『スーパードンキーコングGB』(Donkey Kong Land)とは、1995年7月27日に任天堂から発売されたゲームボーイ用アクションゲーム。
概要[]
『スーパードンキーコング』の後日譚に当たる作品。ゲームボーイの白黒の画面でも完成度の高いグラフィックは健在である。「バナナ色」と称された黄色いカートリッジが特徴。
ストーリー[]
元祖ビデオゲームのヒーローにして、この道の草分けお猿の長老クランキーコング。ロッキングチェアーに揺られながらドンキーコングとその相棒ディディーコングに今日も何やらお説教の様子……。
「やれなんじゃな、前回の冒険は、お前らにしては上出来じゃった。まあ、あの奇麗な絵と最新のサウンドがあれば、黙っとっても子供たちにはうけるわのう」
ほんと説教好きのじいさんだ。
「わしの若い時分には、画面の色数にもそりゃあ今じゃ考えられんような限界があってのう。それでも、今のやつらには逆立ちしてもかなわんような素晴らし〜いゲームを創っとったもんじゃ。おい、ドンキー聞いとんのか!」
「え〜い、もう、うっさいじいさんだなぁ!けど、絵が奇麗なだけで『スーパードンキーコング』はうけてたわけじゃないぜ。やっぱりゲームが面白かったから、みんな遊んでくれたんだよ。なあ、ディディー」
「あったりめーじゃん。おいらたちの冒険に色数や画面の奇麗さなんてカンケーない!」
「ほほう。それじゃあお前たち、白黒で8ビットシステムのゲームボーイでもおもしろ〜い冒険で子供たちをたのしませてやれると言うんじゃな?」
ドンキー、ディディー声ををそろえて、
「とーぜんです!」
するとクランキー、ニヤリと笑ってこう言った。「じゃあキング・クルールに言ってクレムリンどもに、またバナナを隠させようかの〜。新しい敵や罠や仕掛けも用意させるぞ。では、お手並み拝見、ワッハッハッハッハッ……。」
どうやらクランキー初めからたくらんでいたみたい。ドンキーもディディーも「やられたっ!」て感じですが、こりゃもう後へは引けないよね。
「やってやろうじゃないの!」
食いしばった歯をむきだしながらそう言うと、2匹はお家に帰ります。ドンキーは、おおまたノッシノシ。ディディーは軽やかタッタカタ。今日はぐっすり眠るつもりなんだろうな。そう、明日から始まる新たな冒険に備えてね……。
登場キャラクター[]
プレイヤーキャラクター[]
- 本作ではハンドスラップは使用できない。
アニマルフレンド[]
- 本作では敵を踏んで倒すことが出来る。
敵キャラクター[]
- ロープを伝って降りてくるタイプ、壺から飛び出してくるタイプも登場。
- ココナッツを投げてくるタイプのみ登場。
- ゲーム中ではチョンプスJr.のグラフィックが使われている。
- 見た目が少し異なる。殻を開閉しているのみ。
ボス[]
アイテム[]
ステージ[]
ワールド1「海賊船がやってきた!」[]
- レベル1「ランビ・ジャングル」
- レベル2「吹雪の山」
- レベル3「ロープ・ジャングル1」
- レベル4「海賊船1」
- レベル5「タイヤ・ジャングル」
- レベル6「ロープの谷」
- レベル7「海賊船2」
- レベル8「ロープ・ジャングル2」
- レベル9「雪山のタル置場」
- ボス「ワイルドスティング」
ワールド2「巨大遺跡」[]
- レベル1「クリッターの遺跡」
- レベル2「海底遺跡1」
- レベル3「サンゴの海」
- レベル4「スリッパーの遺跡」
- レベル5「海底遺跡2」
- レベル6「ノーチラスの追跡」
- レベル7「トルネードの遺跡」
- ボス「ボス・クランボー」
ワールド3「モンキー・マウンテン」[]
- レベル1「ふもとの洞窟」
- レベル2「モンキー・マウンテン1」
- レベル3「リフト・アタック」
- レベル4「スピナーの洞窟」
- レベル5「空中迷路」
- レベル6「モンキー・マウンテン2」
- レベル7「スカイ・ハイ」
- ボス「ハードハット」
ワールド4「大都会」[]
- レベル1「バルーン・リフト」
- レベル2「飛行船1」
- レベル3「工事現場」
- レベル4「飛行船2」
- レベル5「ビル・クライム」
- レベル6「ボタン・バレル」
- レベル7「オイル缶スラム」
- ボス「キング・クルール」
余談[]
- 本作の海外版のタイトル『Donkey Kong Land』は、日本では『Donkey Kong Land 2』の日本語版のタイトルとして使用されている。
- 本作のボス戦のBGMは、開発が同じレアであるNINTENDO64用アクションゲーム『ブラストドーザー』でもアレンジされて使用されている。
- 内部データには最終ボス戦で使用される予定だったと思われる未使用曲が存在する。
- 本作の発売前に海外で発行された公式月刊誌「Nintendo Power」にて掲載された記事では、一部の敵キャラクターが製品版と異なる名称で紹介されている他、ゲーム中に登場しない「Pucka」という名の敵キャラクター、「Ram Bunkshus」という名のアニマルフレンド、帽子を被ったコングファミリーのイラストが確認できる。
- ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフト『バッジとれ〜るセンター』で入手できるバッジの一つに、ドット絵で描かれた本作のカートリッジを模した「スーパードンキーコングGBのカセット」が存在する。