マリオペディア
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キングクルールKing K. Rool)は、ドンキーコングシリーズに登場するキャラクター。

概要[]

初登場作品の『スーパードンキーコング』とともにレア社によって生み出されたキャラクター。レア社の売却時にディディーコングらとともに任天堂の元へ権利が渡った。

王冠とマントを身に付けた大型・巨漢のワニで、コングファミリーを敵視するワニの集団・クレムリン軍団のヘッド。コングファミリーに嫌がらせをしては返り討ちに遭う、マリオシリーズにおけるクッパと同等の立ち位置にいた。レア社売却後はスピンオフ作品で登場こそしていたものの、久々のアクション作品『ドンキーコング リターンズ』以降は敵対勢力としてティキ族ザ・スノーマッズが登場したことによりクレムリン軍団がまとめて登場しなくなり、出番が激減している。

外見的特徴[]

緑色の胴体で二足歩行、腹が大きく膨れ上がったワニが、赤いマントと金の王冠と腕輪をしている。左目は大きく腫れあがって充血しており、腹は白く出ベソが特徴的。初期の作品ではこの腹の部分も金色をしているが、これは金属製の鎧であるとのこと[1]。『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』ではこの鎧にスーパーアーマー性能を備え、個性が与えられている。

体格は作品ごとにバラバラで、クッパ同様にドンキーたちと同じくらいの大きさの時もあれば2倍、3倍以上の身長をしていた時もある。

スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』では海賊姿のキャプテンクルール、『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』では科学者姿のバロンクルールとして衣装や名前を変えて登場。『大乱闘スマッシュブラザーズX』のフィギュア名鑑ではなぜかキャプテンクルールがキングクルールの兄であると表記されていたが、レア社の公式サイトなどでは「変装」であると書かれ、同一人物であることが有力な見解である。

ほか、『ドンキーコング64』では青のユニフォームに赤いグローブのボクサー姿を見せ、『スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール』では、原作シリーズから大きく離れたエジプシャンな装いで登場した。

人物[]

体格同様に性格や立場も作品によってばらばらで、食いしん坊な憎めない悪役の場合もあれば冷徹な独裁者のような振る舞いを見せた作品もある。しかし戦闘で倒される際はたいてい決まってコミカルなやられ様を見せる。なお名前の「クルール」は「残酷」を意味する「Cruel」に由来する。

多くのゲームやアニメのエピソードでコングファミリーと対立する敵として登場する。一方で、『スーパードンキーコングGB』では裏でクランキーコングが手を引いて戦わせており、『ドンキーコング64』では最終決戦でキャンディーコングに一目惚れ、完全クリア時のNGシーン集ではドンキーコングと仲良くしていて、『スマブラSP』のバンジョー&カズーイの参戦ムービーではドンキーコングの家に上がり込んで昼寝をしていたなど、単純な敵対関係以外の描写も時折見られる。

家族・友好関係[]

『ドンキーコング64』に登場するクランジーは、日本版の公式サイトでは「弟」であるとされている。海外版では単に部下とされている。

スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』ではバロンクルールが「カミさんのナベやカマを使ってカオスを作成した」など妻がいると思しきセリフを吐いたが、これはイギリスのコメディアン「Reeves and Mortimer」のセリフのパロディにすぎず[2]、実際に妻がいるかどうかの裏付けにはなっていない模様。『ドンキーコング たるジェットレース』では女性のクレムリンのカリプソ、子供のクレムリンのキップキャスが登場したが、妻・実子なのかどうかは言及されていない。

アニメ版では「光の日」というクリスマスにあたる祝日に「実家のある沼に帰って家族や兄弟と思い出話で盛り上がり、ママの焼いたおいしいケーキを食べるのが楽しみ」と、家族について語っていた。

クランキーコングの妻であるリンクリーコングは学校の先生をしており、かつてはキャプテンクルール(=キングクルール)もその生徒であったという話が聞ける。

能力・戦力[]

武器や兵器を使った戦法が基本。尖った王冠、砲弾やスモッグを発射できるラッパ銃、高電圧を流すマシン、ブーメランとして飛び道具にもなるグローブなど、作品ごとに多彩な道具を扱う。見た目通りの体重も武器の一つで、『スーパードンキーコング』ではその姿からは想像できないほどの連続大ジャンプを披露、『ドンキーコング64』では尻餅で衝撃波を起こしていた。また、死んだふりによる油断の誘引、自身の透明化による撹乱など、搦手を活用してくることもしばしば。『ドンキーコング ジャングルクライマー』で悪役お約束の巨大化も経験し、クリスタルバナナの力で一時的に天変地異を起こすほどの力を手に入れた。

配下には無数のクレムリン軍団がおり、手先として働く。『スーパードンキーコング3』では自作のメカのカオスを使役し表向きの黒幕としていた。海賊船を初めとし飛行船、潜水艦など様々な乗り物を所有しており、特に『ドンキーコング64』のブラストマティックDKアイランドを撃ち抜くほどの凄まじい威力を持つビーム砲が備わっている。

登場作品[]

スーパードンキーコング / ドンキーコング2001
初登場作品。
最終ボスとして登場し、「キングクルールのふね」で戦闘となる。移動して王冠を投げてくるので、王冠がない時に踏みつける。戦闘が進むと、ジャンプしながら移動するようになり、同時に鉄球が落下してくる。一度やられたふりをして、偽のスタッフロールが流れ、「THE END?」と出た直後に再度起き上がって戦いを続行するという演出がある。
スーパードンキーコングGB
王冠を投げたところを踏むという基本的戦闘スタイルは変わらないが、鉄球を使わなくなり、かわりに大ジャンプでフェイントをかけるという行動を行うようになる。
スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー / ドンキーコングランド / スーパードンキーコング2
キャプテンクルールの項を参照。
キャプテンクルールとの戦闘場所「デビルクルール」でキングクルールの肖像画が飾られている。
スーパードンキーコング3 謎のクレミス島 / ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング / スーパードンキーコング3
バロンクルールの項を参照。
ドンキーコング64
ブラストマティックDKアイランドを破壊しようとするが、DKアイランドに激突した衝撃で壊れてしまう。部下にコングファミリーを捕らえさせ、さらに彼らの宝であるゴールデンバナナをも隠させ、その隙に修理してDKアイランドの破壊を目論む。公式サイトや説明書の解説では単純で滑稽な悪役として描かれているが、ゲーム内ではドンキーコングに敗北したアーミィ・ジローに「オレさまは「しっぱい」がきらいだ」と脅し凄む、サボる部下にクラップトラップをけしかけ見張らせる、逃げ出そうとするカスプラットに「しぬまえに、なにかリクエストはあるか?」と告げるなど、冷酷な面が強調されている。また、自身に逆らったクランジーを投獄し、ブラストマティックの設計者であるスナイドを信用できないという理由で解雇している。
最終的にコング達はゴールデンバナナを集めハイドアウトに侵入、慌ててテスト途中のブラストマティックを起動するも機能を停止させられてしまう。飛行船で逃走し態勢の立て直しを図るが解放されたクランジーに叩き落とされ墜落。船内のリングでボクシング風の最終決戦になる。
戦闘は5人全員のコングクルーを使って行う。4回ダメージを与える事でクルールをダウンさせる事ができ、クリッターが無理やり試合を続行させる。3分の時間制限が過ぎるとラウンドが進んでそのコングのフェーズからやり直しとなり、12ラウンド目まで終わると強制失格になってしまう。
1回目の対決ではドンキーコングを使う。リング中央で飛び跳ね衝撃波を起こしてくるので、しばらく避けているとコーナーの上にバズーカバレルが出現。入るとクルールがシャドーボクシングでガードの態勢に入るので、アピールして無防備になる隙を狙って吹っ飛び攻撃する。ダメージを与える度に隙が少なくなり、フェイントも混ぜてくる。
2回目の対決ではディディーコングを使う。ボクシンググローブをブーメランのように投げてくるので、しばらく避けているとリング中央にコングバレルが出現。バレルジェットで空を飛ぶと4つの照明器具に的が付いているので、クルールの真上にあるものを破壊し脳天に落として攻撃する。グローブは空にも飛んでくるので注意。
3回目の対決ではランキーコングを使う。前のラウンドで落とした照明が頭にはまったままリング中を駆け回ってくるので、しばらく避けているとリング外にスイッチが出現。腕を伸ばして押すと手前のパッドからタルが出てくるので、それを投げるとバナナの皮が出てくる。コーナーにはサウンドパッドも出現し、トロンボーン・クラッシュを演奏すると音が聞こえたクルールがこちらに突っ込んでくる。何もしていないとそのままダメージを食らってしまうが、通り道にバナナの皮があるとそれで転びダメージを与えられる。
4回目の対決ではタイニーコングを使う。部下に照明を外してもらった事で視界が復活し、リング中央で飛び跳ね衝撃波を起こしてくるので、くるくるパラシュートでしばらく避けているとリング中央にコングバレルが出現。ミクロコングで小さくなると、クルールが尻を痛がっている隙に破れた靴の穴から中に入れる。4つの足の指が伸びてこちらを攻撃してくるので、それを避けて足の指が持ち上がった隙にフェザー・ボウガンで攻撃すると尻もちをつきダメージを与えられる。ダメージを与える度に指の速度と必要な攻撃回数が増加する。
5回目の対決ではチャンキーコングを使う。透明になってリング中を駆け回ってくるので、影を頼りにしばらく避けているとリング中央にコングスイッチが出現。踏むとコーナーにコングパッドが出現し、ゴリラゴーンで透明になるとクルールが見えるようになる。さらにリング中央にコングバレルが出現し、入るとグレートチャンキーとなって両者がコーナーへ移動、一騎打ちとなる。クルールがこちらに突っ込んで殴りかかってこようとする所に、タイミングよくパンチパンチでカウンターする。2回目の攻撃では突進の速度が上がり、3回目では透明化を使用、4回目ではさらに蛇行しながら突進しタイミングを取りづらくしてくる。
最終的に全員のコングがクルールを打ち負かし試合が終了。完全に倒れ込んでしまったかと思いきやそれはいつもの死んだふりであり、観客に手を振るチャンキーに不意打ちしようとするが、リング外からの口笛に呼び止められる。それはキャンディーコングであり、体をくねらせるキャンディーにクルールは復讐も忘れ完全に夢中になってしまった。そこを見計らって反対側からファンキーコングが登場し、靴型のバズーカを発射しクルールを飛行船の外まで吹っ飛ばす。弧を描いて落下した先はクランジーの牢であり、ボコボコにされ再度海へ吹っ飛ばされる羽目となった。
完全クリアで見られる隠しムービーのNG集では、ドンキーコングと仲良く踊っている様子が見られる。
ドンキーコンガ
ぶらぶらドンキー
ドンキーコング ジャングルクライマー
バナナ星人からクリスタルバナナを奪い取る。一度敗れてなおクリスタルバナナの力で復活し、巨大な姿となって襲い掛かる。
ドンキーコング たるジェットレース
操作キャラの一人。
スーパーマリオ オデッセイ
都市の国 ニュードンクシティの地名として名前が使用されており、標識に名前が書かれている。
スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール
プレイヤーとして登場。どの作品とも異なる、オリエンタルな柄の前掛けを身につけている。
大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズを除く現在最新の登場作品。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
スマブラDX』から『for Wii U』まで観賞用フィギュアとして登場。『スマブラSP』ではファイターとして参戦。詳しくは「キングクルール (スマブラ)」を参照。

アニメ版での活躍[]

原作同様、コングファミリーと対立する悪の親玉として登場。クレムリン軍団の首領として、側近のクランプ将軍クラッシャ、大勢のクリッターと、大砲で打ち出して使用する大勢のクラップトラップを束ねている。クランキーコングの持つなんでも願いが叶うというクリスタル・ココナッツを手中に収めんと様々な作戦を用意するが、自分や部下のドジもしくはドンキーコングらの活躍により失敗に終わる、というのがほとんどの話の流れとなる。

本作での体格はドンキーコングと同程度ほどであり、パワーを得たドンキーコングの前では勝ち目はないと判断して逃げ出すなど、首領にしては小悪党な面が強い。しかし頭に関しては作中随一の常識人かつ知識人であり、その謀略によりコングファミリーをあと一歩のところまで追いつめたり島の王様選挙で好印象を得て優勢に立つなど数々の活躍も見られる。同じワニの悪党ではあるものの、キャプテンスカービィー率いる海賊衆とは方向性の違いでウマが合わない。さらに若かりし頃クランキーコングとは大の親友であったという過去がある。

余談[]

  • スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』はamiiboに対応しており、マリオシリーズのキャラクターのamiiboを使用すると他のamiiboより良いアイテムがもらえるのだが、なぜかキングクルールのamiiboはマリオシリーズキャラ扱いされておらず通常のamiiboと同程度のアイテムしかもらえない。

脚注[]

関連項目[]

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