- シゲボウ
- 炎。地面を這うように移動する。
- ツララ
- 天井より落下する。
地形
- 中間地点
- いずれの面においても中間地点は存在しない。
- 行き止まり
- 誤った土管に入ると行き止まりに着く場合がある。
- リフト
- リフトを落下させてからでないと新たなリフトが出現せず、先に進めない面がある。
- 迷路
- 誤ったルートを通ると大車輪(左回転)が出現し、先に進めなくなる。