“ | これはまた金もうけのニオイがするぞ!!さっそく、あいつらもかき集めて、新しいゲームを作ってやる。 | ” |
—公式サイトより |
『まわるメイド イン ワリオ』("WarioWare TWISTED!")は2004年10月14日に任天堂より発売されたまわる瞬間アクションゲーム。
概要[]
『メイド イン ワリオ』シリーズの三作目。 『メイド イン ワリオ』の基本システムを踏襲しながらも、カートリッジに回転センサーを搭載しゲームボーイアドバンスを回転させることによる斬新な操作体系を持つ作品である。なお、このセンサーは傾きを検知する物ではなく本体の回転を検知する物であるため、ゲームボーイアドバンスとゲームボーイアドバンスSP(およびニンテンドーDS)におけるスロットの方向の違いを吸収する特殊な設定を必要としない。そのため本作では十字ボタンを一切使わない(ポーズ画面の選択肢なども傾けてカーソルを操作する)。
基本的なルールは『メイド イン ワリオ』と同じで4回失敗するまでにプチゲームをいくつできたかを競うものであり、進んでいくうちにスピードが速くなるが、作品中で唯一スコアは実際にクリアできたゲームの数となり失敗はカウントされなくなった。 一部キャラクターを除いて[1]、ステージ開始時のデモの中でそのキャラクターが持つゲームの操作概要の説明が入る。
ガチャコロン[]
ゲーム中に"ガチャコロン"と呼ばれるアイテムを手に入れることがある。いわゆるカプセルトイを模したものである。ガチャコロンは以下の種類に分けられる。
- レコード - ゲーム中のBGM等を聞くことができる。通常の再生の他、本体を回転させることでスクラッチサウンドを聞くこともできる。本編未使用曲も存在する。
- がっき - 本体を振ったりすることで様々な効果音を聞くことができる。キャラ固有の扇子もここに含まれる。
- にんぎょう - 回転とAボタンで様々な動作をする。
- ゲームソフト - 登場するプチゲームを利用した、スコアアタック形式などのミニゲームが収録されている。
- じつようひん - おみくじなどの実用的な品が収録されている。ラブテスターなどもここに含まれる。
- おもちゃ - コマなど、回転や渦巻きにまつわるものが収録されている。
- そのた - 上記に分類されない、様々な物を大根おろしのようにすりおろすなどの遊びができる物。スタッフロールもここに入っている。
なお、出てくるものがなくなった場合は「その他」のアイテムである「むかしのでんわ」で使える4桁の番号が出てくる。なお、一部キャラ別のアイテムが存在し、対応するステージでのみ入手できる。
ステージ[]
- ワリオ (ジャンル:おためしかいてん)
- ワリオカンパニー社長。ゲームがうまくいかないことに腹を立てて投げ飛ばしたことで壊れたゲーム機をクライゴアに修理してもらったところ、本体ごと回して操作するゲーム機となって戻ってきた。この操作体系の斬新さに気づき金儲けのネタにしようともくろむ。
- このステージでは制限時間が存在しない。本作の操作法を覚えるのにうってつけのステージ。
- モナ (ジャンル:ちっちゃいかいてん)
- 本作ではモナピザというピザ屋でアルバイトをしている。すぐ近くにピザダイナソーというライバル店があり、その店員がモナを妨害しようとする。
- その名の通りおおよそ傾ける角度が45度程度の範囲で遊べるプチゲームが多い。
- このステージでは通常BGMの代わりに『こちら☆モナピザ』が流れる。
- ジミー T. (ジャンル:だいかいてん)
- 相も変わらず携帯写メールにハマリつつクラブサトーに通うダンサー。
- ジャンルは「だいかいてん」。その名の通り勢いよく回したり、半回転以上回す必要のあるプチゲームなどが収録されている。
- カット & アナ (ジャンル:ワンボタン)
- ダイヤモンド幼稚園に通う双子のくノ一。
- 遠足帰りに森の中に入っていく二人。そこでカットが木の棒で蜂の巣を落としてしまい、蜂に追われてしまう。たまたま小屋を見つけ、そこに入り込むも山の神様である「ひでおう」に出くわしてしまう。
- ドリブル & スピッツ (ジャンル:ポチッとかいてん)
- タクシードライバーのコンビ。回転+Aボタンのコンビネーションステージ。
- ラジオをつけただけでタクシーが壊れる。
- ランダムで専用BGMである「Helterskelter.」、「タクシーのためのソナタ」、「野球中継(こちら☆モナピザの応援歌が登場、プチゲームの結果で内容が変わる)」の3種類。
- Dr.クライゴア (ジャンル:じゅうりょくかいてん)
- さらなる研究を重ね、重力を操作するコントローラを開発。これを使った、重力操作系のゲームを多数作成している。
- 他のステージとは異なりステージ全体を動かすプチゲームが多いので、独特な操作感になっている。
- ワリウォッチ (ジャンル:スピードかいてん)
- プチゲームの制限時間とは別にステージの制限時間が設定されており、このステージ制限時間が0になるとゲームオーバーとなる。ステージ制限時間はプチゲームをクリアすることで加算されていく。一定の得点をとると「ギリギリ」が解禁される。こちらではプチゲームをクリアするのに必要最小限度の時間しか回復しない。
- オービュロン (ジャンル:なが〜いかいてん)
- 地球征服の野望はどこへやら、宇宙を散歩しつつ時折ワリオのところに顔を見せる。
- 今作ではブラックホールに吸い込まれそうになる。急いでワープ装置を起動させるが、パスワード解除に苦戦する。
- 通常のプチゲームより時間が2倍になっている。なお、ボスステージの「かっしゃばし」のレベル1はクリアするのに20秒もかからず、本作のボスステージでも屈指の短さを誇っている。
- ナインボルト (ジャンル:ファミコンかいてん)
- ダイヤモンドシティ小学校の生徒。彼のゲームは『スーパーマリオブラザーズ』などファミコンの作品をモチーフにしている。
- エイティーンボルト
- 今作より新登場(日本以外では『さわるメイド イン ワリオ』が先に発売されているが、自己紹介のシーンはこちらに入っている)。ダイヤモンドシティに引っ越してきた大柄な小学生。音楽と任天堂好きでナインボルトと意気投合する。
- プチゲームはファミリーコンピュータ及びファミリーコンピュータ ディスクシステムで発売されたゲームがテーマになっている。
- ワリオマン (ジャンル:かいてんワリオ)
- ひょんな事からワリオが変身してしまった姿。ストーリー上では最終ステージに君臨する。前作の「ナンデモアリ」同様、担当するプチゲームのすべてに何かしらの形でワリオが登場する。
- しゃぎぃ (ジャンル:ふいうちかいてん)
- ナインボルトのペットである謎のキャラクター。彼のゲームは簡単だが、各ステージに突発的に現れしかも制限時間が3秒と短く、他のキャラクターとは違ってすぐ終わってしまう。
- 個別ステージは持っておらず、「ジミー」「ちょいまぜ」「クライゴア」「オービュロン」「ワリオマン」「ごちゃまぜ」でのみ出現する。
- ごちゃまぜ
- 前作のおきらくの発展モード。すべてのプチゲームが出現するが、一定数クリアするとレベルが上昇する。
- げきむず
- すべてのプチゲームが出現し、スピードが最初から速い状態でスタートする。
- スリリング
- すべてのプチゲームが出現し、プチゲームがレベル3の状態かつライフ1でスタートする。
プチゲーム[]
詳細はまわるメイド イン ワリオ/プチゲームを参照すること。本作では図鑑を完成させるとミニゲーム『PYORO R』を入手できる。また、全てのプチゲームで合格点をとると『まわるメイド イン ワリオ』が入手できる。
余談[]
- 日本での発売や作品中での時間軸では『さわるメイド イン ワリオ』より前だが、発表は『さわる』よりも後であり、発表して比較的すぐでの発売ともなったのでユーザーを驚かせた。ちなみに、開発自体は『さわる』との並行開発である[2]。
- ヨーロッパでは一旦2006年発売と発表されたものの、現在でも発売日の発表がない。
- 平成16年度文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門で大賞を受賞した。
- カートリッジには回転センサーの他に振動用の小型モーターが内蔵されており、ゲーム中のキャラクターの移動などに応じて振動する。また、回転センサーとモーターのため表面(ラベルが貼ってある側)に大きく出っ張っており、本ゲームの箱は通常のゲームボーイアドバンス用ソフトの箱の2倍の厚さとなっている。
- タイトル画面で本体を揺らすように回すと、『まわる』の文字が回り、数回回すと『まるる』『はまる』『こまる』『るるる』などと文字が変わる。
- 回転センサーにはNECトーキン社の圧電振動ジャイロCG-L43Fが使われている。
- 本作ではワリオの家に過去のワリオランドシリーズに登場したオブジェクトが飾られている(『ワリオランド3 不思議なオルゴール』のオルゴール、『ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝』の黄金ピラミッドの写真)
- モナのステージでBGMとして使われている歌『こちら★モナピザ』は、のちに『ドンキーコンガ3 食べ放題!春もぎたて50曲♪』の収録曲として採用されている。
- カット&アナステージでは、SPEED UP (スピードアップ)・BOSS STAGE(ボスステージ)・LEVEL UP(レベルアップ)・GAME OVER(ゲームオーバー)を、それぞれ、速度増加、強敵出現、難度増加、無念と表示される。英語版では下に英訳の字幕が付く。
- ナインボルトのステージのゲーム画面はファミリーコンピュータをモチーフとしており、「NES」として全く違う外見でファミリーコンピュータが発売されている日本国外版ではNESの色に合わせてゲーム内装が変化している。
関連作品[]
- おどるメイド イン ワリオ
- プチゲームのひとつとして、「両握り」にしたWiiリモコンをゲームボーイアドバンスに見立てて回転させる「まわるメイド イン ワリオ」が登場。レベル1では「フードファイター」、レベル2では「でんきカミソリ」、レベル3では「おっちゃん」が選ばれている。
出典[]
テンプレート:脚注ヘルプ
関連記事[]
- メイド イン ワリオシリーズ
- ヨッシーの万有引力 - 同じく動きセンサーを利用するゲーム。
外部リンク[]
- まわるメイド イン ワリオ
- NECトーキン社のセラミックジャイロ(カートリッジ外装を透明にしたイメージが掲載されている)
- 上記ページのPDFファイル
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