マリオペディア
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ちなみに、発売前後に人気を争ったソフトとして『プーヤン』などが挙げられるが、20年以上もの間シリーズが継続され、現在もその人気が衰えていないソフトは他に例を見ない。
 
ちなみに、発売前後に人気を争ったソフトとして『プーヤン』などが挙げられるが、20年以上もの間シリーズが継続され、現在もその人気が衰えていないソフトは他に例を見ない。
   
配管工(大工)の兄弟マリオとルイージが、クッパにさらわれたピーチ姫を助け出すというストーリー。
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配管工(大工)の兄弟[[マリオ]][[ルイージ]]が、[[クッパ]]にさらわれた[[ピーチ姫]]を助け出すというストーリー。
   
 
2人でプレイする場合はマリオが1プレイヤーキャラクター、ルイージが2プレイヤーキャラクターとなり、一方がミスした場合にプレイヤーを交代する。
 
2人でプレイする場合はマリオが1プレイヤーキャラクター、ルイージが2プレイヤーキャラクターとなり、一方がミスした場合にプレイヤーを交代する。
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=== 奥深さ ===
 
=== 奥深さ ===
 
; 操作の奥深さ : 上記の単純な操作性を有しながらも、加速することでより高く遠く飛べたり、しゃがむことで巨大化状態のままでも狭い所へ入れたりという付加的なテクニックもあり、また、それらのテクニックを駆使することでより高得点が得られたりアイテムを獲得できたりという見返りがあることから、練習して上達する意欲をかきたてられる。
 
; 操作の奥深さ : 上記の単純な操作性を有しながらも、加速することでより高く遠く飛べたり、しゃがむことで巨大化状態のままでも狭い所へ入れたりという付加的なテクニックもあり、また、それらのテクニックを駆使することでより高得点が得られたりアイテムを獲得できたりという見返りがあることから、練習して上達する意欲をかきたてられる。
; 様々な目標設定が可能 : ワールド8のクッパを倒す(=最終面の最右端に到達する)という本来の目的の他に、できるだけタイムを短縮する、隠しアイテム・隠しステージの場所をすべて覚える、ワープせずに全面クリアする、高得点を目指す、といった様々な目標設定が可能であり、クリア後も繰り返し遊ぶことができる。
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; 様々な目標設定が可能 : [[ワールド8]]のクッパを倒す(=最終面の最右端に到達する)という本来の目的の他に、できるだけタイムを短縮する、隠しアイテム・隠しステージの場所をすべて覚える、ワープせずに全面クリアする、高得点を目指す、といった様々な目標設定が可能であり、クリア後も繰り返し遊ぶことができる。
 
; 裏技 : 甲羅1upなど意図的に入れた裏技のほか、壁抜け、無限増殖、果てはバグ面など、スタッフも予期しない裏技が多く存在し、これらについての情報交換や議論・憶測が多く交わされ、話題を大きくした。
 
; 裏技 : 甲羅1upなど意図的に入れた裏技のほか、壁抜け、無限増殖、果てはバグ面など、スタッフも予期しない裏技が多く存在し、これらについての情報交換や議論・憶測が多く交わされ、話題を大きくした。
   

2010年6月27日 (日) 04:43時点における版

Smb

『スーパーマリオブラザーズ』(Super Mario Bros.)は、任天堂が発売したファミリーコンピュータ用ゲームソフトである。日本での発売日は1985年9月13日。

略称『スーパーマリオ』『スーマリ』『マリオ1』『SMB』等。

ゲームウォッチでも同名のゲームが存在する(1988年発売。日本版は非売品として作られた)。

概説

ディレクターは宮本茂。社会現象とも言える空前の大ブームを巻き起こし、ファミコンゲーム、ひいては家庭用ゲームの認知度を高めるのに最も貢献したソフトであると言われている。シリーズ化され数多くの続編や外伝が出ており、またシリーズ以外にも多くの追随するゲームを生んだ(マリオシリーズを参照)。

ちなみに、発売前後に人気を争ったソフトとして『プーヤン』などが挙げられるが、20年以上もの間シリーズが継続され、現在もその人気が衰えていないソフトは他に例を見ない。

配管工(大工)の兄弟マリオルイージが、クッパにさらわれたピーチ姫を助け出すというストーリー。

2人でプレイする場合はマリオが1プレイヤーキャラクター、ルイージが2プレイヤーキャラクターとなり、一方がミスした場合にプレイヤーを交代する。

売り上げ

世界で4,024万本、日本で680万本以上を売り上げ、世界一売れたゲームとしてギネスブックに登録されている。 また、Wiiのバーチャルコンソールでも、2007年6月現在、最もダウンロードされたゲームとなっている。 680万本という数字は無論、日本のゲームソフトとしても1番の数字で(『ポケットモンスターシリーズ』はバージョンを合計してなら上回る)、シリーズ2番目の売り上げである『New スーパーマリオブラザーズ』ともまだ100万本以上開きがあり(2008年3月現在)未だ破られていない。

宮本がNHK「新・電子立国」のインタビューで語ったところでは、宮本は本作の売り上げを150万本程度と予想しており、世界で数千万本も売れたのは「完全に運だった」と回顧している。

人気の理由

本作が、爆発的な人気となった理由としては、以下のような要素が考えられる。

外面的親しみやすさ

明るく覚えやすいBGM
非常に有名な地上BGMに代表されるような、明るい曲調がメインであり、楽しく親しみやすい印象を与える。
ポップなグラフィックデザイン
当時主流だった黒バックの画面でなく、空の青が強調された明るいイメージである。また、主人公だけでなく敵キャラも愛らしくデザインされている。

分かりやすさ

明確な目的
目的は「右へ進むこと」だけであり、シンプルである。さらに、「開始時にマリオが右を向いて立っている」「左へスクロールしない」「右終端には明らかにゴールと分かる旗がある」などから、自然にその目的を理解できるようになっている。
その他の直感的なルール
「踏むと倒せるが、横から当たるとミス」「穴に落ちるとミス」「パワーアップ中にミスするとパワーダウン」などのルールを、キャラクターデザインや、アニメーションの効果によって明快に表現している。
単純な操作性
基本的には左右移動とジャンプだけで操作でき、後半の難所まで行かない限り特別な操作を必要としない。

バリエーションの豊富さ

面のバリエーション
地上・地下・海・空・城という5場面があり、BGMも変化するので、退屈することがない。また、各面のマップも単に難易度の上下だけでなく各々異なったテクニックを要求するような趣向が凝らされている。
敵キャラのバリエーション
動作パターン、攻撃方法がそれぞれ異なった多くの敵キャラが出現する。倒し方も踏みつけ・突き上げ・甲羅アタック・ファイヤー攻撃など豊富で、さらに敵によって効く攻撃と効かない攻撃もある等 戦略のバリエーションも多彩である。
主人公のパワーアップ
パワーアップにより、ブロックを壊せるようになったりファイヤーで攻撃できるようになったりという、ゲームの流れそのものを変えるような変化を得ることが出来る。また、巨大化という演出も子供心を刺激するスパイスとなっている。
仕掛けの豊富さ
隠しアイテムや隠しステージ、ワープゾーンなど意表を突く仕掛けが数多く存在する。

快感要素

敵キャラ倒しの快感
スター効果時の体当たりやファイヤーによる攻撃は形勢逆転の感があり爽快感が高い。また、甲羅攻撃によって敵キャラを一掃する倒し方も、そのスピード感も相まって非常に爽快感が高い。さらに得点アップ→1upというボーナスも成功時の満足感を増強している。
コイン集めの快感
隠しステージを発見した時や特定のブロックを叩いた時にはコインが一度に多く得られるが、この時、得点アップや100枚集まると1upという実利的な要素の他に、単に「隠れた場所に大量のごほうびを見つけた」という喜びや、「かき集める」という行為そのものの快感がある。またコイン取得時のサウンドの爽快感がそれを増強している。
Bダッシュ&ジャンプの快感
初心者はゆっくりと進めることができるし、上級者はBダッシュで短時間に攻略することもでき、技量の上達を楽しむことができる。また、ジャンプの高さ・滞空時間の設定、ジャンプ時の効果音が絶妙であり、特に加速大ジャンプにより一気に飛び越える時の快感は、目立たないが重要な快感要素である。ジャンプの軌跡の描き方も見事なものである。

奥深さ

操作の奥深さ
上記の単純な操作性を有しながらも、加速することでより高く遠く飛べたり、しゃがむことで巨大化状態のままでも狭い所へ入れたりという付加的なテクニックもあり、また、それらのテクニックを駆使することでより高得点が得られたりアイテムを獲得できたりという見返りがあることから、練習して上達する意欲をかきたてられる。
様々な目標設定が可能
ワールド8のクッパを倒す(=最終面の最右端に到達する)という本来の目的の他に、できるだけタイムを短縮する、隠しアイテム・隠しステージの場所をすべて覚える、ワープせずに全面クリアする、高得点を目指す、といった様々な目標設定が可能であり、クリア後も繰り返し遊ぶことができる。
裏技
甲羅1upなど意図的に入れた裏技のほか、壁抜け、無限増殖、果てはバグ面など、スタッフも予期しない裏技が多く存在し、これらについての情報交換や議論・憶測が多く交わされ、話題を大きくした。

これら要素の関係は、まず外面的・内容的な親しみやすさが人を引きつけ、バリエーションの豊富さ・奥深さおよび各種快感要素がプレイヤーを裏技探しへ駆り立てるまでにのめり込ませ、さらに、実際に興味深い裏技が存在したことで話題がさらに大きくなったという構造であったと言える。

したがって、これらの要素のうち幾つかが欠けていたとしたら、このような人気は獲得できなかったであろう。仮に裏技がいくらあったとしても、ゲームに熱中性が無ければ裏技を追求する気にはならないし、いくら熱中性があっても親しみやすさがなければ、単なるマニア向けのゲームとなっていたはずである。

デファクトスタンダード

本作品以前ではボタンの配置を、ジャンプを担当するボタンと攻撃などを担当するボタンを右と左のどちらに配置すべきか、かなりの混乱があったのだが、本作品の爆発的ヒット以降には、右がジャンプで左が攻撃などを行うボタンと、ほぼ事実上の標準として統一された。

本作品以降に発売されたゲームで、左ボタンがジャンプであると批判の対象にさえなることもある(例:チャレンジャーなど)。なお、現在では右がジャンプで左が攻撃などのボタンであるべきとほぼ完全な決着を見ているが、第三以上のボタンはどこに配置すべきかいまだに結論が出ていない。

しかし、近年のゲームはプレイヤーがボタンの配置を自由に変更できることがほとんどなので問題となることはない。