“ | わすれたとはいわせね~ぜ! オレは がんそマリオの ライバルだ!! |
” |
—ブラッキー『レッキングクルー'98』 |
スパイク(Foreman Spike)は、マリオシリーズに登場する人物。元はブラッキーという名前だった。
概要[]
1985年6月18日発売のファミリーコンピュータ用ソフト『レッキングクルー』で「ブラッキー」として初登場。顔にアゴヒゲがあり茶色のヘルメットとオーバーオールにサングラスを身に付け、壁の裏側からプレイヤーのマリオやルイージの邪魔をするライバルキャラクター。別名「意地悪おじさん」。マリオのライバルとしては、同年9月13日発売の『スーパーマリオブラザーズ』で初登場したクッパよりも前に登場している。
英名にある「Foreman」は「現場監督」「工場長」の意味があり、マリオブラザーズの上司という設定はすでに示唆されていた。
しかしそれ以降出演作品はしばらくなかったが、1998年1月1日、スーパーファミコン(ニンテンドウパワー書き換え)用ソフト『レッキングクルー'98』にて13年ぶりの再登場を果たす。その数年後、2001年5月11日に発売されたゲームボーイカラー用ソフト『モバイルゴルフ + モバイルアダプタGB』でまたもデザインを大きく変えて登場。しかしそれ以降はやはり登場が途絶えてしまった。
そして2021年9月24日公開のNintendo Directに、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』への出演とその配役が発表される。この時はまだブラッキー役として日本では紹介されていたが、任天堂公式Twitterの2023年4月20日のツイートで、彼の名前が「ブラッキー」から「スパイク」に正式に変更されるという声明が出された。ブラッキーとして紹介されていた上記のNintendo Direct動画は非公開にされる、ファミリーコンピュータ40周年特設サイトに際しても名前が変更されて掲載されるなど、名称統合が図られている。
登場作品[]
ゲーム作品[]
- レッキングクルー
- 初登場作品。壁の裏側におり、ハンマーでマリオ達を叩き落そうとしてくる。また、ボーナスゲームにも登場する。
- アーケード版『VS.レッキングクルー』には登場しないが、同作で対戦相手となるプレイヤーは向かって壁の裏側におり、ブラッキーの発想の原点といえる。
- レッキングクルー'98
- 久々の登場。緑の十字が印字された黒いヘルメットに黒のタンクトップを着用しており筋肉質。鼻とヒゲはワリオに似ているが、ブラッキー、ワリオ共に任天堂グラフィックデザイナーの清武博二がキャラクターデザインを手がけている[1]。
- ストーリーモードのステージ4の対戦相手として登場。2分以内に倒すと「ひみつのアジト」の場所を教えてくれ、ステージCへの道が開かれる。
- 真エンディングでは本作の事件がクッパ軍団を利用してマリオに復讐を仕掛けるために仕組んだブラッキーの陰謀であったことが判明し、いいように使われたことを知ったクッパがブラッキーに詰め寄り追い回した。
- モバイルゴルフ + モバイルアダプタGB
- モバイルシステムGBを使ってダウンロードすることでプレイヤーとして使用可能。現在はサービスが終了している。服装は大きく変わってカジュアルになり、上半身はますます筋肉質になった。公式サイトでは「見かけによらず努力家で、かなりの腕前」と称されている。
- スーパーマリオメーカー
- キャラマリオとして登場。
- メイド イン ワリオ ゴージャス
- プチゲーム「レッキングクルー」に登場。ボーナスステージがモチーフで、先にコインを見つけた方が勝利。
- ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ、大乱闘スマッシュブラザーズDX、大乱闘スマッシュブラザーズX
- ファイターのマリオのカラーバリエーションのひとつにブラッキーをモチーフにした茶・黒系のカラーが登場。『スマブラfor』以降は完全な白黒の配色になりブラッキーからは離れた。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U
- イベント戦の題目「解体屋マリオ」は『レッキングクルー』がモチーフとなっており、ビルの破壊を目指すマリオの邪魔をする役割でCPUのワリオが登場。ブラッキーを意識しているものと思われる。
漫画作品[]
- あんたっちゃぶる 4巻 - 鈴木みそ
- 「ゲーム同窓会をどうそうかい」の話におけるメインキャラクター。マリオがスターとして活躍する一方で出番に報われないことに腹を立て偏屈になっている姿が描かれている。
- ドンキーコングJr.が幹事を務めるファミコンキャラクターの同窓会の招待状がブラッキーのもとにも届くが、自身の偏屈さから同窓会の雰囲気が最悪になる状況を想像し辞退する。コングに対しても、抜け駆けして『スーパーマリオカート』に出演した恨みを持っている。
- おとなのしくみ - 鈴木みそ
- 「ゲーム同窓会II」「ブラッキーのしくみ」等の話で出演。『レッキングクルー'98』『モバイルゴルフ』などブラッキーの出演作品についての話などが描かれている。元キノピオの女性を妻に持っている。
映画作品[]
- ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
- ブルックリン在住で、マリオとルイージが自身たちの配管工事業「Super Mario Bros. Plumbing」を立ち上げる前に勤めていた勤務先「WRECKING CREW」の社長という立場で登場。
- 冒頭のPunch-Out Pizzeriaのシーンでは、自身の元を離れて新規事業を立ち上げるマリオブラザーズを「シッパイマリオブラザーズ」と罵り成功などするわけないと嘲笑っていた。
- 終盤、ブルックリンに戻ってきたシーンでは突如再び姿を現しトラックに傷をつけたマリオに詰め寄るが、同時に現れたクッパ軍団に驚き逃げ去る。その後はヘイホー、ムーチョ、ハンマーブロスに攻撃を受けていたところをルイージに助けられ、最後クッパを無事倒したマリオブラザーズを見に集まったブルックリン住民の先頭に立ち「こいつらがスーパーマリオブラザーズだ!!!」と褒め称えた。
- 外見は最新の登場作品『モバイルゴルフ』での体格がよい青い服の姿が元になっている。
声優[]
- セバスティアン・マニスカルコ - 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』原語版
- 浦山迅もしくは間宮康弘 - 特別日本語版
脚注[]
- ↑ ニンテンドードリーム2008年9月号インタビューより