『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(The Super Mario Bros. Movie)は、アメリカで2023年4月5日に、日本国内では2023年4月28日に公開されたアニメーション映画作品。
概要[]
1986年公開の『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』、1993年公開の『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』に次ぐ、マリオシリーズを題材にした映画としては3作目にあたる作品。セルアニメーションの1作目、CGを交えた実写映画である2作目とは異なり、全編がゲーム同様のCGで構成されたコンピュータ・アニメーション映画となる。
製作には『ミニオンズ』などで知られるイルミネーションが携わっている。配給はユニバーサル・ピクチャーズが全世界配給を担当。
本作の制作にあたり、宮本茂はオリジナルの英語版と並列して日本語版の脚本を制作する事を希望し、ヨーロッパ企画の上田誠を招き入れて日本語版専用の脚本を作り上げた。
その為宮本は「英語版と日本語版を楽しんで欲しい」と発言している。但しソフト版のクレジットでキャスティングは英語版を基に行なっている事が示されており、厳密には英語版と日本語版の関係は「原語版と特別日本語版」となっている。
沿革[]
- 2021年9月24日、「Nintendo Direct 2021.9.24」公開。本作の公開予定時期と主要キャラクターの国外版キャストが発表。
- なお該当の動画はスパイクが「ブラッキー」として紹介されていた時期の動画であったため、名称変更と同時に非公開になっている。
- 2023年3月31日、ニンテンドーアカウントを所持しメールアドレスに連携させている人向けに先行上映会の案内メールが送信された。東京と大阪の2店舗の映画館で午前午後の2回、計4回の先行上映が実施される。4月5日に募集を締め切り17日に当落をチケットの送付で通知、23日に上映。
- 2023年4月28日に日本国内で放映。
ストーリー[]
ニューヨークで配管工を営む双子の 兄弟マリオとルイージ。 謎の土管で迷いこんだのは、魔法に満ちた新世界。 はなればなれになってしまった兄弟が、 絆の力で世界の危機に立ち向かう。 (映画情報ページより)
- ブルックリン〜キノコ王国到着
氷の宮殿がそびえ立つ、雪降る王国。そこに溶岩と鉄球を降らせながら、禍々しい城が空を飛んで迫ってきた。宮殿の正面に着陸し、カメックを始めとする部下たちに道を作られて現れたのは、カメ族の大魔王・クッパ。門を開けるよう脅すと、その奥からは待ち構えていたペンギンたちが現れ、先制の一斉攻撃を開始した。しかしその武器はまともな攻撃にならない雪玉ばかり。ペンギンの王は降参を促すが、当然する訳がない。カメックの魔法で全員が無力化されると、クッパは凄まじい火炎放射で宮殿を焼き尽くす。前面が溶けて無くなると、まばゆく光るハテナブロックが顕になった。その中身こそ、クッパが狙っていた無敵になれるアイテム・スーパースター。もはや誰も自分を止められまいと、ブロックを壊しクッパは勝利の咆哮を上げた。
所変わってニューヨークはブルックリンのピザ屋、「パンチアウト・ピッツェリア」。独立して配管修理サービスを起業したマリオとルイージは、ついに放映された自分たちのCMの出来に満足していた。そんな二人を、マリオ達の独立前の勤務先の社長・スパイクが一笑に付す。ルイージをバカにされたことに怒って歯向かってきたマリオを体格差で圧倒し、嘲りながら去っていった。気分を害されたマリオ達だったが、そこに一本の依頼の電話が。二人は興奮してバンに乗り込むが、調子が悪くて動かないと分かるとダッシュで依頼先まで向かうことにした。工事現場をアクションゲームの如く走り抜け、二人は目的地の高級住宅に到着。難なくシンクの水漏れを治すマリオだが、帰ろうとする二人の前に一頭の犬が立ち塞がる。フランシスと呼ばれていたその飼い犬は、ルイージにエサのホネをうっかり踏み砕かれたことで腹を立てていた。暴れ狂い出したフランシスをなんとか風呂場に閉じ込めるものの、今度はフランシスが暴れたせいで配管が壊れ、洗面室中から水漏れが起きてしまう。さらにシャワーが壊れ風呂場に水が溜まったおかげでフランシスが壁を乗り越え脱出。飛びかかってきた所をマリオ達がしゃがんで回避しフランシスは窓から飛び降りてしまうが、間一髪で二人が救助に成功。そこに騒ぎを聞きつけ依頼主が様子を見に現れ、修羅場を目にすることになった。
その晩の夕飯は、マリオの嫌いなキノコがたっぷり入ったクリームパスタ。マリオは集まった大勢の家族から仕事のことで口出しをされる。男性陣は皆独立に否定的で、コケにする者もいた。加えてルイージを巻き込んでいると決めつけられて責められ、マリオは不貞腐れて自室に戻ってしまう。様子を見に来たルイージに慰められ、バカにされる事にうんざりしていると口にするマリオ。するとその時テレビから、ブルックリンの地下で水道管が壊れ、洪水が起きかけているという臨時ニュースが流れてきた。マリオは一転してチャンスだと目を輝かせ、ルイージを連れ現場に向かう。地下に潜ると、圧力バルブが緩んで水勢が激しくなっていた。なんとか締めようとするも、却って壊れて水勢が増してしまい、パイプが外れ二人は深くまで落下。立ち上がって前を見ると、そこにはパイプだらけの見たこともない空間が広がっていた。探索しながら最下層まで辿りつくと、一風変わった緑色の土管があった。中を覗いていたルイージだが、マリオが目を離した隙にいなくなってしまう。工具が落ちた音で異変に気づき、パイプを覗いてルイージを呼ぶが、中は真っ暗で先が見えない。すると突如土管から強烈な吸引力が生じ始め、マリオは中に吹き飛ばされてしまった。土管を抜けると、そこは虹色の雲が輝く異空間。見惚れていたのも束の間、聞こえてきた叫び声に目をやると、ルイージも同じように土管を抜けて落下していた。マリオはルイージの手を掴み、二人ならなんとかなると励ます。しかしその瞬間ルイージは別の方角に吹き飛ばされ、燃える黒い雲から生えた土管の中に消えてしまった。マリオはそのまま別の土管に吸い込まれていく。
マリオが土管を抜けて放り出されたのは、巨大なキノコが立ち並ぶ夢のような光景の世界。そこにいたリュックを背負ったキノピオによれば、ここはキノコ王国で、ルイージは大魔王クッパの支配するダークランドに飛ばされたのだという。「プリンセス」が力になってくれるとキノピオに案内され、マリオの大冒険が幕を開けた。
一方、ダークランドに飛ばされたルイージ。枯れ木と溶岩の不気味な光景に怯えつつ辺りを探索するが、そこでカロンに襲われる。一度バラバラになっても復活し、群れを成して追いかけてくるカロンの軍団。なんとか砦に逃げ込み一安心するも、そこにはクッパの部下のヘイホー達が待ち構えていた。
- キノコ王国〜冒険の始まり
キノコ王国では、マリオがキノピオに案内され山の上の城へ向かっていた。見たことのない不思議な光景や慣れない土管の移動に振り回されながらも、なんとか山の上まで到着する。しかし衛兵のキノピオ達は、プリンセスの名前も知らないのに会おうとするよそ者のマリオに敵対的だった。門番は案内してくれたキノピオが料理で気を引きやり過ごすが、城内の見張りのキノピオは斧槍を手に追いかけてきた。広間の方では、その頃クッパについての会議の真っ最中。スーパースターを手にしこちらへ向かってくるクッパを止めるため、キノコ王国のプリンセス・ピーチはコング王国の助けを借りに行く決意を顕にした。広間から出ていくと、マリオがそこにタイミングよく鉢合わせる。自分以外の人間と出会ったことにピーチは興奮。マリオはルイージの事を伝え、ピーチがクッパを止めに行く最中と知ると自分も弟を救うため共に冒険することを申し出る。ピーチはマリオの腕前を確かめるべくトレーニングコースを起動し、これのクリアを条件として提示してきた。最初に手本のスーパープレイを見せ、パワーアップアイテムのスーパーキノコを手渡すピーチ。いやいやマリオがそれを食べると体が一回り大きくなり、ジャンプ力とパワーが格段にアップした。早速その力でコースをクリアしようとするマリオだが、難所続きでなかなか上手くゴールに辿り着けない。ミスする度に食べなくてはいけないキノコの味に苦しみながらも練習を続け一晩経つと、マリオのアクションスキルは格段に向上していた。最後の最後でゴールには辿り着けなかったが、ピーチはマリオを褒め同行の許可を出してくれる。
クッパ城では、スーパースターを手に入れたクッパ軍団の宴が行われていた。クッパはスーパースターの力を使ってピーチと結婚することを宣言。一瞬軍団は白けるも、キノコ王国を滅ぼす事を命じるとすぐにまた盛り上がる。その頃ルイージもヘイホー達に捕えられ、そこに向かおうとしていた。飛行船から砦を眺め、幼少期を回想するルイージ。積み木の城を崩してきたいじめっ子の元にマリオは颯爽と現れ追い払ってくれた。マリオを恋しく思い、ルイージは顔を曇らせる。
マリオとピーチ、それに後から着いてきた例のキノピオの3人旅が幕を開けた。草原や海辺、砂漠や森を巡り、切り立った高山の頂上へ。3人は美しい景色に感動し、誰にもこの世界を壊させないと決意する。一方のクッパも、ピーチへの愛を弾き語りで熱唱していた所に、カメックからの知らせでヒゲの男の存在を認知。企みを暴き出すよう命令し、迎撃に向け動き出す。
ファイアフラワーの咲き乱れる草原で夜を越すマリオ達。ピーチはルイージを心配するマリオを励まし、フラワーに触れファイアピーチとなって焚き火を起こす。ふとマリオはピーチがどこの出身なのか気になり聞いてみた。ピーチはキノコ王国にたどり着く前の記憶が無く、幼少期からキノピオ達に育てられ王位まで頂いたキノコ王国が実質的な生まれの地なのだという。もしかしたら自分と同じ世界から来たのかもしれないと言うマリオ。二人は夜空を見上げ、宇宙の広さに思いを馳せた。
その頃飛行船がクッパ城に到着し、ルイージはクッパの御前まで連れていかれた。クッパは恐ろしい形相でルイージを脅してマリオの情報を引き出し、溶岩の上の吊り牢獄に閉じ込める。他に牢獄に入っているのは先に侵略され捕虜にされたペンギン達、そして独特の死生観で物騒なことばかり口走り彼らを震え上がらせるルマリー。ルイージの不安は尽きない。
- コング王国〜レインボーロード
マリオ達はコング王国に到着した。王に会いたいことを告げると、門番のコングは3人をこの国の名物のカートに乗せ玉座まで爆走する。あっという間にコング王国の王・クランキーコングの元まで辿り着いた3人だが、前評の通りクランキーコングはまともに同盟を結ぼうとしない。しかしピーチの制止を聞かずに食らいつくマリオを笑い、自身の力自慢な息子を倒せれば同盟を結ぶと約束をした。マリオが空に浮かぶ闘技場に入ると現れたのは、王の息子のドンキーコング。観客のコングからも歓声を浴びて調子に乗り出しクランキーコングに諌められるが、いざ戦闘になると桁違いのパワーをマリオに見せつける。一度ダウンしかけるも復帰したマリオは、隙をついてクランキーコングからのお情けのパワーアップアイテムを手にするが、それは食べると逆に小さくなってしまうマメキノコだった。ドンキーコングは手を緩めることなく追撃を加え続け、マリオがもう一度ブロックを叩いて出てきたファイアフラワーも火を吹き消してしまう。それでも降参しないマリオをアッパーカットで吹き飛ばすドンキーコング。しかしピーチの叫びでマリオは空高くのブロックに気づき、なんとか体勢を立て直した。変身したのは、猫の着ぐるみの姿のネコマリオ。その馬鹿げた見た目にドンキーコングは大笑いするが、マリオは猫の力を手にして俊敏さと強力な爪を得ていた。ドンキーコングの攻撃を素早く回避し、引っ掻きと飛びつきで反撃。最後は鉄骨をへし折るほどの強力なダイブでドンキーコングを叩きつけ、見事に勝利を収めた。観客は大盛り上がり、しぶしぶ同盟を結ぶことを認めたクランキーコングの顔にも笑みがあった。
コング王国の力を借りられることになったマリオ達。夕暮れにはクッパはキノコ王国に到着し、侵略を行ってくる。そこでカートを使い、ショートカットでキノコ王国に向かう事となった。整備工場で各々のカートを選択し、多数のコング軍と共に王国を出発する。その頃カメックとプロポーズの練習をしていたクッパもマリオの噂を聞きつけ、軍の準備をする。レーンを走る無数のカート達の中マリオが行き先に目を向けると、道が途中から無い。クランキーコングに促され、思い切ってアクセルを全開に踏むと、そこには虹でできた輝くレインボーロードがあった。自分の世界では虹の上は走れないことや、カメは悪者ではなくペットであることをピーチに教えるマリオ。二人の間にはドンキーコングが冷やかしに来るほどの良い繋がりが築かれていた。その様子を憎らしげに双眼鏡で確認していたクッパ。クッパ軍団もまた独自のカートを無数に保有していた。
ノコノコ達が一斉に突撃し、激しいデッドヒートが幕を開けた。両軍のコウラやボムへい、バナナが飛び交う中、トゲ付きのブルドーザーに乗ったノコノコ将軍が先陣に躍り出る。二手に分かれノコノコ将軍を仲間達から引き離させたマリオ。カートにしかできない身軽なショートカットで差を広げるが、キラーの発射でカートが破壊されてしまった。しかしそのまま他のノコノコのカートを奪い、反撃を仕掛け逃げ続ける。一方キノピオやピーチもノコノコを退けながら疾走。キラーによりクッパ城の土台の一部が崩落しレインボロードに穴を開け、キノピオがそこから落ちてしまうが、間一髪でピーチが下のレーンにダイブしバイクに乗せ助けた。ノコノコ将軍はマリオを追いかけ続け、ついに前面の盾でマリオのカートを捕捉する。そのまま挟み潰し高笑いを上げるノコノコ将軍だが、マリオはどうにか抜け出して生き延びていた。ふと後方に目をやると、ドンキーコングのカートが。マリオは意を決し、運転席に登ってカートに飛び乗る。ドンキーコングは備え付けのロケットバレルを発射し、ブルドーザーはバラバラに爆散した。しかし、ノコノコ将軍はまだしぶとく生き延びていた。羽を生やし「ブルーシェル」となると、高速で飛行してカートに特攻。すさまじい爆発を起こし、二人は海に落ちてしまった。穴が空き行き先を封じられたコング軍も、クッパクラウンに捕まり無力化。ピーチはキノコ王国へ急いでバイクを走らせる。海に落ちたマリオとドンキーコングはなんとか水面に上がるも、巨大なウツボに食べられてしまった。
キノコ王国までたどり着いたピーチとキノピオ。クッパ軍団が迫ってきていることを伝え、住人達は一目散に避難を始めた。間もなくクッパ城がキノコ王国に到来、ピーチは斧槍を手に立ち向かいに行く。クッパはスーパースターを見せピーチにプロポーズするが、当然断られる。するとカメックがキノピオを魔法で拷問、彼の命のためにピーチはその場で結婚を認めざるを得なかった。二人は城の中へ連れていかれる。城の牢獄にはコング軍も捕えられ、カメックが結婚式の生贄とすることを叫んだ。阿鼻叫喚となる牢獄の中、唯一安らかな顔を見せるルマリー。ルイージは怯え、マリオに思いを馳せる。
そのマリオは、ドンキーコングと共にウツボの体内にいた。脱出を諦め、残してきた家族のことを想い言い争いになる二人。しかしウツボのゲップで吹き飛ばされると、そこに発射しなかったもう一つのロケットバレルを見つける。二人はそれに跨り、ウツボの体内からの脱出に成功した。
- 結婚式〜最終決戦
キノピオから渡された花束を手に結婚式へ臨むピーチ。クッパが号令すると、囚人を入れた牢獄が溶岩に向かって降ろされ始めた。カメックが司祭として式を進行しようとするが、ピーチはそれを遮り結婚を拒否。花束から隠していたアイスフラワーを手にしてアイスピーチとなると、怒り出したクッパを凍らせて動けなくし牢獄の鎖がかかった滑車を固定、襲いかかってきたクッパ軍団の観客を吹き飛ばす。マリオとドンキーコングもキノコ王国に到着、キラーに撃ち落とされるもちょうどクッパ軍団がブロックを運んでおり、それを使ってマリオはスーパーマリオに、ドンキーコングはファイアドンキーになって戦いながら式場を目指し始めた。マリオが跳ね返ってきたコウラでダメージを受けると、今度はスーパーこのはを掴みタヌキマリオに変身。尻尾を振り回して宙を舞い、二人は空の上を目指す。ピーチの方は飛んできた槍に溶岩で火をつけて投げボムキングに着火、軍団を一網打尽にしたはいいが自身も爆風で能力を解除されてしまう。さらに滑車を止めていた氷も砕け、再び牢獄が下がり出した。絶体絶命と思われたその時、ドンキーコングが到着し怪力で滑車を戻して牢獄を引き上げる。だが唯一溶岩に沈みかけていたルイージの牢獄は下半分が無くなっており、登ろうとしたルイージは落下してしまう。そこにマリオが飛んできてルイージを救出。マリオとルイージの兄弟はついに感動の再会を果たし、ドンキーコングとクランキーコングも親子仲を戻した。
しかしその時、クッパを凍らせていた氷の頭部が崩壊。怒りに燃えるクッパはキノコ王国を滅ぼすべくマグナムキラーの発射を命じる。すると火山から非常に巨大なキラーが発射され、ピーチ城目掛けて降下し出した。とっさにマリオが飛んで向かうが、あまりの勢いにとても押し返すことはできない。そこでマリオは尻尾でマグナムキラーの目を攻撃。すると城を破壊するギリギリでマグナムキラーの勢いは止まり、代わりに怒ってマリオを狙って突き進み始めた。マグナムキラーを引き連れながら飛び続けると、そこにキノコ王国に来た時通った土管が。マリオはマグナムキラーを誘導し土管の方へ飛ぶと、直前で身を翻しマグナムキラーを土管に衝突させた。そのまま吸い込まれたマグナムキラーは、土管の外の異空間で爆発。なんとか難を免れたが、爆発で生じたエネルギーで吹き飛ばされてクッパ城に叩きつけられ、能力が解除される。さらにエネルギーは再び土管の方向に収束し始め、すさまじい吸引力を起こし出した。マリオはそのまま土管に吸い込まれていく。
土管の先はブルックリン。マリオは勢いのあまり道路にまでマンホールから飛び出し、車に乗っていたスパイクに怒鳴られる。次の瞬間二人の目の前に道路を破壊しながら現れたのは、土管に丸ごと吸い込まれてきたクッパ城だった。未曾有の事態にブルックリン中がパニックに陥る。ピーチやドンキーコング、キノピオやルイージも吹き飛ばされ、ブルックリンにやって来る。衝撃で倒れたマリオが顔を上げると、目の前にはスーパースターが。しかしそれを手にしようとした所にクッパが立ち塞がる。結婚式を台無しにされた恨みで怒り狂ったクッパに、パワーアップの無いマリオは全く勝ち目がなかった。マリオは徹底的に打ち倒されてパンチアウト・ピッツェリアに叩きつけられ、店の外からクッパに脅されるが、そこにピーチ達が乱入しクッパは標的をそちらに切り替える。傷つき立ち上がれないほど弱ったマリオ。しかしその時、壊れたテレビから自分たちが撮ったCMが流れ出した。自分達が理想に掲げたヒーローの姿。いつも共にいた弟のルイージ。マリオはそれを見て力を振り絞り、再び立ち上がる。
クッパはまさにドンキーコングにとどめを刺そうとしていた。自他ともに認める諦めの悪さでクッパに立ち向かうマリオ。ピーチはとっさにコウラを蹴飛ばし、スターにぶつけてマリオの背後へと跳ね飛ばす。マリオはそれを掴み取ろうと必死に走るが、クッパは火炎放射で襲いかかってきた。このままでは間に合わずに焼かれてしまう。その時、ルイージが今まで隠れていたゴミ捨て場のゴミ箱の蓋を手に、盾となって躍り出た。二人ならなんだってできるとマリオを守るルイージ。マリオはルイージに手を差し伸べると、共にスターに向かって飛び出した。間に合わなかったのかと動揺するピーチ。煙から現れたのは、見事スターを手にし無敵の力を得たマリオとルイージだった。クッパの踏みつけを微動だにせず受け切るとパンチで反撃。吹き飛ばされたクッパに命じられ軍団が一斉に襲って来るが、もはや今のマリオとルイージの敵ではなかった。ヘイホー達にいじめられていたスパイクを助けると、全速力のダッシュで軍団を一掃。二人に食らいついたパックンフラワーもたまらずやられて吐き出した。クッパの元まで着くと迎撃もなんのその、連携プレイで叩きのめすと尻尾を掴んでジャイアントスイングではるか上空まで投げ飛ばす。パンチで地面に叩きつけ、最後は勢いの付いた踏みつけキックを食らわせて、ついにクッパにとどめを刺した。
地面に倒れ動けないクッパ。寄ってきたピーチにもう一度愛のチャンスを乞うが、ピーチは一蹴しマメキノコを食わせる。小さくなった所をキノピオに瓶に入れられ、図らずともマリオが話した通りカメがペットとなったのであった。マリオとルイージの勇気に感謝するピーチ。駆けつけた両親も二人の活躍を褒め、ドンキーコングも大喜び。見ればブルックリン中の人々が、スパイクやフランシスでさえ集まりマリオとルイージを褒め称えていた。彼らこそブルックリンを救った『スーパーマリオブラザーズ』なのだ。
それから時が過ぎ、二人はキノコ王国に住居を移す。マリオとルイージは朝の支度を済ませると息ぴったりに足場を飛び移り、土管に潜って仕事に向かうのであった。
- スタッフロール
ストーリーが終わり画面が暗転した後ルマリーが現れる。ハッピーエンドで終わったことを皮肉りつつサックスを吹き始め、そのままスタッフロールに移行する。スタッフロールの途中でクッパが再びピーチへの愛を歌い出すが、相変わらずマメキノコで小さくされ檻に入れられたままでありキノピオに怒られる。スタッフロール後、ブルックリンの地下の土管に現れたヨッシーのタマゴが孵化するという続編を匂わす演出が流れ、幕引きとなる。
登場人物・キャスト[]
主要キャラクター[]
- マリオ
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- 演者:クリス・プラット(英語)、宮野真守(日本)
- 本作の主人公。ニューヨークのブルックリンで弟のルイージのほか両親を含む大勢の家族と共に暮らしている。嫌いな食べ物はキノコ。身体能力はそれなりにある。
- それまで勤めていた会社を辞め、ルイージと共に「Super Mario Bros. Plumbing」という会社を立ち上げ配管工をしていた。あるときブルックリンの地下配管の中に混じった魔法の土管にルイージともども吸い込まれ、その道中ルイージと離別したのちキノコ王国に迷い込む。
- 大切な弟ルイージを救うため王国の姫であるピーチに協力を要請、お手並み拝見として招待されたトレーニングステージでは頼りない姿を見せるも「何度ミスしてもあきらめない」姿勢により徐々にステージの攻略のコツをつかんでいき、一晩でほぼほぼのアクションをマスターし戦いの実力を身につけた。
- ピーチのトレーニングステージでスーパーキノコを食べ続けたことでキノコ嫌いを克服した。
- ルイージ
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- 演者:チャーリー・デイ(英語)、畠中祐(日本)
- マリオの双子の弟で、兄のマリオと共に配管工をしている。家族や周囲からはマリオに巻き込まれてると言われるが、本人は一切そう思っていない。
- ブルックリンの地下配管で魔法の土管に吸い込まれ、マリオと途中で離れクッパのお膝元・ダークランドに迷い込んでしまう。カロンに追い回されたのち逃げ込んだ屋敷でヘイホーらにつかまり、クッパに尋問を受けたのち投獄される。
- そしてクッパに生け贄として虐殺される寸前までいくも、自身を助けたい一心で現れたマリオに救出される。最終決戦ではマリオのもとに助けに向かい、兄弟のコンビネーションを披露。兄弟愛で今作での騒動を終結に導いた。
- ピーチ姫
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- 演者:アニャ・テイラー=ジョイ(英語)、志田有彩(日本)
- キノコ王国のプリンセス。リーダーの様な立場であり、キノピオ達をまとめている。大切なキノピオたちを守るため、王国を狙うクッパ軍団に対抗するため自ら立ち上がった。協力要請のため単身ジャングル王国へ向かおうとしたところに現れたマリオと出会い、ともに冒険をすることになる。
- ファイアフラワーやアイスフラワーなどアイテムでパワーアップする姿や、バイカースーツに着替えてバイクにまたがる姿も登場。
- キノピオ
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- 演者:キーガン=マイケル・キー(英語)、関智一(日本)
- キノコ王国の住人、及びピーチの配下として登場。多くの民は自分達は可愛いからと主張して戦力も勇気もなく暮らしている。
- その中でも特にリュックを背負った赤い頭の個体は、キノコ王国に迷い込んだマリオをピーチ城まで案内し、冒険にもピーチと共に付いてきている。本人曰く可愛いには飽きたから。カートでダークランドを目指す際には体格に不相応の巨大な車を選択していた。
- クッパ
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- 演者:ジャック・ブラック(英語)、三宅健太(日本)
- 本作の悪役。ダークランドの玉座に鎮座するカメ族の王で、カメ族をはじめとするクッパ軍団を恐怖で支配している。但し評判は悪くなく、軍団は独自の体育会系のノリを築いている。
- 冒頭で雪降る王国に侵攻し、自慢の火炎放射で氷の城を焼き払いスーパースターを強奪。その力で世界を支配し、ピーチ姫と婚約して幸せな世界を築くことが目的。ピーチへの愛をピアノ演奏につづって高らかに歌うことも。軍からの報告で、ピーチに近づくヒゲの男の存在を知ると憤慨、ルイージに尋問して知りえたマリオという名の男を強く憎むようになる。
- ドンキーコング
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- 演者:セス・ローゲン(英語)、武田幸史(日本)
- 『スーパードンキーコング』以来にデザインが変更され、初代ドンキーコングを想起させるひょうきんな姿になっている。本作ではクランキーコングの後継者で息子という設定。
- 闘技場にて『ドンキーコング』を彷彿とさせる鉄骨のフィールドでマリオと勝負し、一時は力の差を見せつけ圧倒するも、あきらめないマリオの姿勢とパワーアップアイテムの恩恵により敗れる。それ以来マリオのことは快く思っていなかったが、レインボーロード上ではカートを破壊されたマリオを受け止め協力してノコノコ将軍を撃破、海に落ちたときに助けられたことやウツボの体内から共に脱出したことで和解、ファイアフラワーを取得してキノコ王国にうろつくクッパ軍団を共に蹴散らした。
- 父クランキーコングからは「アホ」と罵られ認められていなかったが、クッパの処刑を阻止し折から助け出したことで家族仲を取り戻す。
- クランキーコング
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- 演者:フレッド・アーミセン(英語)、楠見尚己(日本)
- ジャングル王国とコング軍を率いる長老。冠と赤い服をまとい王座に座っている。
- ピーチから軍の協力要請を受けるも拒否、マリオの強い押しに負けて息子のドンキーコングと戦い勝利することを条件とした。マリオがドンキーに勝利すると快く協力を受け入れ、作戦会議やカートに乗っての出陣も行う。
- カメック
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- 演者:ケヴィン・マイケル・リチャードソン(英語)
- クッパの腹心の部下。高度な魔法を扱い、ペンギンの兵士をまとめて吹き飛ばしたり、氷の破片を宙に浮かせてクッパの足場を作ったりなど様々なサポートをする。
- 恐怖政治で皆から恐れられるクッパが心を開ける唯一の相手で、共にピアノセッションをしたりピーチの仮装をしてクッパのプロポーズの練習相手になったりとプライベートの付き合いもある。
- スパイク
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- 演者:セバスティアン・マニスカルコ(英語)
- マリオブラザーズが独立する以前の勤務先の社長。自身の事業を立てたマリオたちをどうせ失敗すると嘲笑した。
- 『レッキングクルー』に登場した"ブラッキー"が、本作を境に名前を変更して登場。
- ペンギン
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- 王様の演者:カリー・ペイトン(英語)
- 雪降る王国に氷の城を建てて暮らす種族。スーパースターを保有しており、クッパに攻め入られ雪合戦で応戦するも全く歯が立たず、城を破壊されたのち全員生け捕りになった。
- ルマリー
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- 演者:ジュリエット・ジェレニック(英語)、山根あん(日本)
- 青色の体をした星の子。クッパに捕らえられており、「唯一の救済は死」などと哲学的な世迷言を言い、捕らえられたルイージやペンギンたちを怯えさせている。
- 『スーパーマリオギャラクシー』シリーズに登場する"よろずやチコ"。
その他のキャラクター[]
- ノコノコ、パタパタ
- クッパ軍団の中でも特に多く見られる兵士。兜や槍で武装している。ノコノコが羽を生やしパタパタとなる様子も見られる。
- 独自の武装を持つ個体として、赤いトゲ付きの肩防具に眼帯の者もいる。
- ポリーン
- ブルックリンの街の大洪水を取り扱うニュースのキャスターをしている。
- ハナチャン
- マリオがキノコ王国に落ちてきたとき、環境音に混ざって鳴き声が聞こえる。姿は映らない。
- イバラムシ
- キノピオに王国までの道を案内されるとき、マリオの真上を通過する。
- テンテン
- キノコ王国の町中を闊歩している。キノピオに意味もなく踏みつけられたものもいる。
- プクプク
- 水入りの袋に包まれた状態でキノピオに持ち運ばれている様子が見られる他、野生の個体の姿も存在。
- カロン
- ダークランドに迷い込んだルイージを集団で追い回す。後に一人のノコノコがクッパに焼かれてカロンとなっている。
- バットン
- ダークランドに住みついている。
- ヘイホー、ムーチョ
- ダークランドでカロンに追われるルイージが逃げ込んだ屋敷の中で待ち伏せしており、ルイージを捕らえてクッパのもとに連行した。
- ムーチョはガスマスクを着用しているため、こもった声で話す。
- ヨッシー
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- 演者:戸高一生
- キノコ王国周辺の地図が出るシーンではヨッシーアイランドらしき島が確認できる。
- マリオ、ピーチ、キノピオがジャングル王国に向かう道で様々な色の個体が大群で駆け抜ける様子、うち1匹はフルーツを食べるマリオを眺める様子が見られた。
- さらにエンディング後に、ブルックリンの地下にひそかにタマゴが紛れ込んでいて割れると同時に暗転するという続編の存在をにおわせる演出がなされた。
- ベビィピーチ
- ピーチの回想で、幼少期の姿として登場。成長途中の姿も映り、キノピオの服と同様のものを着用していた時代も存在。
- クッパクラウン
- 捕らえられたコング族をダークランドに連行するために用いられた。
- ゲッソー
- 野生の水生動物として一体登場するが、ウツボに食べられる。
- ウツボ
- 野生の水生動物として一体登場し、マリオ達を食べる。
オリジナルキャラクター[]
- ジュゼッペ
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- 演者:チャールズ・マーティネー(日米共通)
- アーケード版『ドンキーコング』の主人公(マリオ)と同じ服を身につけた金髪の高齢人物。ブルックリンの街でアーケードゲーム筐体『JUMP MAN』で遊んでおり、マリオを見ると片腕を上げて「ワッフー!」とジャンプする。
- マリオの家族
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- 演者:チャールズ・マーティネー(父親)、ジェシカ・ディシコ(母親)、リノ・ロマノ(トニー叔父さん)、ジョン・ディマジオ(アーサー叔父さん)(いずれも英語)
- ブルックリンのアパートの一室に大勢で暮らしている。男性陣はマリオの独立を快く思っておらず、多くの者は嘲笑し、父親は特にルイージを巻き込んだことに責任追及をした。
- 父親の顔は『ゼルダの伝説 時のオカリナ』に登場するマリオをモチーフにしたキャラクター"タロン"に似たものとなっている。
- ノコノコ将軍
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- 演者:スコット・メンヴィル(英語)
- 青いトゲつきの甲冑を装備したノコノコ。背中からは出し入れ可能の羽があり、空を飛ぶこともできる。手負いになってからはトゲゾーこうらのごとく特攻を仕掛けた。
- 将軍キノピオ
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- 演者:エリック・バウザ(英語)
- 青い斑点を服を着た、メガネをかけているキノピオ。キノコ王国の会議に出席するなど高地位にいるが「かわいい我々のために…」と神妙な面持ちで逃げ腰のセリフを吐き戦闘要員にもならない。
パワーアップアイテム[]
- スーパースター
- 雪降る王国に保管されていた、手にすれば無敵となれるアイテム。クッパはこれを狙い王国を襲撃した。
- スーパーキノコ
- 食べると体が一回り大きくなってパワーが上がり、高いジャンプもできるようになる。マリオが取得。初めて食べた際には体が末端から徐々に膨れ上がっていき大きくなった。
- ファイアフラワー
- 花に触れることで火球を投げる力が身につく。ピーチ、ドンキーコングが取得。マリオもドンキーコングとの戦闘の際使おうとしたが、ブロックから出現したその時ドンキーに火を吹き消され力が失われてしまった。
- マメキノコ
- スーパーキノコとは逆に、食べると体が手乗りサイズまで小さくなってしまう。ジャンプ力上昇などの効果もなく完全にデバフアイテムとして登場。ドンキーコングとの戦闘でマリオがスーパーキノコと間違えて食べてしまった。
- アイスフラワー
- 花に触れることで氷球を投げる力が身につく。ピーチが取得。
- スーパーこのは
- 葉に触れることでたぬきの着ぐるみの姿となり、振り回せば武器となり空も飛べるほどの強靭なしっぽを得る。マリオが取得。
歴代作品要素[]
マリオシリーズ内のみならず、任天堂の歴史をもたどる多岐にわたる作品からのオマージュ要素が各所にちりばめられている。
「その作品初出のおなじみ要素」ではなく「その作品独自の要素」に限定する形でそれらを紹介していく。
マリオシリーズ[]
- ドンキーコング(1981)
- ジュゼッペの存在と、ゲーム筐体『JUMP MAN』。
- ジャングル王国のコロシアムには本作を彷彿とさせる赤い鉄骨が敷かれている。
- ドンキーコングが戦闘中、タルを転がしたりタルを真下に投げたりする。
- ドンキーがマリオに敗れるシーンでは本作のイントロBGMのアレンジが用いられている。
- マリオブラザーズ(1983)
- マリオとルイージが配管工をしているという設定。
- ブルックリン大水害のニュースの見出しに「地元当局は地下でカニの目撃を報告」とある。
- レッキングクルー(1985)
- スパイク(ブラッキー)の存在。
- また、彼の帽子やバンには「WRECKING CREW」という社名が印字されていたり、Super Mario Bros. Plumbing公式サイトに送っているメッセージにはファミコン版の彼のドットを基にしたアイコンが記されている。
- スーパーマリオブラザーズ(1985)
- 映画開始前の任天堂ロゴ表示ムービー。
- マリオブラザーズが最初の依頼を受けに走るシーンで、入り込んだ工事現場の形状(看板や模様)で1-1の最初の地形配置が再現されている。
- 工事現場を過ぎたところには「CATSLE BURGER」というハンバーガー屋があり、その看板をマリオがゴールポールのように掴んで降りるシーンがある。店舗そのものは本作でゴールポールの先にあるレンガの城の形をしている。
- マリオブラザーズがブルックリンの地下の配管が詰まった空間に入り込んだ際、破壊されたレンガの穴の形がドットマリオの頭部分のシルエットになっている。
- 門番キノピオのセリフ「OUR PRINCESS IS IN ANOTHER CASTLE!」。
- スーパーマリオブラザーズ3(1988)
- マリオブラザーズの最初の客である夫婦の豪邸の中で流れる音楽が本作の地上BGMのアレンジ。
- クッパが弾くピアノのブランドが「LUDWIG VON KOOPA」。
- スーパーこのはとタヌキマリオの存在。スーツではなくこのはで変身する部分は『スーパーマリオ 3Dランド』以降の要素だが、しっぽをプロペラのように回しながら空を飛ぶ描写は本作のテレビCMのしっぽマリオの描写に近い。
- The Super Mario Bros. Super Show!(1989)
- 国外産の実写&アニメを取り入れたテレビ番組。Super Mario Bros. PlumbingのCMに用いられているラップ調リミックスはこの番組のオープニングテーマが元。
- スーパーマリオワールド(1990)
- Super Mario Bros. PlumbingのCMで、マリオとルイージが黄色のマントを付けてヒーローに扮している。
- ジャングル王国でクランキーコングが広げる世界地図は、本作のワールドマップの描き方に似ている。
- スーパーマリオカート(1992)
- 隠し通路で虹の道が見えた際の音楽が、本作のレインボーロードのBGMのアレンジ。
- ドンキーコング(ゲームボーイ版)(1994)
- 本作では初代ドンキーコングがスーパーキノコを大量に食べて巨大化する最終バトルになっており、マメキノコで縮んだマリオとドンキーコングのサイズ比較、ドンキーコングのあくどい表情が非常に似通っている。
- スーパーマリオ ヨッシーアイランド(1995)
- ピーチ城での会議シーンで、ヨッシーアイランドが存在することが確認できる。
- マリオ、ピーチ、キノピオがジャングル王国に向かう旅路でヨッシーアイランドを世界を通りかかり、大勢のヨッシーの前を通り過ぎる。
- スーパーマリオ64(1996)
- マリオ、ピーチ、キノピオがジャングル王国に向かう旅路で、ボムへいの せんじょうに似た景観の世界を通りかかる。
- 最終決戦で、無敵になったマリオブラザーズがクッパのしっぽをつかんでジャイアントスイングで投げ飛ばす。
- マリオが初めてピーチ城を目にするシーンの音楽は、本作のピーチの城の中のBGMのアレンジ。
- ドンキーコング64(1999)
- ドンキーコングがコロシアムに現れるとき、本作のオープニングテーマであるモンキーラップが流れる。
- ルイージマンション(2001)
- スーパーマリオサンシャイン(2002)
- ブルックリンのシーンで、「PUNCH-OUT Pizzeria」の左に「SUNSHINE」と書かれた店舗がある。
- マリオカート ダブルダッシュ!!(2003)
- ノコノコ将軍が「ブルーシェル!」の掛け声でトゲゾーこうらに変身するが、トゲゾーこうらに翼がつき大きく爆発を起こすようになるのは本作が初。
- ドンキーコング リターンズ(2010)
- ドンキーコングがファイアフラワーの火を吹き消す動作は、本作のアクション「吹く」。
- ジャングル王国のゴリラ兵士がカートに積んでいた兵器、ロケットバレルの存在。原作での正しい使い方は、ウツボから逃れたマリオ&ドンキーのようにしがみついて移動に利用すること。
- スーパーマリオ 3Dランド(2011)
- 上述の通り、スーパーこのはからしっぽマリオではなくタヌキマリオに変身するのは本作以降の要素。
- New スーパーマリオブラザーズ U(2012)
- マリオ、ピーチ、キノピオがジャングル王国に向かう旅路で、ロックさんみゃくに似た景観の世界を通りかかる。
- スーパーマリオ 3Dワールド(2014)
- テストコースをクリアしゴールポールをつかんだ後、ピーチ姫がドレスを膨らませゆっくりと降りてくる様。空中浮遊自体は『スーパーマリオUSA』からの能力だが、ドレスの膨らみ方などは本作の要素。
- ネコマリオの存在。
- スーパーマリオ オデッセイ(2017)
- ポリーンが市長をしているスーツ姿。ゲームで実際に市長をしていた都市の名前は「ニュードンク・シティ」で、映画内で市長をしているニューヨーク州のオマージュ。マリオと面識や接点がほぼ存在しない点も本作の影響が大きい。
- クッパがピーチとの婚約を望む姿。自発的・本格的に結婚式に乗り出したのは本作が初で、映画内でクッパが身につけていたハットやタキシード、パックンフラワーのブーケやピーチのウェディングドレス姿なども本作ゆかりの要素。
- ルイージマンション3(2019)
- ルイージの持つ配管工用の荷物にスッポン(吸盤)があり、本作でルイージが使用するアクション「キューバンショット」を思わせる。
それ以外の任天堂作品[]
- マリオブラザーズのCMに登場するニューヨークの地図に「1889th Ave」(1889番通り)、「Hanfuda Ave」(Hanfuda通り)という地名が存在。1889年に花札商店として創業した任天堂そのものへの言及。
- 旧 任天堂本社
- エンディング後、ヨッシーのタマゴが映る前の地下を映したシーンで、旧本社に飾られていた社票と思しきオブジェクトが映る。
- Super Mario Bros. PlumbingのテレビCMに映っているニューヨークの地図に「Luck Cards St.」という架空の地名が記載。
- クッパ軍団が舞い込んだ以降のブルックリンのシーンで、トランプのパッケージが市街の看板として登場。
- ゲーム&ウオッチシリーズ(1980~)
- マリオブラザーズが最初の営業に向かうとき、トラックの荷台に『オイルパニック』のキャラクターが描かれている。
- その後兄弟が入り込んだ工事現場には、特定の元ネタはないが穴を掘っているキャラクターの標識がある。
- クッパを倒した後のマリオ達の起床シーンで鳴る目覚まし時計のアラーム。
- パンチアウト!!シリーズ(1983~)
- マリオ達が最初にいた店「PUNCH-OUT Pizzeria」。壁にはアーケード版・ファミコン版・Wii版の対戦相手や主人公"リトル・マック"とそのセコンド"ドック・ルイス"らの写真が所狭しと飾ってある。
- マリオの自宅のダイニングルームにも「LITTLE MAC」と書かれたペナントが飾ってある。
- テニス(1983)
- マリオ達の自室に、パッケージイラストに描かれているテニス選手のポスターが飾ってある。
- ダックハント(1984)
- 「PUNCH-OUT Pizzeria」の壁にカモの写真が飾ってある。
- そのほか、ブルックリンのシーンではカモの看板が掛けられたフランス料理店が映っている。店名「Chasse Au Canard」は翻訳すると「Duck Hunt」。
- バルーンファイト(1984)
- ブルックリンのシーンで、主人公のイラストが洗車場の看板に描かれている。
- アイスクライマー(1985)
- ブルックリンのアイスクリームショップの看板にホワイトベアが描かれている。マリオ達の自室にも同店舗のチラシが飾ってある。
- スパルタンX(1985)
- 国外版タイトルは『KUNG-FU』。マリオ達の自室に、カンフーのポスターが飾ってある。
- Nintendo Entertainment System(1985)
- 家族に転職を反対され不貞腐れるマリオがプレイしている。エンディングにも、同ハード用のカートリッジが登場。
- ファミリーコンピュータ ディスクシステム(1986)
- マスコットキャラクター"ディスくん"が描かれた店舗がブルックリンのシーンに登場する。
- ゼルダの伝説シリーズ(1986~)
- Super Mario Bros. PlumbingのテレビCMに映っているニューヨークの地図に「Link St.」という架空の地名が記載。
- マリオの父親のデザインが、マリオがモチーフとなったキャラクターである『ゼルダの伝説 夢をみる島』の"タリン"、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の"タロン"に酷似。
- プロレス(1986)
- マリオ達の自室に飾ってある、ピンク色の人物と緑色の人物が向き合っているポスター。この人物らは、本作に登場するプロレスラーの"スターマン"と"ジ・アマゾン"。
- メトロイドシリーズ(1986~)
- マリオ宅のテレビに映ったニュース番組に、本シリーズの舞台となる惑星系「FS-176」に関する内容が書かれている。
- 光神話 パルテナの鏡(1986)
- 家族に転職を反対され不貞腐れるマリオが、NESで『Kid Icarus』プレイしている。エンディングにもカートリッジが登場。なお、実際にゲームから鳴っている音はディスクシステム音源(日本版)のものであり、映像との細かい齟齬がある。
- F-ZEROシリーズ(1990~)
- マリオ達の自室に、ブルーファルコンのポスターが飾ってある。スーパーファミコン版のデザイン。
- スターフォックスシリーズ(1993~)
- マリオ達の自室のテレビの上に、アーウィンの模型が飾ってある。
- ウェーブレース64(1996)
- マリオ宅のテレビに映ったニュース番組に、主人公"速水涼太"がレースで勝利したことを報道する見出しが登場。
- 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ(1999~)
- マリオがドンキーコングやクッパとの戦いで見せた、片手で拳を握り真下に振り下ろす攻撃(前空中攻撃・メテオナックル)。
- マグナムキラーがピーチ城に突撃を仕掛けるという展開は、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のステージ「ピーチ城」のステージギミックと構図が一致。
- ニンテンドーゲームキューブ(2001)
- ルイージのスマートフォンの着信音が、ゲームキューブの起動音のメロディ。
- ピクミンシリーズ(2001~)
- マリオブラザーズの最初の客である夫婦の豪邸に飾ってあるプランターが、ピクミンを模したガラス製のデザイン。
- しゃべる!DSお料理ナビ(2006)
- マリオ達の実家の食卓に並んだワインボトルに、本作のシェフ"ピエール"らしき人物が描かれている(原作では白黒であるのに対しこちらは色がついている)。
- Nintendo Switch(2017)
- マリオの実家の電話機が、Joy-Conが接続されたNintendo Switchに類似。
余談[]
- 日本時間2022年10月7日5時5分にニンテンドーダイレクトで情報が公開、続いて日本時間2022年11月30日7時5分にニンテンドーダイレクトで第二トレーラーが公開。この時、Twitterでは「#SuperMarioMovie」のハッシュタグを使うとハテナブロックのマークが付いていた。
- Googleのブラウザーで本作の上映時間についての検索をするとハテナブロックのアイコンが出現し、クリックするとコインの音がするという要素がある。
脚注[]
関連記事[]
- ユニバーサル
- イルミネーション
- 映画作品の一覧