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ギガクッパ(Giga Bowser)は、大乱闘スマッシュブラザーズシリーズに登場するキャラクター。
概要[]
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』で初登場した、巨大かつ凶悪な風貌と化したクッパのようなキャラクター。攻撃などはおおむねファイターのクッパと同じ動きを用いるが、属性や威力などに大きな差異が存在する。『DX』ではボスとして登場するが、同作のボスであるマスターハンドやクレイジーハンドとちがいファイターと同様に蓄積ダメージを与えてふっとばす形式で戦う。『X』以降はファイターのクッパの「最後の切りふだ」として登場、『SP』では再びボスとして登場したが体力制での戦いになったため大きく吹っ飛ぶことはない(落下で倒すことは可能)。
『スマブラ』におけるキャラクターたちは、人形やフィギュアがイメージの世界で戦っているという設定であり、クッパのフィギュアに強いイメージが打ち込まれることで姿を変え誕生したのがギガクッパである。そのため厳密にはクッパそのものではない。その出生から「本来『スマブラ』の世界にいてはならないイレギュラーの存在」とされている。
ゲームの表現力が上がったことで可愛げも出てきたクッパに対し、ドット絵で想像の余地があったことによる怖さがイメージされている模様[1]。
それに則り、キャラアイコンに表示されるシンボルマークも『マリオ』シリーズ出典のキノコマークではなく『スマブラ』シリーズ出典のスマッシュボールマークになっている。
外見[]
クッパの数倍の大きさとなり腕輪や首輪のトゲは数が増え鋭利に、甲羅は金属のようになりトゲは刃物のように尖り逆立ち、手足や尻尾は伸び筋骨隆々に、顔は獰猛になり、体色は全体的に暗くなっている。その容姿は『X』では「その風貌はまさに悪魔」、『for』では「大魔王であることを知らしめるにふさわしい」と形容される。
いずれの作品でもクッパとは似ても似つかない凶悪な姿だが、全体的な風貌は『X」『for』では僅かに原典のクッパに近くなり、『SP』では配色が少し明るくなった。
性能[]
攻撃技のモーションは『DX』のクッパと同じだが、多くの技の火力が上がっており、それらには属性も付与されている。
耐久性も上がっており、つかみを無効化し、攻撃ではほぼひるまず、ほぼふっとびもしないという非常に強力なふっとび耐性を得る[2]。そのため倒すことは困難だが、『DX』では高いダメージを与えることで、『SP』では体力を削り切ることで撃破可能。また『X』『for』も含む全作品共通で場外に落下させると撃破することができる。
ワザ[]
名称は『SP』の攻略本を参照し、『SP』で使わない技は『X』のクッパを参照する。
- 連続ひっかき
- 2連続でひっかく。クッパの弱攻撃にあたる。
- クッパ裏拳
- 振りかぶって暗黒の拳を放つ。暗黒属性。横強攻撃にあたる。
- 天井ひっかき
- 弧を描くように自らの上部をひっかく。上強攻撃。
- ガケのぼり攻撃
- ガケから復帰する時に使用。甲羅に籠り体当たりする。
- ブルヘッド
- 振りかぶり、ヘッドバットをかまし、叩きつけた先には爆発が発生する。火属性。横スマッシュ攻撃。
- ライジングスパイク
- 伏せて力を溜め、思いっきり体をを突き上げて甲羅をぶつけ跳ね飛ばす。雷属性。上スマッシュ攻撃。
- バズソー
- 甲羅に籠って高速回転。氷属性を纏っており、当たったファイターは氷漬けにされてしまう。下スマッシュ攻撃。
- クッパブレス
- 前方に向けて火炎放射。出し続けると威力が下がっていく。リーチが長く、終点ステージをほぼ埋め尽くす程の射程がある。通常必殺ワザ。
- ダイビングプレス
- 『X』以降。相手をつかみ、ジャンプした後叩きつける。横必殺ワザ。
- スピニングシェル
- 甲羅に閉じこもり、回転して攻撃。空中で使うと上昇する。『DX』では氷属性。上必殺ワザ。
- クッパドロップ
- 相手をツノで突き上げ、そのままヒップドロップ。空中で使用するとそのまま真下に落下する。下必殺ワザ。ちなみに、このワザを誘発させガケの外にギガクッパを出すと、ガケつかまりに失敗した場合そのまま落下してしまう。
以下の技は『for』以前でのみ使用。
- かみつき
- 『DX』のみ。相手が近くにいない時は前方をひっかいて攻撃。相手に密接していると相手をつかみかかり投げる。横必殺ワザ。
- コンボイタックル
- 飛びかかって攻撃。雷属性で、攻撃の終わり際を当てると地上の相手は地面に埋まり、空中の相手に当てるとメテオスマッシュ[3]になる。ダッシュ攻撃。
- よせあつめひっかき
- 低い姿勢で手前を2度ひっかく。1段目を当てると地上の相手は埋め、空中ではメテオになる。暗黒属性。下強攻撃。
- ジャイロスコープ
- 甲羅に籠って回転。雷属性。空中通常攻撃。
- ジャンプひっかき
- 前方を引っ掻いて攻撃。暗黒属性。空中前攻撃。
- スパイクボンバー
- 思い切り甲羅を後ろに突き出して攻撃。雷属性。空中後攻撃。
- ヘディング
- 頭突きで相手を上に突き上げる。空中上攻撃。
- スクラブブラシ
- トゲを下に向け、雷属性のスピンによって攻撃。『X』以降では着地時に暗黒属性の衝撃波が出るようになった。空中下攻撃。
- つかみ〜つかみヘッドバット
- 腕を伸ばしてつかみかかる。その後、追加で攻撃するとヘッドバットで攻撃。ヘッドバットには『DX』では雷、『X』以降では火の属性がある。
- スリングショット
- 相手を前方に放り投げる。火属性。前投げ。
- バックスルー
- 相手を後方に放り投げる。暗黒属性。後ろ投げ。
- フレッシュミキサー
- 相手を甲羅のトゲで滅多刺しにした後上に突き飛ばす。雷属性。上投げ。
- ヘビープレス
- 相手にのしかかって攻撃。またこの時、周囲の地上にいる相手を埋める効果と空中にいる相手を強くふっとばす効果がある。『DX』ではつかんだ相手をダウンさせるだけでふっとばさない。下投げ。
シリーズにおけるギガクッパ[]
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
- 初登場。アドベンチャーモードのラスボスである黒いジャイアントクッパを「難易度NORMAL以上、18分以内」に倒すと、倒れたクッパのフィギュアにに雷のようなイメージが打ち込まれ、中からギガクッパがフィギュアを食い破るように現れ真のラスボスとして立ちはだかる。ノーコンティニューでクリアするとギガクッパのフィギュアを入手できる。
- また、イベント戦Lv.51「ホントの最終決戦」でも登場。ガノンドロフ、ミュウツーと同時に戦うことになるが、その時はアドベンチャーの時よりも耐久力が下がっている。
- なお、本作ではギガクッパはコンピューター専用であり、(データ改造を除けば)プレイヤーが使用する事はできない。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX / for 3DS / for Wii U
- クッパが最後の切りふだ「ギガクッパ変身」を発動することで、禍々しい光に包まれギガクッパに変身。一定時間耐久が上昇し、攻撃が変化し威力が上がる。
- 『for』ではこのギガクッパ変身の使用中は、技のモーションが『X』と同じモーションに一時的に変化する。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
- クッパの最後の切りふだ「ギガクッパパンチ」として登場するほか、マリオやキャプテンファルコンの勝ちあがり乱闘やアドベンチャーモード「灯火の星」にボスとして登場。この時は『DX』とは違い、マスターハンドなどと同じ体力制による戦闘になっている。
戦闘BGM[]
- ギガクッパ
- 『DX』『SP』共通。『DX』のBGM「終点」のアレンジ曲。
余談[]
- 『スマブラDX』のサウンドテストには「ギガクッパ」は収録されていない。
- 『DX』のサウンドテストで聞けるキャラクターボイスには、ファイターとして選択できないマスターハンド、クレイジーハンド、ギガクッパのコールも用意されている。
- 『Skylanders: SuperChargers』のHammer Slam Bowserが行う変身形態「Molten Bowser」は、アクティビジョンのスタッフが「ギガクッパを使わせてもらえないか」と相談した際に任天堂が「新しいものを考えてみては」と提案し誕生した存在。
脚注[]
関連項目[]
- クッパ (スマブラ)
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