スーパーゲームボーイ(Super Game Boy)は、1994年6月14日に任天堂が発売したスーパーファミコン用の周辺機器。略称は「SGB」。
概要[]
スーパーファミコンのカートリッジがやや縦に長くなった形状をし、ゲームボーイ用ソフトの差し込み口が備わった周辺機器。スーパーファミコンに差し込むことができ、差し込み口に挿さっているゲームボーイ用ソフトをテレビ画面で楽しむことが出来る。白黒4階調のカラーをそれぞれ任意の色に置き換えて映すことができる他、カラー追加やモード追加、ボイスの追加など本機専用で発動できる拡張機能が備わったタイトルも存在する。ソフトの指示による最高13色表示。ピクチャーフレームの表示など、スーパーゲームボーイの固有機能が追加された。希望小売価格は6,800円。
使用可能色数などの違いによりゲームボーイカラー専用の一部タイトルには対応していないが、ゲームボーイカラー対応や通信機能の適応などがなされた後継機『スーパーゲームボーイ2』が1998年に発売された。
機能[]
LボタンとRボタンを同時押しすると画面下に「システムウインドウ」と呼ばれるメニュー画面が現れる。メニュー画面の中のアイコンを選択することで色や枠、操作方法の設定ができる。スーパーファミコンマウスでも操作可能。
- カラーパターン
- あらかじめある32種類のカラーとマイカラーで作った色で任意の配色を選択できる。
- ピクチャーフレーム
- あらかじめある9つのフレームからフレームを選択できる。ボタンに一切触らず(ゲームもプレイしないで)しばらく放置するか、またはシステムウインドウを閉じた直後に、1P側のコントローラで「L L L L R」と入力することで、フレームのアニメを見ることができる。
- ボタン設定
- スーパーファミコンのBボタンにゲームボーイのAボタン、Bボタンのどっちを当てはめるかを決める。
- マイカラー
- ゲームボーイで使用されているモノクロ4階調に好みの色を割り振り、ゲーム画面のカラー化を行う。12桁のパスワードで色を保存できる。
- らくがき
- ピクチャーフレームに落書きできる。
- スタッフロール
- 「R R R L L L R R R R R R R」を入力すればスタッフロールが見れる。
専用演出のあるゲーム[]
スーパーファミコンというゲームボーイに比べ高性能なハードの特性を活かし、本機で使用した時のみ専用の機能が発動するように作られたゲームボーイ用ソフトもいくつか存在する。具体的なカラーが割りあてられる、音声が切り替わる、モードが増加するなどソフトにより様々。
- ドンキーコング
- 宣伝イラストやテレビCMにドンキーコングが大々的に出演するなど、本機とのつながりが前面に押し出されたタイトル。タイトル画面にカラーがつく、ポリーンの「Help!」という悲鳴にサンプリングのボイスが当てられる、エンディングBGMの音源がSFC音源に変化する、といった違いがある。
- Wario Blast : Featuring Bomberman!
- 爆弾の爆発音が写実的な音声になるほか、バトルモードを遊ぶことが出来るようになる。マルチプレイヤー5に対応し、最大5人までの対戦が可能。
関連作品[]
- スーパーマリオ オデッセイ
- 本機のテレビCMに登場したコスチュームが、「科学者服」として登場している。