キャプテンクルール(Kaptain K.Rool)は、ドンキーコングシリーズに登場するキャラクター。
概要[]
『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』で初登場。海賊の衣装に身を包んだ、本作におけるクレムリン軍団のヘッド。その姿はキングクルールにそっくりであり、本人が変装したものであると思われる。銃口の広がったラッパ銃を持ち、これを使って戦闘する。実はリンクリーコングの教え子でもある。
登場作品[]
- スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー / ドンキーコングランド / スーパードンキーコング2
- 初登場作品。ビーチで休憩していたドンキーコングを攫い、人質にバナナを要求する。クレムリン島のクロコブルグにドンキーコングを閉じ込めていたが、ディディーコングがやってくるとデビルクルールへ連れ去り、「けっせん!キャプテンクルール」で直接対決となる。死んだふりをしながらも戦い続けていたが、その最中ドンキーコングが自力で縄から脱出。アッパーで島から吹っ飛ばされて海に落ち、サメに食われた。
- しかしなおも生存しておりロストワールドへ潜伏。「ふたたび!キャプテンクルール」で再度戦闘になる。戦闘の末敗北し火山へ落下、ロストワールドは爆発しクレムリン島ごと海に沈むが、高笑いしながら海賊船で脱出し水平線へと消えていった。GBA版ではエンディングの追加で演出が変更され、悔しがりながら退散していくところにファンキーコングがヘリコプターで海賊船を爆撃し海に沈めている。
- ドンキーコング64
- ガリオンとうだいの沈没船の中に肖像画がある。
- 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
- スピリットが収録されている。また、ファイターのキングクルールが通常必殺ワザの「パイレーツキャノン」でキャプテンクルールのものと同じラッパ銃を使い、弾の発射と吸い込み攻撃を使う。
戦闘[]
銃を使って戦闘し、鉄球を発射してくる他、ジェット噴射を利用した体当たりや吸い込み攻撃もしてくる。地面に落ちた鉄球は持てるので、これを銃に投げ込むと暴発し1ダメージ与えられる。暴発時に飛んできた弾にも当たり判定があるので注意。
「けっせん!キャプテンクルール」では3回ダメージを与える度攻撃パターンが変化し、9回ダメージを与えると勝利。1パターン目は地面にトゲ鉄球を設置してからの体当たりで攻撃してくるので、トゲが引っ込んだところを持って投げる。2パターン目では鉄球を発射してくるので回避しつつ、それに紛れて最後に飛んでくるタルを破壊すると鉄球が出るので持って投げる。二つの高さで直進する弾、地面を飛び跳ねる弾、回転しながら飛ぶ弾とダメージを与える度パターンも変化していく。3パターン目では青、赤、紫の毒ガスを噴出してくるようになり、それぞれ触れてしまうと一定時間操作不能、速度低下、操作反転になってしまう。さらに、透明化しながらの体当たりや瞬間移動ですぐ近くに現れてからの吸い込み攻撃なども使ってくる。一定時間攻撃を避けていると地面に鉄球が現れるので持って投げる。
「ふたたび!キャプテンクルール」では鉄球やガスをひたすら発射して攻撃してきて、体当たりや吸い込み攻撃は使用しない。速度の異なる弾を発射したり弾を波のように発射したりと、攻撃パターンがより難化している。一分弱以上避け続けるとようやくタルを発射してくるので、ダメージを与えると一撃で倒せる。
余談[]
- 『大乱闘スマッシュブラザーズX』のキングクルールのフィギュア名鑑では「キャプテンクルールは兄」という説明があるが、そのような設定が本作以前に公式の媒体で語られた事は一度も無い。一方、キングクルールとキャプテンクルールが同一人物である事を前提としたセリフや解説は随所で見られる。以下はその一例。
- 『スパドン2』のタイトルBGMの曲名「K.Rool Returns」
- 英語版『ドンキーコング64』の説明書におけるキングクルールの解説「While K. Rool may have ditched his ridiculous disguises, his intentions are as evil as ever. Fortunately, a combination of his own incompetence and useless minions have allowed us to defeat him in the past.」(クルールはバカバカしい変装はやめたのかもしれないが、その意志は相変わらず邪悪だ。これまでは幸いにも、クルール自身が無能なのと部下が役立たずだったお陰で打ち倒すことができた。)[1]
- ゲームボーイアドバンス版『スパドン2』で追加されたオープニングでのキャプテンクルールのセリフ「オレさまのけいかくをまたぶっこわすなら、ドンキーにはイタいめにあってもらう。」
- その後のスワンキーコングのセリフ「あのあくとう、 もう あうことも ないと おもっていたのに。」
- 当時のレア社の公式サイトのギャラリーで紹介されていた、キングクルール、キャプテンクルール、バロンクルールの公式絵が並んだ画像のタイトル「The Many Faces of K. Rool」(クルールの様々な一面)[2]
- また、本作のゲームデザイナーでありキングクルールの生みの親でもあるグレッグ・メイレス氏は、Twitter上で日本のファンからの「日本ではキングクルール、キャプテンクルール、バロンクルールは兄弟とされているが、本当か」という内容の質問に対して、「That's false, they are all the same Crocodile in different disguises!」(それは違う、全員違う変装をしてる同じワニだよ!)と返答している。[3]