アンナ(Tippi)はペーパーマリオシリーズに登場するキャラクター。
概要[]
『スーパーペーパーマリオ』に登場する仲間キャラクター。虹色の三角の羽を持つ蝶のような見た目をしているフェアリンで、物事の真実を見通す力を持つ。一人称は「ワタシ」で、クールで大人びた性格。他のフェアリンとは異なり名前にはひらがなが入っておらず、思考や言動もまとも。
能力[]
Wiiリモコンを縦持ちにし画面に向けることでカーソルに変化し、キャラクターや物に合わせてAボタンを押すとそれを調べることができる。過去作におけるクリオやクリスチーヌのような能力。プレイヤーキャラ自身を調べれば、今しなければならない事やそのヒントを教えてくれる。また、ステージに隠されたドアやブロックを調べればそれを出現させることもできる。他のフェアリンとは別に常に画面に出ているため、離れ離れにならない限りはいつでも能力を使用可能。
また、大宇宙やモノノフ王国から何らかの手段でプレイヤーキャラを連れてハザマタウンに戻ってきていたり、ラストバトルでは「ディメ〜ン空間」から一人で抜け出していたりする描写があり、次元を移動する能力を持っている可能性がある。
登場作品[]
- スーパーペーパーマリオ
- 唯一の登場作品。ノワール伯爵によってクッパ軍団、ルイージ、ピーチが攫われたクッパ城に1人残されたマリオの前に現れ、ハザマタウンに案内する。
- ハザマランドではカメレゴンにより攫われる羽目に遭い、カメレゴン城に監禁され「ジャスミンちゃん」として可愛がられる。ここでマリオ達に助けられたことによって心情に変化が起こり、固い態度が徐々に柔らかくなっていく。
- ピュアハートを入手する度、アンナは「エマ」と「ルミエール」という人物に関する記憶を見る。最初はこれが何なのか分かっていなかったが、やがてこれが自分自身の失われた記憶であるという事を思い出していく。
- 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
- 『X』ではシールとして登場、『for WiiU』ではフィギュアとして登場する。
過去[]
その本来の姿は「エマ」という人間の娘。崖から落ちて怪我をした「ルミエール」というヤミの一族の青年を助け、種族の違いに関わらず優しくした事をきっかけに二人は恋人となり、度々城を抜け出して会う仲になる。ある時一族の血が汚される事を嫌うルミエールの父によって傷付けられてしまい、これをきっかけにルミエールと「もしこの世界に2人が幸せになれる場所が無いなら、それを一緒に探しに行こう」と約束した。しかしその後憤怒したルミエールの父によって、世界から消されてしまう。この事にルミエールは絶望し、黒のヨゲン書に手を出してノワール伯爵へと変貌してしまった。
瀕死となったエマはやがてハザマタウンに漂流。それを発見したデアールが、生き延びさせるための最後の手段として、魂を用いてフェアリンのアンナとして生まれ変わらせたのであった。この時、エマであった頃の記憶はすでに失われてしまっていた。
結末[]
ステージ8-4「アンナとノワール」で、暗黒城の最深部にてノワール伯爵と再会を果たす。ノワール伯爵に世界を破壊する意味を問い、ルミエールの名で呼んで引き留めようとしたが、倒すべき相手として覚悟を決める。ノワール伯爵もルミエールではなく「予言執行人 ノワール伯爵」として勝負を仕掛けてくる。
戦いの末ノワール伯爵はマリオ達に打ち倒され、瀕死の状態になる。アンナはもう出会えた以上世界を壊す意味は無いと諭すが、ノワール伯爵はヨゲンを実行した者の命を止める以外に世界の崩壊を止める方法は無いと言う。悲しむアンナだったが、そこにディメーンが介入。不意打ちを庇ったナスタシアが倒れてしまう。新世界の王となる事を狙うディメーンはコントンのラブパワーを奪い、アンナをノワール伯爵とナスタシアごとディメーン空間に送り飛ばして、その力で無敵のスーパーディメーンとなった。
ピュアハートが力を使い切り全てを諦めようとするノワール伯爵に、アンナは生きて希望を持ち続けるよう強く励ます。さらにそこへドドンタスとマネーラが駆けつけ、忠誠心という形の愛によりピュアハートは再び力を取り戻した。アンナはこれをマリオ達に届けスーパーディメーンの無敵を破壊、戦いの末ついに撃破する。しかしディメーンは最期の置き土産としてコントンのラブパワーを残していき、なおも世界が滅びる運命は避けられないようにしていった。ノワール伯爵はこれを食い止める残された手段が一つだけあると言い、巨大な扉を出現させ全員を誘導した。
扉の向こうにあったのは、プロローグでクッパとピーチが結婚式を挙げさせられた式場だった。残された手段とは、アンナと共にピュアハートをもう一度愛の力で出現させ、コントンのラブパワーそのものを消滅させるというものだった。しかしこの手段を取ると、ピュアハートに連なる者、つまりノワール伯爵とアンナも同時に消滅してしまう。二人は祭壇に上がり、共に永遠の愛を誓った。これによりピュアハートは復活し、コントンのラブパワーが打ち消されたことで次元のあなも消滅。消えてしまった世界も元に戻り、世界は救われた。それと同時に二人も行方を眩ませてしまった。
スタッフロール後、女性のシルエットがシルクハットの男性のシルエットと寄り添い、丘の向こうに歩いていくアニメーションが見られる。
余談[]
- 本名の「エマ(Emma)」はゲルマン語で「宇宙」、転じて「博識」という意味。